『シャープは如何にして台湾企業の軍門に下ったのか?(駄目になる企業・良い企業の分かれ目?)』

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―世界をリードしたシャープは二期で9214億、
 5年前三月期2223億円の純損失で買収された?―


1)
今日は、社長と上級幹部のための、
「徹底・やり抜く経営実践塾」の第三回目でした。
シャープを紹介しました。
創業者の早川徳次さんの生まれは東京です。
錺職人として小学校二年中退で丁稚として働きます。

2)
親方は仕事には厳しい人ですが、非常に人情家でもあり
約八年働いて、一年間のお礼奉公をして、
18歳で起業するのです。
自己資金10円、借金40円ですが、3?4か月で返します。
繁盛したのです。

3)
早川徳次さんのことは私の著作でもお伝えしていますが、
?人真似をしない。?この世にないものを造る。
丁稚の頃から、新しいことが好きで、研究開発に挑む、イノベーターです。
 
4)
現在、まさに我々企業人は新しい事に挑まなければ
ならない時代に直面しています。
数百人のTT生OBと、その右腕の方々が多いですから、
オンラインの画像に、埼玉の長谷川さんや、
島根の土江さんたちが目につくのです。

5)
そこで、ご好評の「オンライン企業内OJTプログラム」
のワンポイントをお伝えしました。
つまり、?安全⇔危険・?安心⇔不安・?安定⇔変化のこの対極が
経営革新を妨げているのですね。

6)
マズローの低次の欲求が「安全・安心・安定」の欲求です。
五段階までの自己実現欲求が、この第二段階で停止すると、
企業は現状維持の欲求に縛られてしまうのです。
学習意欲、向上心より、二段階目でストップです。

7)
これは、日創研のSC講師や、ワークマネジメントなどを
担当する「梅原講師」の社員さんへの「企業内OJT]の講義です。
流石な講義内容ですが、
早川徳次さんも松下幸之助翁も、
リスク(危険)や不安や変化にチャレンジした人です。

8)
早川徳次さんは、次々に日本にないものをつくりだして
飛躍していきますが、こうした事例を紹介しながら、
そういう創業者を持ちながら、
「何故、シャープは鴻海に買収されたのか?」の討議にしました。

9)
15分のブレイクアウト・セッション後発表を数人から
とりましたが、皆さん、鋭いです。5つほどの要因がありますが、
実に見事に模範解答をされました。
そこで、次に「我々の企業にも同じことが起きていますね。
何故ですか?」の質問です。

10)
1、自社の商品を過信した。
2、お客様のニーズを理解できなかった。
3、危機感がなく甘い経営になっていた。事実ですね。
日創研も自社の教育カリキュラムを過信していないか?
お客様に心から寄り添っているか?
危機感欠如になっていないか?

いつも、いつも、創業以来そういう自問自答を繰り返していますが、
お互いに、シャープの事は分かっても、
なかなか、自社の事は分からないものです。
そこから、社長や上級幹部の仕事にふれていきました。

11)
社長や取締役は、三つの領域に貢献していかなければ
ならないわけです。
再び「貢献すべき三つの領域」の討議です。
15分後、発表を取りましたが、
?抽象的すぎる。?不明確。?事実を見ていない。
などの講義を行いました。

12)
「社員満足は大事ですよ。でも、社員を満足させるために
 会社作ったんですか?そういう方手を挙げて下さい」
誰も手が上がりません。
実践経営塾ですから本音で私も迫ります。
ましてやコロナウイルスを抱えているのです。

我々は実務経営者です。
社員満足を否定しているのではありませんが、
企業経営の本質は何なのですか?
お客様のお困りごとの解決や、
社会に存在する課題を達成する一機関としての企業です。

13)
これらは、信奉するドラッカー博士の何のために
企業は存在するのか?の我々企業人への問いかけですね。
一つは、顧客価値に貢献することですね。
技術やサービスや製品の水準を上げていかなければ
貢献ではないわけです。
究極、イノベーションとマーケティングになるのですが、
このことにフォーカスする、それが社会貢献です。

14)
二つ目は、ドラッカー博士は「売上・利益」である。
その領域に貢献しなければならない。
社長・取締役の任務です。
若い頃から、ある組織でドラッカー博士の講義をお聞きし、
本を読み、経営の本質を学びました。

15)
損益構造にも言及しました。社長も取締役も全員が
もっと社外に目を向けなければならない。
顧客以外に利益の発生源はない。
いつも現場に入って「社員満足」と言っていても戦えない。
社員は教育をして「顧客満足」を生みだす力を持たせること。

16)
達成体験して、仕事に喜びや遣り甲斐を与えることが、
真の「社員満足」ではないでしょうか。
結果を作れない。
お客様に貢献して喜ばれる体験もさせないで、
「それで社員満足は単なるスローガンではないですか?
 実践ではない。」

もちろん、フォローをしながら「誤解がないよう」に
お伝えしました。
この点が理論家ではない、実務者の役割なのですね。
大切な社員さんが8割も稼いでくれているのですから、
L字型産業は別にして、売上・利益に貢献しない
社長や取締役は任務不履行だともいえるのです。

17)
そこで、シャープが何故買収に応じなければ
ならなくなったのか、その「真因」をお伝えしました。
次回も、色々な早川徳次さんの困難を乗り切り、
三つの貢献に奮闘するエピソードに加えて、実践経営塾です。

18)
その前が、社長・幹部の為の「The経営会議」の2時間半でした。
当初の募集要項は2時間ですが、
お願いをして30分延長をお願いしました。
そして、たくさんの質問にお答えしました。

今後の日本の経済動向を教えてください?
という質問には、月刊『理念と経営』の10月号の、
「指標に「未来」を見る・
主席エコノミスト永濱利廣先生の原稿と参考図」の勉強をお勧めしました。

永濱主席エコノミストは、引っ張りだこですから、
こういう身近な経済動向を連載してくださるのはあり得ないのです。
9月号も、実に細やかな、中小企業に欠かせない経済動向です。
「宝の持ち腐れ」です。

19)
明日は、10月5日の経営サバイバルフォーラムでの、
私の「グリットカンパニーを目指して」の提言録のまとめ原稿です。
1980年代は「エクセレントカンパニー」、
1990年後半から「ビジョナリー・カンパニー」です。

幾つかの企業の成功条件を事例にしながら、
「グリットカンパニー」を目指すための「ゴール設定」です。
何故、学ぶのか?明確に皆様に「ゴール設定」せずに参りました。
私もコロナ問題でようやく気付いた次第です。

20)
11月から、「第2期(B日程)オンライン企業内OJTプログラム・
限定100社様」が開始します。
「1時間での講義とディスカッション」です。
非常にシビアな企業様からも、高い評価を得ました。
評価が低いにの、根拠なく広げる「企業内OJT」ではありません。
日創研ならではの濃い教育カリキュラムです。

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プロフィール

  • 日創研グループ 代表 田舞徳太郎
  • 「中小企業の活性化」を事業目的とする日本創造教育研究所グループの代表。
    このブログでは、東奔西走の日々を書きつづります。

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このブログ記事について

このページは、田舞通信が2020年9月29日 17:22に書いたブログ記事です。

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