勝って兜の緒を締めよ(タクシーの運転手さんに教えられたこと)

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親愛なる皆様
お元気ですか。


●今日の教訓

 幸之助は私が再建会社の代表になった時に注意すべきこととして、
 次のように話をしてくれました。

 「最高責任者には、本当のことを言ってくれる社員は少ない。
  それだけに、声なき声に耳を傾ける努力が必要だ」と。

 「声なき声を聞くために、耳が二つある。
  見えない物を見るために目も二つある。
  口は一つなのは指導者には二言あってはならないということなのだ」
 と、厳しく教えてくれました。」

            木野 親之先生(松下幸之助に学ぶ指導者の三六五日)


メールの返信が出来ておりません。お許しくださいませ。心からお詫びします。
なお、経営相談は06?6388?7741の浜本まで連絡を下さい。早急に対応します。


1)
最近よく、「昨年に70歳の誕生日からお元気になられたとのことですが、その理由を教えて下さい」と質問されます。
特別に何をやっているからということではありませんが、やはり「言葉」の重みが一つの理由にあります。


2)
安永祖堂ご老師が、人間は師匠を求める時に三種類に分かれるとのことです。
1.志の低い人は、今流行の人たち、人気のある人を師匠にする。
2.志の中くらいの人は、徳をもった人を師匠にする。決して人気を追うような軽率なことはしない。
3.志の高い人は、厳しくて、厳しくて、恨みにさえ思う人を師匠に選ぶ。


3)
非常に含蓄のあるお言葉ですが、日創研設立の時の代表発起人は伝記作家の小島直記先生でした。
私の人生の師匠として 伊與田覚先生がご健在ですが、「徳」をお持ちであると同時に厳しい先生です。
100歳を超えておられますから、お言葉も柔和ですし、私の欠点を諭して下さいますが、非常に寛容です。


4)
最初の師匠は小学校5年と6年を担当して下さった武尾嘉明先生でしたが、私の価値観の基本をお教え下さった方です。
敗戦後すぐの中学校三年の時に、北朝鮮から日本に逃げ帰った時に壮絶な体験をされ、

「俺は母や弟を助けるために、畑に勝手に入って人のものを盗んだ。
 そして、包丁を隠して、襲ってくる人がいたら、その包丁で首を一刺しすることばかりを考えていた。」


5)
大学を卒業して初めて生徒を受け持った我々に、開口一番衝撃的なお話をされたことを忘れません。
「田舞、自分を飾るな。いつも本音で研修しろ。本音で話すと批判する人もいいるが、本音しか人の心を打たない」
本当に良い先生ばかりにご縁を頂きました。


6)
小島直記先生は強烈な方でした。大いに厳しく????られましたが、今思うとたくさん学ばせて頂きました。
まず、佐藤一斎の「言志四録」の講義でした。
まだ日本創造教育研究所を始めて、基礎コース(SA)も無い頃の小島塾という講座でした。


7)
佐藤一斎は、数々の名文を記録されていますが、その中でも、

「人少壮の時に方りては惜陰を知らず。知ると雖も太だしく惜しむに至らず。
 四十已後を過ぎて、始めて惜陰を知る。
 既に知るの時は精力漸く耗る。
 故に人の学を為すには、須く時に及んで立志勉励を要すべし。
 しからざれば則ち百悔するも又竟に益無からん。」


8)
現在、伊與田覚先生のご自宅にお伺いしては個人授業をして頂いていますが、
日創研設立時は強い不安感がありましたから、小島直記先生にも個人授業をして頂きました。
私は二種類の言志四録を持っています。一つは自分の分、一つは小島先生が熟読吟味され色々と感想をメモされた書物です。
時折、先生に頂戴しましたが、遺品として目を通しお元気だった頃を思い出しては、今回のような名文に出会います。


9)
本当に少(若い時)とか、壮の時(69歳くらいまで)は、陰(時間)を惜しむことを知らないものです。
知ったとはいえ、まだまだ真に惜しむほどは目先に追われて理解しがたいことです。
「立志勉励を要すべし」で、70歳の誕生日から一から学ぶことを決意しました。伊與田覚先生の影響が大きいです。


10)
さて、昨日は田舞塾最終講の初日で、有意義なお話を頂きました。
「顧客満足を求める会社はみんなブラック企業だ!」の言葉に驚きを隠せませんでしたが、
常日頃から親しくしている講師で、講師の人間性を理解しています。他に意図があったのかもしれません。
(私も、要注意だと厳しく反省しました。他人の事は分かるのですが、自分の事はまるでわかりません!)


