若いとき流さなかった汗は、年老いて涙となって流れる

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親愛なる皆様
お元気ですか。


●今日の教訓

「大きな会社になればなるほど、経営者は、常に自ら困難に取り組み、
 問題を発見していかなければならない」。
 これは、幸之助の強い信条でした。

 歓喜は闘争の中にある、
 歓喜は荒れ狂う大海原に厳しき、波と嵐の暗闇の中にあるのです。

 経営者は、常に荒波の中に問題を発見し、解決し続けなければならないのです。
 それが経営者の役割なのです。
                  木野親之先生(松下幸之助に学ぶ指導者の365日)


1)
先日は大阪で経営指南塾の第2講でした。
最後の「まとめの講義」で、マーケティングと外部環境の講義を約1時間20分行ないました。

1.戦前
2.戦後
3.40年前
4.現在
5.近未来 の5段階で、多くの中小零細企業が「2.戦後」のところで止まっているとお伝えすると、
ご参加の皆様はかなり驚いておられました。


2)
経営指南塾の第2講は「増益経営」がテーマで、
講師の松原社長が、約1時間30分にわたって「損益構造」を具体的に講義してくれました。
ある経営者からは、「安売りのお店が現われ、客数は増えたが、売上と利益が下がった」という質問でした。
松原社長、古永講師、そして私の三人で、それぞれ具体策をお伝えしました。
(今後はどの業界も低価格のイノベーターが、市場に進出してきます)
今後、何が起きるか分からない世界経済です。
あらゆることを想定して、皆様も早く「コア・コンピタンス経営」に移行して頂きたいと願っています。


3)
また、「価値」についての質問も出ましたが、三人で具体的にお応えし、私は計算式を述べました。
価値=(?)÷価格で理解できます。
経営感覚や経営知識があれば、この(?)の中に何を創りだしていくかが理解出来ますが、
(?)の答えが分からなかった社長や幹部の皆様は、理解出来るように学び続けて頂きたいものです。


4)
松原社長の講義の中で、28TTコースの高野さんの事例が示されました。
昨年、28TTコースに北海道から真剣に通われ、ビジネスモデルの相談に乗りました。
お店は順調で、高い売上高営業利益率を上げています。。
実に嬉しいニュースで、28TTコース修了後にオープンしたお店は、入口を探すのが困難な隠れ家的なお店です。


5)
看板も出ていない入口をやっと探し当て地下に潜るようにお店の前に行くと、
お店の名前が筆書きされた分厚い鉄扉に「安心してください。やってますよ」の貼り紙があります。
内装にはほとんどお金をかけず、椅子やテーブルも中古品ですが、逆張りの発想がうけて、大手企業の方々がわざわざ探しに来られるようです。
高野さんは、私が小樽に講演に行った時にはまだ小さかったのに、「よくぞ頑張っている」と、早速お電話をして「ありがとう」と伝えました。


6)
なぜ、高野さんに「ありがとう」と伝えたのか、
それは、日創研の「会員企業様100%黒字」のビジョンにご支援頂いているからです。
日本の産業構造が変わろうとするのと時を同じくして、中小零細企業にとって厳しい経営の時代が来ました。
現在のマーケティングのキーワードは「integrity(インテグリティー)」です。


7)
この「integrity(インテグリティー)」は決して新しい言葉ではなく、
経営学者のピーター・ドラッカーさんも、
「真摯さは、とってつけるわけにはいかない。すでに身につけていなければならない。
 ごまかしがきかない。ともに働く者、特に部下に対しては、真摯であるかどうかは二、三週間でわかる。
 無知や無能、態度の悪さや頼りなさには、寛大たりうる。だが、真摯さの欠如は許さない。決して許さない」
と真摯さの重要性を繰り返しお伝えされています。
常日頃から、「誠実、正直、真摯」といった経営姿勢にしか顧客は共感しない時代です。


8)
日創研の会員企業様で、真にマーケティングを理解している人は、恐らく5%ぐらいではないでしょうか。
1.差別化
2.ポジショニング
3.ブランド
この三つのど真ん中に、ミッションや経営理念やビジョンが明確に浸透している必要があります。

私は月刊『理念と経営』で社長力・管理力・現場力の三位一体論を連載していますが、
この仕組みが出来ていなければ、いつまで経っても「戦後(71年前のマーケティング)の感覚」で終わります。


