『血の小便を流して耐えて立派な会社になった誠実さは信頼を得る(N社長の蛍雪の功)』

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ー非科学的かもしれませんがすべては均衡を保つ
 継続してこそこの法則は成るのですー

ーケース・メソッド授業のテーマは
 「凄腕創業者を乗り越える後継者をどう育成するか?」ー
 


 
1)
今回の田舞塾のケース・メソッド授業のテーマは、
「凄腕創業者を乗り越える後継者をどう育成するか?」
でした。

実に意義深い内容でした。
中小企業の大転換期です。

2)
また、フロー型経営からストック型への経営を
前向きに考える大事なポイントです。
マーケティング感覚の強いN社長は、

顧客情報のシステム企業を超ニッチ市場で
成功させた人物です。

3)
マーケティング戦略の第一要素は、
マーケットを絞り特定顧客に集中することです。

4)
日本企業は製品や技術に力点を置きすぎて、
お客様が欲しいと思うものを付加価値をつけて
販売するのが苦手です。
 

5)
半導体産業は、私が未だ40才ごろまでは
世界を独占するほどの勢いでした。
世界上位10社のうち6社は日本企業です。

6)
アメリカの投資額は5兆8000億、EUは18兆、
中国10兆、日本はどう産業政策を打ち出すのか?

僅か2000億円で、台湾勢の2兆7000億にも
大きな差をつけられています。

7)
シリコンバレーへは毎年起業家養成スクール生と
一緒に視察研修し、
その変化の速さに気落ちする者もいました。

8)
IBMからハードをM&Aした「レノボ―」には、
工場視察に行き、講演を聞き質疑応答をしました。

「日本に帰国されてしばらくしたら、
多分驚かれるようなニュースに触れると思います。」
発表されて驚きました。
 
9)
産業のコメとも言われる基本中の基本である
半導体産業を、日本はすでに失って久しいのです。

東京エレクトロン、金川千尋会長率いる信越化学工業は
価値の高い部品を出していますが、
日本の産業は自動車だけ・・・・?

10)
アメリカの雇用統計は、
飲食店関連はコロナウイルス前までに戻し、
マスクなしで繁盛しているのに、日本は非常事態。

そして、三密産業はキャッシュで
苦しんでいる相談も増えています。

11)
個人への補償もアメリカは一人当たり28万円の資金が
毎月支給されるのに、日本はワクチン接種がこれからです。

国民は努力して我慢している。
コロナICUは若い看護師が限界点を超えて
使命感で仕事をしている。

12)
総務省の違法接待が報道され、
昇給なしや昨年の冬のボーナスがカットされた病院で
新人がICU勤務に志願する日本。

一体どうなっているの?

私達にも責任はありますが、若者は可愛そう。
いつから、何故、こうなったの?と思います。

13)
さて、第21期田舞塾も残るケース・メソッド授業も
二社となりました。
今回はジワッと感動した授業でした。

ご提供の辛酸を舐めながら独自の差別化戦略で
成功したN社長のメールです。
ネットキャッシュも余剰があります。

14)
N社長のメール

1.   本日は、ケースメソッド授業の機会を頂き、
  本当にありがとうございました。

  貴重な、ご意見、ご助言、身に沁みました。

2.   2005年に、田舞塾に初めて参加させて頂いた
  当時を思い出しました。

  参加されている皆さんが眩しくて、
  いつかこの田舞塾に参加されている会社さんの
  ように素晴らしい会社になるのが夢でした。

3.   わが社は創業から10年間は鳴かず飛ばず。
  11年目?20年は、試行錯誤の連続で血の小便を
  流す様な苦労にも耐えた会社でした。

4.    20年目からやっと、まともな経営に気づき、
   なんとかましな経営になってきた頃......。

  いつの間にか事業承継について
  考えなければならなくなりました。
  人生は早いですね。

5.    今回の田舞塾で、後継者・事業承継という
  絶対に迎えなければならないテーマについての議論を
  弊社幹部社員と一緒に学ばせていただいた事は、
  とても良かったと思います
  創業者が会社から離れる事を現実のものとして、
  全員がしっかり認識してくれたと思います。

6.    新商品開発、更なる成長戦略の構築等。
  必ず、皆が成長し、我が社の大きな幹になってくれる
  と信じています。

  皆様のご厚情に、心より感謝申し上げます。


15)
N社長のご努力とお客様への貢献は、
純粋で素晴らしいものです。
我々はたくさん励まされました。

思慮深く、慎重な中に大きな投資もされますが、
ネットキャッシュは数億のプラスです。

16)
大阪に帰り、三密でお苦しみの方々と話しました。
N社長のお話をしました。
「血の小便流したことないだろう」

「絶対に大丈夫だから負けたら駄目!」
「もう少し我慢だ。我慢しよう!」
そう言いながら悲しいものです。

17)
金で困ったことがない人には分からない心境です。
お客様が半分以下、お給料の遅れがない様にOさんは無給。

18)
でも、不思議に
「捨てる神もあれば助ける神もあるのが人生」です。
非科学的な言い方ですが、自然の法則は「均衡」です。

N社長は現在、ある面恵まれた経営者のお一人です。
幹部さんが良い。彼女・彼たちが・息子が会社は守る。

19)
オンラインでN社長都幹部さんたちとミーティング
をしました。
良い表情で再出発の誓いを胸にしていました。

一路広島駅から新大阪駅につき、
箕面の瀧道を歩きました。
今年初めてたくさんの蛍が舞っていました。

中国の故事に「蛍雪の功」があります。
二人の貧しい青年が、一人は蛍の光で学問をし、
もう一人の青年は窓の雪明りで学び、
この二人は見事に困難を乗り越えて
立派な人生を生き抜き、高い地位について
努力が報われるのです。


蛍灯(ほたるひ)の 時期を迎えて 故事思う
激しき川に 望み舞いおる 
得山詠歌

N社長は蛍雪の功で今のご成功を勝ち得た人です。
報われた喜びを噛み締めて欲しいです。


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プロフィール

  • 日創研グループ 代表 田舞徳太郎
  • 「中小企業の活性化」を事業目的とする日本創造教育研究所グループの代表。
    このブログでは、東奔西走の日々を書きつづります。

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このブログ記事について

このページは、田舞通信が2021年6月 5日 10:14に書いたブログ記事です。

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