今が問題ではなく、社長も幹部も、寝ても覚めても5年後、10年後を考えるべきです。』

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親愛なる皆様
お元気ですか。


●今日の教訓
「木野君、人間には自分でも気づかない道が無限にあるんだよ。
 それを制限しているのも自分自身なんだ」と、繰り返し教えられたものです。

 松下経営理念に目覚め、経営理念に祈って祈って祈り抜いた時、
 その道が姿を現してくるのだと信じています。

 道は無限にあるということを発見した幸之助の考えこそ、
 自信を失った今の指導者に伝えたいものです。

               木野 親之先生(松下幸之助に学ぶ指導者の365日)


1)
一昨日は伊與田覚先生のご自宅に参りました。仮名中庸の「書」をお書き下さり、格別のご指導に心から感謝します。
私が若い頃に好きだった論語の言葉もお話しさせて頂き、伊與田覚先生は頷きながらお聞き下さいました。


2)
論語の「里仁第四」に、
「子曰(のたま)わく、位無きを患(うれ)えず、立つ所以(ゆえん)を患う。
 己(おのれ)を知る莫(な)きを患えず、知らるべきを為すを求むるなり」の章です。

伊與田覚先生は、
「地位のないのを気にするよりも、なぜ地位が得られないかを考えるがよい。
 自分を認めてくれないことを気にするよりも、どうすれば認められるかを考えて努力することだ」
と述べておられます。


3)
私は日本青年会議所という全国から選び抜かれた人たちが集まるところで、本当に身を小さくしながら学びました。
立派な大学を出て、大きな会社を経営している優秀な人たちが多かっただけに、
私は居心地が悪く、懇親会にも出ずにホテルで考え込みました。
うまくいかない現実と必死に闘いもがいていた時だっただけに、今でも思い出して涙することがあります。


4)
鮨屋という職業についても真剣に考えた時です。
正直劣等感がありました。悩みました。逃げずに学んだことが今を作っているのです。
音羽の経営理念はその時に作り、少しでも業界の人たちが誇れるようなものにしていこうと、
真剣に考えて、その苦悩が調理師学校の構想を練る良いチャンスにもなったのです。


5)
伊與田覚先生は二時間も私のために話をして下さいました。今回は「恥(はじ)」という内容でした。

「田舞さんね、恥は反省する人にしか生まれないものですよ。
 行き過ぎた、礼を失したと、人には言えないが内なる深い心からこみあげてくるものです!
 恥が人間をつくり、敬う気持ちの基になるのです」


6)
「西洋は罪というが、日本は「恥」といいます。日本人は「恥」を知って自分を直してきた民族です。」
このお言葉にすぐ反省が込み上げてきました。
過日の全日本マネジメント・コーチング協会の全国大会では、
湯ノ口君や檜山君を差し置いて、一人で話したことを恥ずかしく思いました。実に軽率でした。


7)
ついつい「創業の精神」というテーマに興奮しておりましたが、二人の話すチャンスをもっと多く作るべきでした。
帰りには早速、湯ノ口君に電話をして、「ごめんね、あなたたちの話をもっと引き出すべきだった」と素直に詫びました。
伊與田覚先生はベッドの上で話されていましたが、マンツーマンのお教えでした。人間の器の大きさが素直さをつくるのですね。


8)
人物論もお話下さいました。岸 信介元総理からはじまり、色々な人の多くの影響を与えた安岡正篤先生のお話です。
田中角栄さんも安岡正篤先生のお葬式に参列されたそうですが、最前列で最後まで深々と頭を下げておられたようです。
多くの一流の政治家(歴代総理)や財界人が床の間もない、安岡正篤先生の小さなお家を訪問されて学ばれたそうです。


9)
「田舞さんね、あなたが今の青年たちを育てるのですよ。道徳・人の道・仁義礼智信は、どんな時代も必要だ。
 しかしね、教育者が一番勉強していない。教えることを主として、自分が学ぶことをしない。」
本当に耳の痛いお教えですが、やはり我々は講演家になるのではなく、学ぶことを主にすべきと恥じ入りました。


10)
人間の幅というお話は、社長塾の皆様に聞いていただきたいお言葉でした。
そして、人間の大きさについてもお話を頂きました。「一文不知」のお言葉には涙が出ました。
たとえ文字を知らなくとも、人の徳を鍛え、仁義礼智信を意識して生きた立派な方々の事例もお聞きしました。


11)
「文字を知っている者が最近は道を外れた生き方をして晩節を汚しているが、田舞さんね、
 書物から学ぶのではない。努力して実践するから徳が修まるのですよ」と、私に諭すような口調でした。


12)
私はどちらかというと、たくさんの本を読んで理屈・理論を学びましたが、人物の小ささがよく理解できました。
もちろん、先生は本を読むことを否定されていません。実践をして身を修めるから、家が斉(ととの)うのだと言われたのです。

