兵は国の大事にして、死生の地、存亡の道なり、察せざるべからず(戦略の本質を甘く見てはいけませんね)

| コメント(0)

親愛なる皆様
お元気ですか。


1)
先日、午後から箕面「学問の道・時習堂」へ参りました。
この場所に来ると、ざわつきも何もかもが無くなり、心が洗われます。


2)
「学問の道・時習堂」の中の箕面文庫には愛読書を置いてありますが、
田山花袋の「田舎教師」のページをめくりました。
「四里の道は長かった。」という書き出しに触れると、瞬間にタイムスリップします。

『若き日の 希望もなにも なき時に 花袋(かたい)を読みて 今日をむかえむ』 得山詠歌

『遥かけき 昔も今も かわりなむ 吾一途なりて 瀧道歩く』 得山詠歌

主人公・林清三の人生に触れながら、暗い小説なのに何かこみ上げるものがあります。

父親の仕事の失敗で夢を立たれた主人公が、
代用教員として着任した学校の薄暗がりの描写に心を奪われたものです。今も涙が出ます。

 

3)
その後、故・伊與田覚先生顕彰の間へ上がり、今週の社長塾の報告を済ませました。
「情が先で理は後につくものです」のお教えだけに、
朱子の「理気二元論」をテーマにした講義を振り返る気持ちもありました。


4)
しばらく本を読んだ後、「箕面加古川山荘・明徳庵」の「親民の間」に移りました。
窓を開けて、川のせせらぎを聞きつつ、「新しい時代の社長学」の経営戦略の本質論をまとめていました。


5)
「兵は国の大事にして、死生の地、存亡の道なり、察せざるべからず」から、一年間の講義を始める予定です。
(国の重大事だ、国民の生死や国家の存亡がかかっている。
 その意味を知り、慎重に慎重に対処していかなければならない)という意味ですね。


6)
戦略には「廟算」という大事な概念があります。
祖先が眠る廟の前で算出する会議の意味で、月刊『理念と経営』の連載にも書きました。
「新しい時代の社長学」は、日創研のアクティベーターがご参加の会社へ出向き、「壁を打ち破る会議」をリードします。


7)
講義に応じて経営戦略やアクションプランを作成していきますが、
全社に浸透させるべく、幹部さんや社員さんのアイデアも引き出していきます。


8)
なかなか現状分析がシビアに見ることが出来ないのが人情ですが、
各種診断で社員さんやお客様の生の声をWebで引き出していきます。
先日もある社長に、「一時損失、機会損失(逸失利益)は大事な戦略思考なのだよ」と伝えました。


9)
現状分析が曖昧な「トータル戦略策定書」では決して機動的にはなりません。現場が動かないのです。
(伸びない企業には4つの壁が存在し、伸びない人は損失回避バイアスが強く、逸失利益の奥に秘む心理です。)


10)
特にに、やらされ感があるとうまくいきませんから、
日創研のアクティベーターが、社員さんの自主性を引き出しながら行ないます。


11)
アクティベーターは、昨年からプロジェクトチームをつくり、
長い時間かけて訓練してきました。厳しい中から人財の発掘も出来ました。


12)
アクティベーターもようやく全体像をつかんだようですが、昨日も早朝勉強会を行なっていました。
最善の上にも最善を尽くしてくれます。
明日の午後から、私が経営戦略策定書の作成手順を講義します。
もちろん、参加企業様の戦略には口を挟むことは禁止しています。


13)
私なりに経営戦略の基本的な脈絡は、繰り返し繰り返し研修の中で講義し、
事例として、三段階の戦略ツリーを説明しながらご参加社様にご理解頂きます。


14)
慣れると、トータルな経営戦略を描けるようになりますが、
「新しい時代の社長学」の一年間の私の講義はほとんど経営戦略のみです。
単に日創研のフォーマットに、単なる文字を入れ込むようなインスタントではありません。
相当議論や激論も交わされることでしょう。


15)
冒頭申し上げたように、
戦略の要諦は「兵は国の大事にして、死生の地、存亡の道なり、察せざるべからず」
この「察せざるべからず」が、戦略の本質なのです。
戦略は、基礎コース(SA)でお伝えしている「気づきの差」と言うと簡単ですね。


16)
緑、川の流れ、せせらぐ音、お花、空気、静寂に囲まれ、
午後7時過ぎまで、実に最高の気持ちで構想を原稿にしました。

『静寂の 箕面にいのち 託しいて  原稿用紙の 活き活きとする』 得山詠歌


17)
邪心無き気持ちを感じさせるこの場所は、
すべて、全スタッフの汗と涙と、皆様から頂戴したご受講料のお陰です。

『光陰を 惜しみてすごし 日々なれど 年々歳々 吾は悔いおり』 得山詠歌


18)
書類を片付け、瀧安寺境内を歩いて、弁財天様や多くの神々に手を合わせました。
この境内には、お百度参りの石畳があり、遠くから本堂を20分ほど見つめ続けました。
誰もいないことで、逆に「生命」を感じさせます。


19)
自宅に帰り、すぐにサウナに行きました。
疲れた心身を癒すにはサウナと水風呂を数回繰り返すと元気になれます。


20)
妻に荷造りをしてもらい、江坂の定食屋さんで食事をして、翌日の準備に取り掛かりました。
「忙中閑あり」の「閑」は、自分を取り戻すという意味です。


21)
人生も企業経営も、安易さこそが仇になります。
現実をより厳しく直視して、もう一方の目は遠くビジョンを描けなければいけません。


22)
恩師、伊與田覚先生から、
「君は論語とそろばんでやりなさい。
 顔回ではなく子貢のような生き方をするのですよ」と諭されました
まだまだ未熟ですが、吾身一身の成就のために生きるのではなく、死んでも死なない生き方が出来ればと思いました。


23)
この1360年の歴史を誇る箕面の瀧道は、
奈良時代の行基を始め、空海、谷崎潤一郎、松下幸之助翁も、伊與田覚先生も歩いた道です。


『香りたつ 紫陽花の道 歩きつつ 歳月すぎて 佳き老いかさむ』  得山詠歌


田舞徳太郎

 

コメントする

プロフィール

  • 日創研グループ 代表 田舞徳太郎
  • 「中小企業の活性化」を事業目的とする日本創造教育研究所グループの代表。
    このブログでは、東奔西走の日々を書きつづります。

月別 アーカイブ

Powered by Movable Type
Facebookページ

このブログ記事について

このページは、田舞通信が2018年6月29日 15:00に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「勝つか負けるかどちらか一つ。負ければ生命がとぶ。真剣になるとはこんな姿をいうのである(松下幸之助)」です。

次のブログ記事は「「見たり」「聞いたり」「試したり」の本田宗一郎イズムの意味とエピソード(企業文化は生きている)」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。