11)
その後、ご受講生一人ひとりが感想発表して下さいました。最高年齢が76歳で、来期も参加されます。
親子で参加が二組、夫婦でご参加が一組、17年組もおられ、本当に講師名利に尽きます。感謝です。


12)
年内上場予定がお一人、来年上場予定がお二人と、新しいビジネスモデルを創り出す先駆的な企業様もおられます。
特に、外部環境の「機会・脅威」が、様々な業種によって理解されます。
業績アップ6か月研修や業績アップ上級コースも、会社の業績を上げ、企業の経営革新をもたらしますが、
田舞塾のケース・メソッド授業は、即「実学」です。


13)
田舞塾のイメージは、
1.敷居が高い
2.気後れする
3.自分にはまだ早い
4.うちの会社は小さい
そんなイメージがあると思いますが、介護業のWさんは、今年の一期だけで利益が1.5倍になったと発表されました。


14)
業績アップ上級コースや京都の社長塾なども、田舞塾と同じようなイメージがあるようですが、我々は人様を差別することはしません。
誰もが企業の大小に関わらず参加出来て、仲間の真剣な経営姿勢から学ぶことが出来るのです。


15)
特にに起業家養成スクール生が年々増えていることも嬉しいことです。
いつも無理を聞いてくれるOB会の能勢幹事長の努力のお陰ですが、
鹿児島の栫社長は、今ご子息を徹底して学ばせています(栫社長は、学びは最大の仕事だ!という信念をお持ちです)


16)
田舞塾の地域別のご参加者は、広島県が非常に多いです。
石川県も多いです。梶谷会長や喜多会長のお陰です。
京都府も大秦さんのお蔭で皆様ずっと継続されますし、北海道もかなりの人たちが「実学」を活かしています。


17)
今期は初受講の方々が40名でしたが、ほとんどの方がリピートされるようで嬉しいです。
教育ケースご提供者の皆様方には、ケース・メソッド授業で社員さんや幹部の意識が変わると評価を頂いています。


18)
田舞塾は、社長塾とも、マーケティングとも、コア・コンピタンス経営とも、ブランディングとも関連があります。
一番苦しんでいたK社長は、今年ケース・メソッド授業を行い、酸素カプセルで増収増益を果たし、水素カプセルの新商品も開発です。
業績の悪いところほど、経営の視点を変えるには最適な教育カリキュラムです。


19)
前日入りして名古屋駅からタクシーでホテルに参りましたが、運転手さんが変わり者というか非常に情報通で、
金沢にもあるホテルチェーンを「けちょんけちょん」に批判されていたのです。
「人の足元を見て商売するとは何事か!」と、まるで私はご受講生のように頷きながら聞いていました。


20)
狭い部屋で、名古屋でも3万5,000円も取られたお客さんもいるらしいとか、あくどいとか、金を残して死ねないとか、
とにかく、小気味よい「悪口雑言」が出てきたのですが、
基礎コースの初日は、私も同じように言われているのだろうなと苦笑いしました。


21)
私の発言は、日創研経営研究会でも研修でも「業績」の事を中心に話していないかな?という反省がありました。
「赤字は罪悪である」と松下幸之助翁も述べていますが、上記のホテルチェーンのように、業績が良ければそれでいいのではないのですね。
やはり、理念を順守し、使命感を持ち、社会やお客様に喜んで頂くことに真の意義があると思います。
(赤字の経営をしていて、誇大妄想的に日本を語る人も多いもので、講演では経営を通して社会貢献することを勧めています)


22)
最後に、その運転手さんは、
「お客さんね、『ボロは着てても心は錦』っていうでしょう。今の日本人は忘れていません。
 あのホテルはね、金もちだろうけど、心の貧乏人だよね」

感動して、下車する時に心づけを少しお渡ししました。運転手さんに、久しぶりに忘れていた言葉を思い出させて頂きました。


23)
今日は、竹田社長のケース・メソッド授業でした。35名の幹部や社員さんがオブザーブされました。
田舞塾は「井の中の蛙大海を知らず」というように、小成に甘んじている人には最適だと思いました。

大秦総リーダーがご挨拶をされ、最後に私も御礼のご挨拶と同時に、
「勝って兜の緒を締めよ!」で、締めくくりました。

田舞徳太郎
 

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プロフィール

  • 日創研グループ 代表 田舞徳太郎
  • 「中小企業の活性化」を事業目的とする日本創造教育研究所グループの代表。
    このブログでは、東奔西走の日々を書きつづります。

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このブログ記事について

このページは、田舞通信が2016年8月12日 08:30に書いたブログ記事です。

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