『世間知らずは困ります「金融機関を通してお酒販売の禁止は自由主義国家ではない。」(WBSのコメンテーターに拍手)』

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―家賃を無償にして下さる家主さんと
 「これ幸いにお店クローズ」を喜ぶ家主さん
 地域性がでるのですね―

―温室の花は脆くて弱い・王陽明の言葉と
 マックス ヴェーバーの
「世俗内禁欲」と「世俗外禁欲」は同じか―




鹿児島・宮崎・熊本の皆様は、
大雨で非常にご不安な今を過ごされていると思います。
くれぐれも厳重な警戒を続けてください。
皆様のご無事を心より願っています。

1)
さて、ある大臣の「金融機関を通して酒販店に飲食店に
お酒を卸さないように・・」という報道がありました。

まるで、飲食店は「悪」という印象を与えます。

2)
実に難しい問題ですが、
酒販店「明治屋さん」はキッパリと
テレビのカメラに向かって、
「私共は飲食店にお酒をお届けするのが使命です」
と述べていました。

3)
こういうギリギリの時に、
実はお互いの本音が出ますが
「大臣が金融機関を使って」の報道には
「世間知らず」を感じます。

王陽明と、「プロテスタンティズムの倫理と
資本主義の精神」を書いた
マックス ヴェーバーは同じことを述べています。

4)
王陽明は静謐な恵まれた場所で修行した門弟を
「温室の花」といい、
ヴェーバーは「世俗外禁欲」とその著で述べています。

恵まれすぎるという事は、後々に災いがあるやもしれません。

敢て「温室の花」「世俗外禁欲」から、
試練を引き受けて「事上磨錬」しませんか。
現状を引き受けませんか。

静かな山奥の世俗外から世俗内に戻って戦いませんか。

自らを捨ててこそ浮かぶ瀬もあるのです。
もちろん、社員さんへの強要は違反行為です。

5)
つまり、現実から遊離して静かな場所で得た「悟り」は、
世間の煩わしさの中では通用しないぞ。
と、お二人は述べています。

陽明は門弟に「君は温室の花のようだ」といい、
ウエバーは同じように、
世俗の外側での禁欲(修行)をわけているのです。

6)
政府からすれば大臣のいう事も分からないわけでは
ありません。
ただ、庶民の苦しさをくみ取れない乱暴な意見です。

温室の花とは、世間知らずともいえます。
世の中の人の苦労が分からない。当然の感覚です。

7)
私はどちらが正しいとか間違っているという立場では
ありません。コメントを避けますが、ビジネスも政治も、
お互いが二律背反なのですね。
酒を止めれば、酒問屋さんも
「時間厳守する飲食店」も困ります。

8)
昼間から立ち飲みしながら集まる光景も
政府からすれば規制したいですよね。
テレビで見ても良い光景には見えません。

つまり、
?経済行為は正しいし、
?コロナウイルス感染を止めるのも正しい。
これを「トレードオフ」と言います。

9)
こういう複雑な問題を抱えるのが世俗社会
(世間・泥中の花)です。
そして、こういう相矛盾する問題を解決するのが政治です。

そして、リーダーシップであり国民の責務です。
長のつく人は日々「トレードオフ」を決断する立場です。
社長も幹部も。

10)
究極の判断が問われるわけですが、
日頃から訓練をしていないと、両方を得ようとして
「マゴマゴして決断出来ない」
結果、人間の真価が問われ、企業の理念が問われ、
その会社の有り方(やり方ではなく)が問われているのです。

11)
「その問いかけの中で苦しみながら、
修行をして花を咲かせろ」とは、
福沢諭吉の「泥中の花」という言葉です。

ところが、温室の花は守られて育って、
悩まずに安易な方向に逃げるのです。

すると、「あの人はいいこと言いながら
自分が泥をかぶって決断できない。」
「段ボールで剣術するようなもの」で脆いのです。

企業なら、お客さまから見た時に
「エッ、この会社が?」となるのです。

12)
日創研には経営研究会という組織があり、
私は本部会長をさせて頂いています。
会員さんから日々点検される立場です。

経営研究会には一つの理念・二つの目的・三つの誓いが
あります。
その一つに「正しい納税」が明記されています。

13)
例えば、我々が脱税したとか、
いい加減な事をしていると、これらは「100%」
メンバーを裏切ることになります。

結局、社会的な責任が厳しく問われ、
二律背反どころではなく、企業倫理が問われるのです。

14)
同じように、国民を守る義務がある政府や大臣にも
政治倫理というものが今問われているのです。

決断のスピード。判断力。
一企業どころではない重たい荷物を政府はもっているのです。

15)
報道番組が、大臣が「金融機関や国税庁を使いのニュース」
は、家賃も払えない状況の人から見れば
倫理的に問われます。

コメンテーターは
「日本は民主主義国家。
やるなら法律を作ってやるべきです。」
とは名言です。

政府も辛いですね。
無観客なら参加しないという外国人選手の
参加事態も出ています。

参加したい・だが無観客は嫌!
本人はトレードオフと思っておいでだと思いますが、
皆さんはどう思われますか?

16)
私共は家主さんに非常に恵まれていて、
北新地などの4店舗や、京都のお店や
池田総本店などは、?????
「お店閉めているのだから、お家賃はいりませんよ!」
と、言われています。感謝ですね。

17)
ただ、家主さんは
「途中でお店をクローズするなら、
違約金は頂きます」と、
二律背反を一つにされたのです。

「家賃は約束だから頂戴する」
「だが、お店をクローズしたら家賃は入らなくなる」
という二律背反のジレンマ解決策です。

他の家主さんは、この際クローズしてもらい
一棟のビルを売却の計画だそうです。

18)
音羽の社長が、
「お困りなのだからお家賃はいらないよ」と言われて
涙が出るように人の優しさを感じしうです。

「御恩があるのだから絶対にお店を閉めないように
決意した」と、電話で報告です。

19)
ビジネスの本質は、最後はお互いがWINWINに
成るようにベストを尽くすことです。

政府も国民もその道をもっと真剣に探るべきですね。
公僕としての大臣は国民目線で・・・

ビジネスは「安値にすると品質が下がる。」
「品質を上げると高くなる。」
それを乗り越えるのが社長力・管理力ですね。

二律背反を乗り越えるには智慧と
ビジネスの本質の理解がいります。

20)
経営は「真剣勝負」とは、優れた経営者・幹部の
共通項です。
松下経営哲学では倫理道徳に違反するような行為を、
「それは君、神が許さん!」と、
怒りを露わにされたそうです。

政治への不信感が、今、一挙に噴出しているのかも
しれません。
我々も「自業自得」にならぬ様、心新たにします。

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プロフィール

  • 日創研グループ 代表 田舞徳太郎
  • 「中小企業の活性化」を事業目的とする日本創造教育研究所グループの代表。
    このブログでは、東奔西走の日々を書きつづります。

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このブログ記事について

このページは、田舞通信が2021年7月10日 12:23に書いたブログ記事です。

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