創業者の精神?人のために尽くせ?(何のために生を受けたのか?)』

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親愛なる皆様
お元気ですか。


●今日の教訓

 幸之助は、昭和四年の世界大恐慌の時、五つのことを断行しました。
 1.経営理念(信条・綱領)を創った。
 2.人を一人もカットせず、賃金もノーカットで、半日操業で全員営業に出た。
 3.在庫を二ヶ月で完売し、新工場を建設。
 4.社名を変更。
 5.新事業部門(電熱部門)に進出。
 松下は、不況の時に大躍進したのです。

            木野 親之先生(松下幸之助に学ぶ指導者の365日)


1)
一昨日までの三日間、明治の森・箕面国定公園内の「箕面加古川山荘・明徳庵」で、経営理念作成セミナーでした。
寝泊まりしながら、講義1割・添削8割で、皆さんと夜遅くまで色々と話し込みました。


2)
私が部屋に入る時も、まだ4人グループで四国の「A社様」がディスカッションし合っておられました。
ほとんどの中小零細企業は、まだ経営理念をつくっておられません。
理念に関心が無いのか、目先の利益に追われて時を過ごしまっているのです。


3)
松下幸之助翁は、昭和4年の大恐慌の時に松下電器産業の経営理念を制定しました。
「会社の目的、使命観というものがはっきりして、そこに経営の理念が打ち立てられていてはじめて、
 そういうものに即して人を育ててゆくことが可能になるのだ」と述べておられます。
あれをやったり、これをやったり、経営の方向が明確に定まっていない方が多くいます。


4)
今まではそれでも何とか生き残れましたが、これからは非常に難しくなってくるでしょう。
1970年で過去最高の70%を記録していた黒字企業の割合は、現在では33.6%です。
それだけ企業の寿命が短くなっているのです。現在は企業の寿命は16年と言われています。


5)
経営理念作成セミナーのご参加者は、とにかく熱心な方々の集まりで、経常利益率15%以上の方々も数社いました。
「添削」が長くなり、次に待機されている会社様もあり、かなりハードな三日間でした。
「聞いて、聞いて、質問をして、最後にアドバイス」ですが、最後には我々も皆様も脳みそがウニになりました。


6)
しかし、人間は考える習慣が身につくと、「考え抜く力」が生じて、三日目には「完成」するのですね。
いつもは稲葉講師と二人ですが、姫路の今宿さんが急きょ応援に来て下さいました。
次々にぶっ通しで「添削」ですから、1時間の最長の添削を終えた後は、心身共に心地よい疲れでした。


7)
今宿さんは、経営理念塾3回、経営理念作成セミナー2回を受けて、自分の納得のいく理念の価値体系をつくられました。
結果的に、ビジネスモデルも変わり、得意先も思い切り変えて、10%を超える経常利益率を上げています。
経営理念をつくることで、得意先が変わり、ビジネスモデルも変化するのです。


8)
私の経営理念塾では、情緒的なものを否定はしません。
しかし、情緒的・観念的過ぎると精神論に偏って、
具体策が生まれてこず、真の価値体系に基づいた経営理念が出来ないのです。
理念とは美辞麗句ではなく、経営者自身が自分の心と葛藤して、魂の叫びとしてこみ上げてくるのです。


9)
経営理念は、
1.顧客満足
2.従業員さん満足
3.新しい商品・技術・サービスを生み出す
4.事業ドメインの範囲を広げたり、狭めたり
5.コア・コンピタンス経営
6.差別化戦略
7.ブランド
8.マーケティング の基になるものです。理念が曖昧では付加価値は生まれてこないのです。


10)
また、理念教育は「最高のOJT」になるのです。
働く社員さんのモチベーションを高め、社風を健全にし、社員さんの定着を高めます。
「うちは人がいない」と言われる社長がおられますが、決まって理念が不明確です。


11)
定着の悪い企業は、求人に巨額な費用を注ぎ込んでおられます。
ところが、肝心の「定着を高めるための費用」は惜しむのです。
プロフィットコストの使い方が分からず短命に終わります。


12)
理念・ミッション・ビジョンが定着を高めるための最善の方法なのです。
人手不足が深刻になっているようです。理念が不明確な社長や幹部の下では、有能な人は育ちません。


12)
山口県から参加された28TTのSさんは、カーテンなどのインテリア業をしておられます。
ところが、理念の文章が固く、一旦頭を切り替えて「楽しみ」というコンセプトを中心にして、理念体系を創り上げました。
業種によって理念のコンセプトは異なるのです。


