「突然にフォローの風が吹き売上2倍・しかしこの企業は有頂天になりません。僥倖(ぎょうこう)を頼ってはアゲンストの風となる」

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―100年企業が語る旭川・水野染工場の水野社長・
 松山の「世良」の世良社長・滋賀県大橋珍味堂の大橋社長―

―日創研・経営研究会本部企画
「長寿企業が乗り越えた歴史の逆境〜温故知新 自我作古」―




1)
U社長からのメールが届きました。
実に予期せぬことで売上が大きく伸びているのです。
今後、色々な変化があります。

しかし、安易な方法では逆効果を生みます。
ビジネスや仕事の本質が問われます。

2)
U社長のメール
「今年の春から突然外材の入荷に制限が起こり、
 その反動で国産材の注文が殺到している状況です。

 数字だけで申し上げますと昨対比で、
 4月が170%、5月が185%、6月が200%と、
 創業以来過去最高の売り上げを
 記録しているところでございます。

 製造業では物理的に昨対比120%が限度だと
 考えると、
 既に限界を超えている状況にあります。

 社員さんには焦らず安全第一で作業を行うように
 伝えておりますが、
 社員さんは全員で協力し合いご注文に対応して
 くれています。有難い事です」

3)
いつ幸運が訪れるかわかりませんね。
日本の国産材は長年悲哀を味わい、
日本の山林業は成り立たない状況だったのです。

U社長は起業家精神に富んでおられ、向上心も強く、
現在「第22期 田舞塾」ですが長年学んでおられます。
 
4)
ですから、付加価値の高いビジネスモデルをつくり上げ、
工場の焼失という大きな困難も乗り越えられて、
企業は健全に成長し続けてきました。
誠実で、ご尊敬申し上げています。

5)
健全な経営なだけに、加えて、
?価格の高騰(粗利益アップ)と、
?売上アップは、相当な増収増益の要因になります。

6)
しかし、U社長は浮足立ったりしません。
より強固に企業基盤を高めて、
その上で顧客価値を高められるものと思います。

7)
出光佐三翁は、
昭和28年3月、イランに「日章丸」で乗り込んで、
大きなリスクを抱えながら大量の原油買い付けに
成功します。

8)
しかし、莫大な利益を手にした時に
「出光はこのままだと潰れる!」と、
叫んで浮足立つ社内を厳しく引き締めます。

9)
「順境にいて悲観し、逆境において楽観せよ」を
モットーにした出光佐三の経営哲学です。
独自の哲学で仮物ではない。
 
10)
日創研の会員企業様も、コロナ禍でも増収増益が60%、
加えて増益の方が5%もおられますが、
「順境な時」と思って悲観しなければいけないのです。
悲観して備えるのです。万全を期す。
 
つまり、こういう時こそ、アフターコロナ対策に全員が
敏感になっていなければなりません。
 
11)
逆に、減収減益の方も30%もおられます。
我々日創研の力不足で恐縮です。
まさに逆境の時ですが、こういう時こそ楽観です。
 
12)
つまり、外材で建築業をされている方々には
突然の逆境です。
工事原価の高騰が続けば大きな負担となり
経営を圧迫します。

実際、お困りのご相談もあり、
ローコスト住宅は対策に追われています。
 
13)
また、減収減益の方々も、
コロナが簡単に片付きそうにありません。
先が見えない不安は「三密業種」は悩ましいものです。 

14)
でも、次に備えて、ビジネスモデルの革新、人財育成、
陋習(ろうしゅう)との離別、顧客価値の最大化など、
次々に改善を重ねるのです。
 
15)
NHKの大河ドラマ「青天を衝け」で、
渋沢栄一と新選組の土方歳三の出会いがありますね。
あれは事実のことです。

16)
土方歳三は、近藤勇と共に「新選組」を組織し、
幕府軍について戦った人です。
箕面の「学問の道・時習堂」にも肖像画を置いています。
 
17)
薩長軍に鳥羽伏見で敗れると、
多くは薩長軍に付和雷同しますが、
最後まで「大義」を通した人で今も人気者です。

自分の立ち位置がどこなのか?
「仁義礼智信」を守る生き方をしたのです。

18)
YKKの創業者 吉田忠雄氏は「義」に熱い人でした。
物不足で多くの人が困っている時、
代理店に経営理念をかたり、
ルールに反するようなことがない様に、
自社の蓄えた資金を放出覚悟で「信用」を守るのです。
 
19)
ビジネスの本質については、9月28日・29日からの
「社長と幹部のためのグリットカンパニーへの道」で
共に学びますが、
やはり、「信頼」「信用」「人間性」が第一なのです。
 
20)
U社長は、日創研・経営研究会の会長も経験されて、
非常に「人間性の高い人物」です。
責任感も強く、そのリーダーシップで組織を活性化し、
メンバーの経営力強化の向上心も高められました。

変化が激しくなりますが、
企業経営の本質をきちんと守った企業が永続しています。

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プロフィール

  • 日創研グループ 代表 田舞徳太郎
  • 「中小企業の活性化」を事業目的とする日本創造教育研究所グループの代表。
    このブログでは、東奔西走の日々を書きつづります。

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このブログ記事について

このページは、田舞通信が2021年7月 7日 10:22に書いたブログ記事です。

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