『未来に投資してほしいとシアトルで一人さまよった「ハワード・シュルツ」の確信(批判を超えて挑む)』 ―「なによりも必要なのは情熱だ。それを多くの経営者が軽んじてきている」― ―すべては経営者の一念です。リーダーの念い以上の会社にはなれない―

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1)
昨日は終戦記念日でした。
慰霊の天皇陛下のご挨拶は、上皇さまの思いを伝えるものでしょう。
かつて、新聞や報道関係者が「大本営発表」で国民を煽るように戦果を流し、
軍部を尊ぶ対象に祭り上げました。

2)
真珠湾攻撃の戦果に酔い、宣戦布告の条文に歓喜し、
海軍と陸軍は戦果の発表を競争し合います。
今日の昭和史入門では、海軍の戦果が多く、
両軍が話し合い大本営発表となったようです。

3)
おそらく、昭和天皇だけは不本意なお気持ちであったと思います。
崩御なされるまで、失った人命に対しての謝罪のお気持ちで
いっぱいでおありだったと思います。

4)
昨日の「あちこちのすずさん」は、ご関心が多かったようで、
祖父やおじさんなど、戦闘だけでなく原爆の方も、
失った方々からの多くのメールに逆に胸が痛みました。

5)
さて、全国戦没者慰霊式も終わり、
きっぱりと8月の悲惨さを横において、今日から厳しい現実です。
「箕面加古川山荘・明徳庵」で三日間遅くまで原稿に向かい、
深夜瀧道を歩きました。いのちの洗濯です。

6)
今日は、スターバックス再生物語の株価大幅下落と、
イノベーションの2009年を読み直しました。
ハワード・シュルツさんとは、シアトルに行ったり、
来日時にはホテルオークラでお話する機会も得ました。

7)
スタンフォード大学の恩師、
ダニエル・オキモト名誉教授のお心配りのお陰です。
世界経営者会議の折は、
質問席に立った私を会場の皆様にご紹介さえして下さいました。

8)
甚だ実力がないのに、
勉強の段になるとなると多くの先生方に身近にご指導を受けます。
熱意を通り越して、質問攻めの悪癖がありますが、
いつもご親切なお教えを頂いています。

9)
イル・ジョルナーレのオープンが1986年です。
その資金集めにシュルツさんは歩き回ります。
知り合いの伝手ではありません。
知らない人に「私の未来に投資してほしい」と頼みながら
「確信」を得ていくのです。

日本人が忘れている精神です。
もちろん、先ずは自分自身の未来に投資すべきですね。
今日は本を広げながら、如何にスターバックスがスピードを
大事にしているかに驚きました。

10)
リーダーの能力で大切なものは、
?正しい判断をすると同時に直感を大切にし、
?知識と知恵に基いて、
?明確な土台をつくり、
?目的を達成するまであきらめないことだと、シュルツは教わったようです。

11)
1986年にイル・ジョルナーレをオープンと同時に3店舗をつくり、
半年後には、勤務していたスターバックスを買い取り11店舗にします。
日創研創業の前年の事です。

12)
その12年後に、
私はスタンフォード大学に行くことになりましたが、実に不思議なご縁です。
人様の留学を日創研が支援したことが、そのまま新しいルートを生みだすのです。

13)
口癖のように言う「瓢箪から駒」のような人生です。
シュルツさんも可能思考能力の高い人で、
アイデアをだすと、「よし、やろう」と即座に答える習慣の持ち主です。
初動が実に早い。

14)
スターバックスは二代目のCEOに恵まれます。
CFOとして10年活躍した人をCEOにして飛躍します。
問題はジムという人がCEOになってからです。
パートナーに手紙を書いたり話あったり効率化も図ります。

15)
しかし、客足は遠のき、業績は悪化し、株価は42%も下落します。
経営危機ですね。
その上に、個人のブログやゴシップサイトに書き込みをされるまでになります。
らしさを失ったのですね。

16)
家族とハワイ旅行をしても、シュルツは家族と一緒にはいません。
心ここに非ずで苦悩するのです。
やがて彼は再びCEOに戻る決意をします。
早朝に一号店に行き、その足で多くを集め自分の念いを皆に告げます。

17)
とても人を大事にし、スターバックスを自分の命のように愛する、
この相矛盾がシュルツの苦悩です。
我々中小企業と同じですね。
彼もジレンマに陥り決断までの苦悩には、思わず深く共感されるはずです。

18)
本来はここからです。シュルツはイノベーションに舵を切るのです。
当然、内部からも批判めいたメールや、
さも正義漢ぶる人たちも出てきますが、どんどん経営革新をしていくのです。

19)
彼は語っています。
「戦略と戦術だけでは乗り越えることは出来ない、ミッションを書き換える」と。
そして、「なによりも必要なのは情熱だ。
それを多くの経営者が軽んじてきている」と革新していきます。

20)
イノベーションのやり方を書いても分かりにくいと思いますが、
先ず第一はマインドのイノベーションです。
彼はそのことを着手しながら、プロダクトを革新するのです。
手順は日創研の講義通りです。

松下幸之助翁は、企業の成功法則=熱意×考え方ですが、
私が研究したアントレプレナーは、共通に同じ「成功の方程式」で、
日米の差がないことが分かります。
才能は同じで平等という人間観です。

第六弾・コロナ対策オンラインディスカッションのテーマは
「何故、イノベーションが必要か?」です。
私のイノベーションに関るショート講義も最低30分はいると思いますが、
何に熱意を持つかが「キー」ですね。
お知り合いをどんどんご案内くださいね。
経営研究会と「理念と経営」経営者の会が講演してくださってます。
 

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プロフィール

  • 日創研グループ 代表 田舞徳太郎
  • 「中小企業の活性化」を事業目的とする日本創造教育研究所グループの代表。
    このブログでは、東奔西走の日々を書きつづります。

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