―日本の国力の衰退は起業家精神の稀薄さと後継者不足も
一つの要因である・損失回避が失敗を招く―
―売上減少の時代に中小企業はいかに対峙するのか?
「本業深堀」「新商品・新市場」の両面思考―
1)
第28期起業家養成スクールは開校式に続き、昨日は
梅原講師の「事例研究」でした。
自社をどうすべきか?
後継者は経営能力を持っているか?
のディスカッションからでした。
2)
今期も格別に優れ者が集まっていますね。
女性が3分の1を占め、コロナウイルス問題があるだけに
オンラインが好評です。
3)
これからは女性の時代になりますね。
自己認知能力(正しく自分を認識する能力)が高く
素直で聡明です。
4)
パソコンを打っていても、なかなか聡明という文字を
打つ時がありませんでした。久々です。
???5)
今回は「起業家精神」というテーマに絞っての講演で
約3時間を超えました。
コロナウイルスへの対抗は起業家精神です。
6)
?ビジョンを明確に描いて、それを成すための
ミッションを持ち、どのような困難でも乗り越える
パッションの統合力。
?人間力・考える力・仕事力・感謝力の
4つの能力を統合する力。
起業家精神の根底には可能思考能力が流れています。
7)
6月からは、従来の後継者育成セミナーを
「事業承継塾・後継者育成セミナー」として
相続問題まで取り上げます。
8)
相続問題は、日創研の後方部隊に「専門家集団」が
存在します。内部留保がなければ経営は不安定です。
しかし、自己資本比率を高くすると相続税。
低いと企業の不安定。実に難しい。
9)
さて、いつも口癖のように私はセミナーでも
お伝えしています。
「脳みそを牢屋に閉じ込めてはいけませんよ。」
下記の事例が、私の云う意味です。
10)
仕事のできる人間はどんどん伸ばしていくと同時に
後継者には「現場づけにしない」で、
時代の風、お客様のニーズの変化、
他社の動向をしっかり「理解させる」ことが肝要です。
「現場に閉じ込めたお陰で事業継承に失敗した事例
(政府の官報より)」
●事例1 後継者教育を誤り廃業に追い込まれた企業
C社(千葉県、従業員30名)は設立30年程度の食料品小売業。
現社長は堅実な経営方針であり、設立当初より高収益確保、
豊富な内部留保を蓄え店舗数が3店舗まで拡大した。
しかし、大型郊外型店舗が商圏に次々と進出してきたことにより、
徐々に売り上げが減少、経営が悪化の一途を辿った。
社長自身も事業継続に向け、数々の勉強会参加や
陳列商品の見直し、不採算店舗の閉鎖など様々な対応策を
図ったものの、それでも売り上げの減少を食い止める
ことはできず、売上高は最盛期の半分程度まで落ち込んだ。
後継者候補であった長男は、学校卒業後他社で就業の
経験を積んだ後、同社の最盛期に就職。
後継者候補として父親である社長のサポートを行っていた。
但し、長男は次期経営者という視点で事業参加している
というよりは、一従業員と同じように一般担当者として
の勤務を続けており、業界および時代の変化を掴むこと
が出来なかった。
そして社長もその姿にあまり疑問を感じていなかった。
だが、次期経営者を育ててこなかった結果として、
同社は事業継続の困難性に気づき、
社長の高齢化に合わせて店舗を閉鎖する方向性となった。
今後は会社資産であった店舗の不動産賃貸業として
再生を図っている。?????
11)
この事例1は、いかに大事な後継者を、
現場の中にだけ閉じ込めて学ばせていないか。
結果として作業員にさせているか?
の事実を伝えたものです。
12)
結論は「廃業」になってしまうケースを、
政府が官報でのべたものです。
同じように一企業が、重要な立場にある「経営幹部」
や「社員」さんを、現場だけに一年中釘付けに
してはいないでしょうか?
13)
釘付けにされた人たちは、時代の変化や潮流が
分かりません。社長がいくら口やかましく言っても、
情報が限定される中では、理解ができない人間に
なります。結果的に人は育ちません。
14)
第28期起業家養成スクールの二日間の講義で、
あらためて後継者育成の重要性を痛感しました。
15)
一度、起業家養成スクールを学べばいいとか、
業績アップ6か月研修を受ければいいとかではなく、
その都度の手当はいります。
16)
今日から人間ドックに入りますが、定期健診は
「健康体」にとってとても大事なことですね。
私は10カ月毎に診断です。
17)
どうか、自社の本業の深堀をして下さい。
やることだらけです。と、同時に「自社の強み」に
つながる「新商品・新市場」です。