13)
Sさんは、有能な女性幹部さんと一緒に参加されていました。
パンフレットをみると「とてもワクワク」しますが、硬い文章はそのワクワク感を阻害していたのです。
理念によって、親近感のある服装にしたり、接遇までこだわらなければいけないのです。


14)
今回は娘婿さんと一緒に参加した社長もおられました。後継者を大切に育てようとするお姿に感動しました。
また、「田舞さん、理念が明確になると、社長としてやるべき事がいっぱい見えますね!」と、Y社長がため息をついていました。


15)
やるべき「経営活動」をせずに、時間を持て余しているような社長や幹部を時折お見受けします。
講演を聞いて勉強したと錯覚していては、真に手を打つべきポイントがいつまでも理解されません。
基本中の基本をつかむ必要があります。「経営のコツこれなりと、つかんだ価値は百万両」なのです。


16)
さて、先般お伝えした大手企業の5年後、10年後に「生き残る会社」「消えている会社」では、
カーナビの企業は生存率ゼロの予測です。車関係では、カー用品チェーンや中古車販売店もゼロの予測です。
タイヤやゴム関係では、ブリジストンがダントツで生存率が高く、他の同業会社は生存率ゼロとなっています。


17)
さすがに富士フイルムは生存率が高く、写真フイルムから医療器具・医薬品、サプリメント、化粧品と、
経営革新に成功したことが、生存率の高さを評価されているのです、


18)
我々は富士フイルム・セコム・キーエンス・日本電産などの経営理念から学ぶべきですね。
「鉄は国家なり」と言われて日本を支えてきた鉄鋼三社は生存率ゼロです。
こうした現象が、我われ中小零細企業にも次々に起きてくるのです。


19)
スーパーも、ほとんどが生存率がゼロで、日本からスーパーが消える日がきます。生命保険関係もリスキーな位置付けです。
家電量販店もかなり生存率が低く、「経営理念と企業の生存率の因果関係」は、結論が出ている分、考えさせられます。

大手企業でも同じ業界で生存率の高い会社と低い会社に分かれています。
我われ中小企業も「事前準備」をして、生き残る術を身に付けなくてはなりません。


20)
東京から3人で参加されたS社長の創業の精神は素晴らしく、経営理念やビジョンも明確です。
6億近い利益をだされていますが、それでも危機感が強く、東京・社長幹部塾も幹部と共に学ばれています。


21)
少し長くなりますが、今回完成された創業の精神を読んで、学んでみて下さい。

「創業者の精神?人のために尽くせ?」

 創業者は、幼いころより父親から、「世のため人のために尽くせ。世のため人のために働け」と、日々薫陶を受けていました。
 この気持ちを胸に上京しました。その頃の東京は太平洋戦争の戦禍からの復興の真っ只中でした。
 その中で、毎日の生活の用(煮炊き、お風呂、暖房等)のための薪や炭は、復興を支え、人々の生活を豊かにしていく必需品でした。
 薪や炭が人々の家庭に、笑顔の団欒をつくっていたのです。
 薪や炭を皆様にお届けすること、そして皆様の暮らしが豊かになり、喜びの生活を創りだしていくことこそ、
 我が使命であると気づき、薪炭業を創業しました。

 父からの遺訓である「世のため人のために尽くす」ことが、わが社の創業の精神となったのです。
 その後、皆様にお届けする燃料は、薪や炭から、油へ、そしてプロパンガスに変わっていきました。
 しかしながら、この創業の精神は不変です。わが社の社員の心に、今でも生き続けています。
 「商いは人の道。人に喜んでもらえてこそ商売ができる。世の中のため、人のために尽くすことが、真の幸せだ」と、
 創業者は今だに熱く語ります。


22)
人間は「世のため人のため」になるために生まれてきたのです。豊田佐吉や松下幸之助や土光敏夫など、
多くの立派な経営者は、お金よりも自らの命をつかって人様に役立つことを優先しました。
まさに、理に適った念いが、すべての栄枯盛衰を決めているのです。うまくいかない人は心が貧しいのです。

明日は社長塾で伊與田覚先生も講義下さいます。
翌日は午前10時から名古屋「理念経営戦略セミナー(二日間)」です。

月刊『理念と経営『の「心に残るありがとう作文」の募集をしています。全社でご応募ください。
我われは可能思考教育を通して「人間力・考える力・仕事力・感謝力」の総合力を磨きます。

田舞徳太郎


 

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プロフィール

  • 日創研グループ 代表 田舞徳太郎
  • 「中小企業の活性化」を事業目的とする日本創造教育研究所グループの代表。
    このブログでは、東奔西走の日々を書きつづります。

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このブログ記事について

このページは、田舞通信が2016年8月29日 08:00に書いたブログ記事です。

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