9)
経営指南塾の翌日は、京都の霊山歴史館で社長塾の第5講でした。
私の講義は毎回準備していますので、「論語の仁義礼智信」「学而第一の4章」「小学の講義」は出来ていますが
事前に「菜根譚」を引っ張りだし、自分の好きな箇所を読み直しました。「菜根譚」は私が最初に古典に触れた書物です。


10)
菜根譚・57(注釈のみにします)
「古人の書物を読んでも、字句の解釈だけで聖賢の心にふれなけなければ、それでは文字の奴隷となるにすぎない。
 また、官位にあっても、棒給を貪るだけで人民を思い愛さなければ、それでは禄盗人となるに過ぎない。
 また、学問を講じても、高遠なリクツを説くだけで実践躬行することを尊重しなければ、それでは口先だけの、
 禅となるに過ぎない。また、事業をおこしても、自分の利益だけを計って後々の為に徳を植え育てておくことを考えなければ、
 それでは目先だけの花となるに過ぎない。」

このような文章を読むと、人間本来の生き方がどうなければならないかがよく分かります。


11)
当日の朝は、いつもと同じように、満100歳になられた伊與田覚先生をご自宅へお迎えに上がった後に、
松下幸之助さんゆかりの「霊山歴史館」に向かいました。
そして、いつものように伊與田覚先生のCDを全員でお聞きし、私の先唱で素読を行い、
伊與田覚先生には、時間いっぱいお元気にご講義を頂きました。


12)
今回の伊與田先生のお話しは「恥」に関してでした。
敬う気持ちが畏れを生み、そうした気持が内省を促がし、その内省から「恥ずかしい!」という気持ちが生ずる。
今の大手企業のお詫び会見は、本来なら切腹ものだ(恥知らず)・・・・と述べておられました。


13)
私は先月に続き、「仁・義・礼・智・信」の、「仁」に関して掘り下げた講義をしました。
この五徳は、いずれが欠けてもお互いが成立しなくなりますが、特に「仁」が中心にきます。


14)
また、中国に行った折、「論語碑園」にある伊與田覚先生の石碑の拓本に採った書を皆様方に見て頂きました。
見事な文字で、人君、人臣、父、子たる役割りと任務を、斉の国の景公に孔子が答えた文章です。


15)
今後、明治の森・箕面国定公園の「学問の道・時習堂」に飾りますが、多くの参加者が写真を撮っておられました。
時間の流れは容赦なく速いものです。坂村真民先生は「二度とない人生だから」と述べられ、
鴨長明は、方丈記で実に人生の確信をついた文章で人生を川の流れに喩えて述べています。


16)
「行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。
 よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。
 世の中にある人とすみかと、またかくの如し。」

「あなた方もいずれ百歳になるのですよ」と言われる伊與田覚先生のお教えが身に沁みました。


17)
一昨日から「業績アップ上級コース」が始まりました。
コア・コンピタンス経営が定着し、お陰様で大阪開催は定員いっぱいです。
古永講師の「実践マーケティング塾」も来年は6か月として、今度は大阪で開催します。

また、「ケースメソッドで学ぶ幹部育成セミナー」も好評です(幹部は熱心です・白熱教室)
来年は、東京や福岡でも力を入れたく思います。やはり「幹部」が経営の要なのです。


18)
9月から始まる第18期の田舞塾の募集が本格的に始まりました。
田舞塾では東証一部上場のアイ・ケイ・ケイさんが二度、実に見事なケースメソッド授業を行ない、
金子社長の凄さを感じました。


19)
また、ハウスドゥさんは東証マザーズに上場し、加盟店フォローで特別基礎コースを今年も開催しています。
ジャスダックに上場した買取王国さんは、ケースメソッド授業初期の頃にケースメソッド授業を行ないました。
田舞塾でケースメソッド授業を行なった企業からの上場予定が、まだ数社控えています。


20)
田舞塾は「起業家養成スクール生」も多くなり、社員数4、5名の企業様も参加して学んでおられます。
経営の「実学」としてどんどんご参加ください。

標題の「若いとき流さなかった汗は、年老いて涙となって流れる」は、
月刊『理念と経営』の8月号に掲載の言葉です。


田舞徳太郎

 

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プロフィール

  • 日創研グループ 代表 田舞徳太郎
  • 「中小企業の活性化」を事業目的とする日本創造教育研究所グループの代表。
    このブログでは、東奔西走の日々を書きつづります。

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このブログ記事について

このページは、田舞通信が2016年7月23日 19:40に書いたブログ記事です。

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