『総合的・大局的視点を持つ「戦略思考」と、専門バカの「戦術思考」(人を幸福にするには  永続と目標実現能力を身につけること)』

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―「157」という言葉をご存じですか。
 賃金をアメリカ並みに払って納期は倍速・価格は半分。
 こういう国に勝てますか―

―日本は今は自力で飯を食っていける。しかし、甘えに誘われ
 そのコップの中にいることさえ自覚がない―

―人を大切にするとは何か・ビジョン経営沖縄セミナーは
 富士フィルムのVISION―



1)
総合的・大局的視点を持つとは、
「仕事の流れ全体を見て判断せよ」
ということです。
当たり前のように聞こえますが、
これがなかなか難しい。

2)
例えば、生産部門だけを見ると、
百点の仕事をしている。販売部門も百点、
アフターサービス部門も百点、
みんなそれぞれの仕事に
全力投球をしているし、
みんな正しいことをしている。

3)
しかし、―つの会社に統合して見ると、
各部門の努力が企業全体にとって大きな
マイナスになっていることがあります。

4)
要するに、「部分」では最適ではあるけれど
「全体」では最適になっていない。
生産も全体を見て行い、販売も全体を優先。

アフターサービスも全体的観点で行うと、
それが二百点、三百点、五百点になっていく。
これが「全体最適」です。
 
5)
日本人には「部分最適」の人が多いのです。
「俺はこんなに一所懸命やっている。
どこが悪いんだ?」という考え方です。

6)
理由は日本には意外に明確な
ビジョンがないのです。
ビジョン経営沖縄セミナーでは
富士フイルムのVISION75を語ります。

7)
しかし、一人が、あるいは一部門が、
いくら一所懸命やったとしても、
それが全体にとってプラスに
ならなければ意味はありません。
 
8)
これからの時代は、常に全体を眺めて、
すべてを総合してプラスマイナスを
判断していく人材が求められます。

全体最適を見る目を養うのがビジョンなのです。
富士フイルムの大きな飛躍になったものです。

?????9)
部分だけを見て一喜一憂するのではなく、
大局的な見地から、全体の成果を
妨げているのはどの部門なのかを
見る力が必要です。

10)
それが「戦略思考」ということです。
「戦術思考」の人は部分ばかり見ていて、
全体の統合ができません。

11)
設計の人は設計のことばかり考えている。
営業の人は営業のことばかり考えている。
これは「部分最適」です。

12)
良い会社というのは、
営業マンが設計部門に
「最近はこういうデザインの方が
 お客様に好まれるよ」
と情報提供しています。

13)
お互いが総合的なゼネラリスト
として情報交換して、
お客様のニーズを満たしているのです。

14)
富士フイルムの古森重隆CEOは、
ビジョンもミッションも打ち出されています。
その上で明確に戦略があるのです。

15)
「戦略」というと、
競い合って相手を叩きのめす、
潰れるまで打ちのめすという印象を
持たれるかもしれません。

16)
しかし、読んで字のごとく、
「無駄な戦いを省略する」という意味です。
経営でも戦争でも戦うだけで、
多くの兵士の命が失われます。

資金を武器や弾薬に投入するよりも、
人財育成や研究開発に投入をするほうが、
未来に夢が広がります。

17)
富士フイルムの歴史には
いつも、巨人「コダック」が
優れた技術やブランドをもって
立ちはだかっていました。

18)
ですから、古森重隆CEOは
「ただ勝つのではなく、賢く、正しく、強く勝つ」
という信念のもとに経営戦略を打ち立てました。

19)
次のお言葉がいいです。

「?儲けるためには何をしてもいい"
 という勝ち方では、
 結局社会から支持を得ることはできない。

 人間の智恵や善意、倫理と美学、品格といった、
 人間を人間たらしめている勝ち方がある。
 
 フエアに戦い、相手から?敵ながらあっぱれ"   
 ?あの会社に負けたのなら仕方がない"
 と言われるような勝ち方が求められる」

と述べています。

20)
富士フイルムの改革の時の
「 VISION75 」に代表されるように、
経営者・幹部はトータルな視点が
必要不可欠になります。

21)
自分だけ、自分の部署だけという小さな
「部分最適」の経営幹部が増えていますが、
専門バカでは会社を潰します。

そういう大局を見ないで、
我が社は人を幸福にしたいとか、
大切にしたいとか、その前にする事がある筈です。

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プロフィール

  • 日創研グループ 代表 田舞徳太郎
  • 「中小企業の活性化」を事業目的とする日本創造教育研究所グループの代表。
    このブログでは、東奔西走の日々を書きつづります。

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このページは、田舞通信が2021年3月31日 12:03に書いたブログ記事です。

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