手練手管では、
1.修身も
2.斉家もないし
3.意も誠にならないし
4.心を正しく出来ないという「大學」の教えです。


13)
まだまだ71歳にもなって私心が抜けない私に、本当に一言一言噛んで含めるようにご教授下さる、
そんな「正師」にお出会いできて、さらに身を慎んで学んでいかなければと、決意を新たにしました。
「君が時間が空いたらいつでも来なさい!」と、わざわざ酸素吸入器を外され、お見送りをして下さいました。
誰に出会うかは、その人間を決め、人生を決め、人の幸福や禍までに範囲をきめていきます。心から感謝です。


14)
さて、東京の「社長幹部塾」も多くの方々がご参加下さいます。玉寿司の中野里社長は、今、絶好調です。
最初に日創研で受けた研修が「社長幹部塾」で、当時は最悪な状況でした。
三人で受けられ、お座りになられた席も覚えています。
お父様に40年前にご恩があり、今でも玉寿司さんのご恩は忘れていません。業績好調となって本当に嬉しいです。
23TTコースでは社長となり、全体の経営方針発表をして下さいましたが、本当に苦難を乗り越え努力されたと思います。


15)
マルジューの伊東社長も、パン屋さんや居酒屋などを20店舗以上経営されていますが、
皆様の想像以上の利益を上げておられます。
現在、伊與田覚先生の社長塾に京都まで通っておられますが、8月から幹部6人を連れて「社長幹部塾」に参加されます。
皆様、可能思考教育を受けておられますから楽しみです。


16)
やはり、経営能力を持った幹部を育成し、会社に対するロイヤリティの高い組織にしなければ、
今後の厳しい経営環境の中では戦えません。社長の役割りと幹部の責任・任務など、幅広く講義します。
特に、月刊『理念と経営』の社内勉強会を玉寿司さん、マルジューさん共にされていますが、幹部育成が肝心です。

17)
また、28TTコース卒の作村さんも、経営理念塾やマネジメント養成6か月コースに引き続き、5名の幹部とご一緒にご参加です。
作村さんの会社の経営理念体系は素晴らしく、「創業の精神」が現場まで行き届いています。
現在、6億の利益を上げておられる会社様ですが、280名全員が「理念と経営・社内勉強会」にも参加です。


18)
私はこの30年間、安易なお金儲けをご受講生に勧めたことは一度もありません。
作村さんの会社は「人の役に立つ」が精神です。論語でいう、義の中に利は含まれるのです。
その思想や哲学を実践している社長・幹部が多い会社だから、不況業種でも利益を上げ続けているのです。


19)
結局、社長が何を学び続けているか?幹部が何を学びどう実践しているか?
社員さんがどのような教育をされているか?このことが、実は5年後、10年後に響いてくるのです。
今が問題ではなく、社長も幹部も、寝ても覚めても5年後、10年後を考えるべきです。


20)
東京開催で三回連続で「社長幹部塾」にご参加の室田社長は、
TTコースのファシリテーターを続けておられますが、ファシリテーターの条件は業績を上げていることです。
ファシリテーターになられる前、室田社長も幹部の問題や、理念の浸透で苦しんでおられました。
室田社長は常に幹部と一緒に学ぶことを決意され、
同じ空気の中で、同じ講師、同じ仲間と学ぶことが、価値観と成果を共有する最良で最短の方法だと気づかれました。


21)
千葉のピーターパンさんも「社長幹部塾」に毎回ご参加頂いてますが、
全日本マネジメントコーチング協会全国大会でご講演頂いた横手会長の話は最高でした。
業績も良く、社風も良く、幹部も社員さんも育っています。
毎回6名から7名で参加されていますが、今回も大橋社長が幹部と一緒にご参加です。


22)
また、設立40周年式典の記念講演にお呼びになられた先生が素晴らしかったです。
「ピーターパンの強みが、これから用心しないと陳腐化する!弱みになる!」という警告をされたのです。
会社は業績が良い時ほど、さらに社風を締め直さなければなりません。大橋社長は賢明です。


23)
幹部を育成していない会社は危機に弱いです。社長に依存している会社は致命傷になります。
だから、武蔵境自動車教習所さんは、高橋明希社長がアメリカで勉強していても幹部が守るのです。
「社長幹部塾」に参加される多くが社長塾で学んでおられますが、社長塾で「幹部教育の大切さ」を知るのです。


24)
我々日本創造教育研究所の教育カリキュラムの基本は、すべて「経営感覚をもった人財育成と企業経営」です。
長年ノウハウを積み上げて53もの研修がありますが、さらに社長・幹部の為の6か月のプログラムを開発しました。

30年間、脇目も振らずに「中小企業の活性化」の使命を支えに生きてきました。厳しい言い方をしてご無礼しました。
皆様方のお陰、幹部のお陰、社員さんのお陰です。一昨日の伊與田覚先生のお話は「巧言令色鮮し仁」でした。
「田舞さん、恥を知る人になりなさいよ!」このお言葉を胆に銘じ、ご恩を忘れずに、地に足つけて努力をしてまいります。

田舞徳太郎
 

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プロフィール

  • 日創研グループ 代表 田舞徳太郎
  • 「中小企業の活性化」を事業目的とする日本創造教育研究所グループの代表。
    このブログでは、東奔西走の日々を書きつづります。

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このブログ記事について

このページは、田舞通信が2016年7月13日 19:30に書いたブログ記事です。

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