何も咲かない冬の日は、下へ下へと根をおろせ

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親愛なる皆様
お元気ですか。


●今日の教訓 「働く意味」

 幸之助は働きたいという強い望みを持っていました。
 丁稚時代から働くことに意味を見出し、人生の喜びは働くことの中にあると体で感じていたのです。

 人の役に立つ働きの中に、人が人であることの美しさを発見したのです。

 幸之助は、94歳まで喜んで働き続けました。
 働く意味は考えるものではなく、体得していくものです。

                木野 親之(松下幸之助に学ぶ指導者の三六五日)


1)
昨日は「松下幸之助直伝の経営哲学を学ぶ経営問答塾」でした。
まず、私が松下幸之助翁の成功のポイントに関して40分ほど話しました。
松下経営哲学は、非常に分かり易い文章ですが、その概念は深いです。


2)
しなければいけない「当たり前」ということに、我々は飼いならされています。
松下経営哲学を身につけるには、いかに「当たり前」を実践するか?の勘所の理解が重要なのです。


3)
私は「時を待つ」という松下経営哲学の文章を読みながら、いかに準備が大事かをお伝えしました。
二宮金次郎は論語からその真意を理解し、
「速(すみ)かならんことを欲するなかれ。速やかならんと欲すれば則(すなわ)ち大事を乱る。」と、
遺訓として弟子たちに「時」に関する概念を伝えています。
つまり、経営のポイントは「時」を得る事が大切で、それを見極める訓練の重要性です。


4)
伊與田覚先生は、「時」を見極める力を「時中(じちゅう)」と呼び、中庸の重要性を説いています。
経営も、いかに「時」を得るか、見極めるかが大事で、「桜の花は「冬」には咲かない」と述べています。
ところが、私なども「時(時期)」を見極めずに、急ぎすぎたり、手遅れになったりと、非常に難しいです。


5)
ところが、松下経営哲学では「素直」になれば、その「時」が見えると述べています。時とはタイミングよりも深い概念です。
ですから、言志四録第92日の「已(や)むを得ざるに薄(せま)りて、而る後に諸(これ)を外に発するは花なり」と板書しました。
意味は、「何事も内からほとばしり出る、やむにやまれぬ精神の発露がなければならぬ」という内容です。
経営も全く同じで、社長幹部の精神の発露が人財であり、商品であり、技術や、サービスなのです。


6)
松下経営哲学は、本当に真剣に計画を達成するには、
「内からほとばしる已むにやまれぬ精神」と「時」を待つ姿勢の両面から、意志の力と同時に、
「急がず・遅れず」に努力を重ね「時を待つ」ことが大切だと言っているのです。


7)
自分の力量を磨くとか、部下を育成するとか、商品力を磨くとか、花開く前の努力が不可欠なことを強調しています。
しかも、
1.じっくりと「待つ」
2.準備して「待つ」
3.自然に熟する時を「待つ」
4.時がきたら成果は得られるのです。


8)
ところが、
1.自分の力量も不明なまま
2.準備もせずに、
3.「花(成功)」を開かせようとするから失敗するのです。
自然の法則に反しては何事も成功しません。
松下幸之助翁は「時を待つ」間に、徹底して水面下で努力されたのです。


9)
講義しながら「何も咲かない冬の日は、下へ下へと根をおろせ」と板書し、
「大自然の法則に適った花は、冬の間に根を張り、時を待って芽をだし、蕾となり、やがて開花するのです。」と、
何度もお伝えしました。せっかちな私などは花にも劣るところがあり、やはり、そういう時は失敗をしています。
急がずに、徹底して自らを磨いて準備しておれば、時がくれば自然に「道」は開けるのですね。


10)
松下経営哲学は、京セラの稲盛和夫名誉会長や多くの経営者に影響を与えていますが、
我々中小零細企業が学ぶべき、不易の原理だと思います。松下幸之助翁は本当に深いですよ。


11)
松下幸之助翁と親交があった伊與田覚先生は、「松下幸之助は天の摂理と体験から学んでいる!」と述べています。
社長塾で学ぶ「四書五経や色々な古典」に述べられている内容を、松下幸之助翁は体験を通して熟知されているのです。


12)
さて、「松下幸之助直伝の経営哲学を学ぶ経営問答塾」ご参加者の金三津社長の新聞記事を次にご紹介します。
後継者が出来て、第24期の起業家養成スクールに入校されます。

ケムコレクション(東京)は企業理念に忠実に
「ファッションを通して、お客や社員に幸せになってもらうことを第一に、
メーカーなど人とのつながりを大事にしている。
社員とは「笑顔、信頼、安全、安心、スピード、元気」をキーワードに、
品揃えやコーディネート力でお客を輝かせるように取り組んでいる。」

1、売上の話はしない
2、働きやすい環境づくりを大切にしている
3、メーカーとの信頼関係
4、社員が家庭での時間も大切にできるような出店を行っている。
5、営業時間が長いSCやファッションビルからのオファーがあるが、出店しない。

こうした努力をしながら、業績を伸ばしているのです。


13)
今回は、要するに、時期が来るまでは、大自然の花に見習って「精魂込めて努力」するべきだ・・・・
そうすれば「企業経営は繁盛するようになっている!」

深めれば深めるほど、その境地にほど遠い私には難解ですが、
文章は平易で学びごたえがあります。つまり、何事も理に反したら駄目だということを繰り返されています。

今日は社長幹部塾の第2講です。

「生きる意味を見出した者は、たいていのことは耐えられる。」
ニーチェの言葉です。

 

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プロフィール

  • 日創研グループ 代表 田舞徳太郎
  • 「中小企業の活性化」を事業目的とする日本創造教育研究所グループの代表。
    このブログでは、東奔西走の日々を書きつづります。

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このブログ記事について

このページは、田舞通信が2016年9月 7日 10:30に書いたブログ記事です。

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