『経営には苦労しながら創りあげた哲学がいるダイソーは新しさを見つけただけ』 ―成功の条件厳しい医師である父親の口癖を守っただけダイソー 矢野創業者― ―41年前に教えられた研修船「洋上スクール団長」長谷川副会頭の教え―

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1)
前回の田舞通信は世界から見た日本がテーマでした。
昨日より田舞塾の一年間の最終講座です。
6か月間は、ケース・メソッド授業もオンラインでしたから、
232名の方々にはご迷惑をおかけしました。

2)
このコロナウイルス問題はあらゆる事柄に影響を与えますが、
三密の典型であるセミナーのケース・メソッド授業はその最たるもので、
リアルを期待された初参加の方々には恐縮しています。

3)
9月からも22年目が始まりますが、
今日は総リーダーやファシリテーターやTAにも、
わざわざ京都や名古屋や広島からオンラインの応援のためにご参加いただきました。

4)
一昨日は、講師のダイソー創業者の矢野さんと、
1979年副会頭の長谷川仏壇の長谷川さんと、
矢野さんの奥様とのお食事会でした。4時間近く話が弾みました。

5)
長谷川さんは、
41年前の日本JCアカデミー担当の副会頭であり、洋上研修の団長でした。
横浜→香港→台湾→横浜と、リーダーシップやKJ法や、色々な事を学んだ大先輩です。

6)
当時は日本経済も伸び盛りであり、非常に希望もあり、
起業家精神もあり、強烈に努力し、
学ぶ気運が若い青年たちにも、多くの経営者達にもあいました。

7)
私は総括幹事をしながら、近畿地区を担当し、
川喜多二郎先生にも熱心に教えを請い、KJ法を学びました。
当時長谷川団長を囲んだ懇談会で、私の質問やお答えを再び話題にしました。

8)
長谷川さんは、仏具の販売店を上場企業にされた方であり、
仏教にも非常にお詳しい方です。
昨日は、当時から今日までわからなかったことを、端的にお教え下さいました。

9)
私は若い時から、毎月鎌倉の浄明寺釈迦堂に大阪から通い
「正法眼蔵」を通して、経営禅を学びに通っていました。
鎌倉の散策はエネルギーの源でした。
 
10)
禅の師の田里亦無先生は、
肝心なことは「自分で考えて自分の答えをだせ」の方です。
当然、色々と考えたり書物を読みます。でも、わかりませんでした。

11)
4人のご老師にもお伺いしてきましたが理解できずにいたのです。
ところが、長谷川先輩は、
「田舞さん、「信」と「疑」の二つだけだよ。」と、
実に明快にお答えされたのです。

12)
今日の講師の「ダイソーの矢野創業者」もこの話題に加わられ、
大笑いしながらのひとときです。
この話題が、企業経営、人間の有り方などに色々と飛躍して、
実に楽しいお食事会でした。

13)
昨日は、博多の日航ホテルで、オンラインでご講演を頂戴しましたが、
長谷川先輩も、熱心にメモを取りながらお聞きされていました。
80歳でも実にご熱心です。

14)
100円ショップのダイソーさんの創業期のお話や、
現状のことなどをお聞きしましたが、
ご両親のお話の時には涙を流されながら、
「経営者は苦労しながら哲学をつくりあげるんだ!」と、
ご自分の歩んでこられた道をお話されました。

このお言葉は、田舞塾のメンバーはご理解されたと思います。
つまり、人の哲学を、表面的に覚えてもあまり役に立たないのですね。
哲学とは「知(真理)を愛する」ことです。

15)
私も、松下幸之助翁に学ぶ「実践経営哲学講座」をもったり、
「京都の社長塾」では、古典講座で「論語と経営」を行い、
孔子、その門下生、朱熹や王陽明などを講義しています。

16)
伊與田覚先生にお教えいただきましたが、
101歳でつかまれた境地は私には分かりません。
一応、ご教授いただき考えたことはお伝えして、
最後は「まだ分からない」のが実態です。

学問の学は、「哲学の祖ソクラテス以前」に、礼記という書物で定義されています。
「学びて然る後足らざるを知る」
つまり、自分がいかに不足していて、未完成な存在かを知る、
そのために学ぶのです。

17)
矢野創業者は
「人の真似をするな」「自分でつかむんだ」と言われたわけです。

ダイソーさんは、商品アイテムが75000点、売上5015億円、
日本の店舗数3493店。世界の店舗数2248店です。
利益も高水準です。
何兆円企業を抜いています。

18)
しかし、大小がテーマではないのです。
成功のポイントは「経営には新しさがいる」のです。
その一言を、我々がどう解釈するか?
それを実践した企業しか生き残れないよ・・・

多分、そういう意味で「経営には新しさがいる」と、何度も繰り返されたのです。
旧態依然のビジネスモデルや、考え方や方法論は
アフターコロナには通用しないのです。

19)
企業経営にはドラッカー博士がいう模倣的戦略もありますが、
哲学は模倣では駄目なのですね。
知識ではなく、自得する。理会する。この二つがいります。
理会の「会」は会得するという意味で、朱熹は「理解」を絶対に許しませんでした。
朱子学は「学」ではなく「実践が本意」です

20)
お父さんは貧乏で、勉強して医者になられますが、矢野さんは小さな時から、
三つのことを叩きこまれます。?働け、?勉強しろ、?悪い友達とつきあうな。
基礎教育はシンプルなのでしょうね。

つまり、人間としての基礎教育を身に着け、それを今でも実践しておられるのです。
コンサルタント会社の実態も話されました。

私は経営者ですが、
教育・コンサルを飯のタネにしていますから、同感です。

つまり、ヒントは与えられても、その知識を運用する「哲学」は自分の努力です。
中には一時日本を凌駕した「○○理論」とか、ほとんどの企業を潰しました。
理論は大事ですが、企業経営は「論より証拠」なのです。

●恵まれない幸福・恵まれる不幸。
●不可能なものはしようがない・出来るモノに必死になる。
●トヨタの仕事習慣・日産の再生と現状の悲惨さ・スズキの鈴木会長の哲学。
●起業家精神など、

有意義な初日の講演と質疑応答でした。
今日はH社長に無理を頼んで
「B2B2C」から「B2C」のケース・メソッド授業です。

下記の問題は中小企業といえども、意識していないと次の世代に渡せません。
*日本の国際競争力がさらに下がって34位。
*起業家精神が63か国中最下位(最大の問題は起業家精神の欠如です)
*デジタル技術スキルが62位。

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プロフィール

  • 日創研グループ 代表 田舞徳太郎
  • 「中小企業の活性化」を事業目的とする日本創造教育研究所グループの代表。
    このブログでは、東奔西走の日々を書きつづります。

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