凄い会社ばかり(五健堂の哲学とハウスドゥの上場)

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親愛なる皆様
お元気ですか。


●今日の教訓
「経営学と経営とは違うで。経営学は勉強すればわかる。
 教わることも出来るが、経営は、体で覚えるものや。頭で経営をやってはいかん。
 自分の生命で魂をぶつけて、初めて体得するものや。
 経営は、理屈ではない。市場の事は市場に聞けばよい」
 幸之助は、現場に戦略ありで、いつも現場に足を運んでいました。

                              木野親之(松下幸之助に学ぶ指導者の三六五日)


1)
ご無沙汰しています。
最近色々な本や雑誌に、私の事や日本創造教育研究所のことを書いて下さり、大いに喜んでいます。
ジャスダックに昨年上場された、下関の荻野さんが「積小為大」というご本を出され、
下関市の中尾現市長に日本創造教育研究所を紹介されたいきさつと、
基礎コースご受講の体験が書かれています。


2)
「財界九州」という九州・沖縄のブロック経済誌の「わが恩師」という記事で、
アイ・ケイ・ケイの金子社長よりお褒めのお言葉を頂戴しました。
日本経済新聞にも以前書いて頂きましたが、ご承認を賜るのは嬉しいことです。
さらに努力し、中小企業の活性化に尽力をして、ご恩返しをしていきたく思いました。


3)
また、昨晩は留守電に「田舞さん、マザーズに上場の承認を得ました!」という、
京都の安藤社長から連絡を頂きました。
不動産のFC本部と、不動産を扱っておられる、株式会社ハウスドゥさんです。
CMでは、イメージキャラクターに元プロ野球選手の古田敦也氏を起用しておられますが、
本当におめでたいことです。


4)
さて、先般は京都の五健堂さんの蓮尾社長を訪問しました。
総合物流業をなされていますが、単なる物流ではなく、色々と付加価値をつけた業務内容です。
1万5千坪の土地に、大きな倉庫をつくり、単にモノを運ぶのではなく、
パンの生地づくりや肉のカットなど、デジタル化した倉庫で多数の仕分け作業をされています。


5)
特に、倉庫を全部ご案内頂き、働く社員さんのおもてなしに感動しました。
「職場は一将の影」といいますが、笑顔、軽い会釈、ホスピタリティーは、
蓮尾社長の人柄を物語っています。
物流関係は荒っぽいイメージが強いですが、五健堂さんに限っては例外でした。
現場が最高ということは社風が素晴らしいということです。


6)
蓮尾社長は若い時に「赤帽」から始めました。
最初は苦労されたようですが、次のような文章を書かれています。

「平成元年の6月より個人事業として赤帽の軽貨物自動車事業として
 一台の軽トラックから始めたのが五健堂の創業でした。
 私個人が幸せになりたい思いから五健堂を屋号として
 「5つの健康」を目標に、借金返済のためと、小さな夢を持って、
 我武者羅に創業から5年間は仕事に追われる毎日でした。」


7)
このような文章を読むと、私自身の創業と重なって思わず涙腺が緩みます。
蓮尾社長の創業は平成元年ですから、昭和の右方上がりの好景気は下降しており、 
とにかく、毎日を生きることで精いっぱいだったようです。


8)
見学の後に、弟さんやご一緒したフジデンの藤村さんと四人で祇園の音羽鮨で食事をしましたが、
赤帽時代、音羽の取引酒屋さんである奥田商店のお酒やビールを、音羽の京都店にも運んだことがあるどうです。
私どものお店は一階ですが、重たいビールを抱えながら、ビルの五階まで運んだりされたそうです(ご縁です)
(お父様が亡くなった時は配送を続けておられ、商人の覚悟を痛感されたそうです。)


9)
創業10年で年商も10億となり、社員さんも100名を超えましたが、
「運送屋は運ぶことしかできないからな!」と言われて悔しい思いをされたようですが、
その悔しさをバネに現在の発展をつくられたのです。
25周年で70億の年商になっています。


10)
五健堂さんの素晴らしさは、5つの健康や、理念を大切にし、それらが現場に浸透していることです。
例えば、出社時、退社時は、自分の社員カードと指紋取りを行い、
その前で、一人一人が「理念の唱和」をされています。
実際に見学をみて、心から驚き感動しました。


11)
私は、経営理念塾でも、理念を創るだけではなく、浸透することに努力すべきと、
「しきたり、慣習、制度、仕組み、イベントなど」に尽力するよう講義をしていますが、
五健堂さんは、ボーリング大会や様々な工夫をして理念浸透に努力されています。


12)
5つの健康とは、
  1、身体の健康
  2、仕事の健康
  3、お金の健康
  4、家族の健康
  5、心の健康 です。
本当にそうですね。全部そろって幸福がつかめるのですよね。


13)
経営理念は「5つの大満足です。」
 ・お客様大満足
 ・仕入先様大満足
 ・社員大満足
 ・会社大満足
 ・社会大満足です。


14)
言葉ではなかなか述べにくいのですが、倉庫を案内してもらいながら、
デジタル化してお客様の不便を徹底して解決しているところは、
まさに「お客様大満足」の理念に沿っています。
やはり、現場を見なければなかなか分かりにくいところですが、実に感動する場面の連続でした。


15)
また、「五誓」も素晴らしいです。
「日本一の企業、良い会社となるために全社員で五つの誓い「五誓」を貫徹のこととする」
 一、礼節を重んじる事
 二、小事妥協を許さぬ事
 三、凡事継続の事
 四、5S 基本徹底の事「整理、整頓、清掃、清潔、躾」
 五、素直な心で行動の事


16)
倉庫にもオフィスにも「五誓」が漂っていました。
何度も申し上げますが、やはり、職場は社長次第で決まります。
3K的な業務でありながら、それを感じさせない社風が出来上がっています。


17)
蓮尾社長の夢は30周年で100億企業をつくり、将来は上場する計画です。
現場を見て、社員さんを見て、仕組みを見て、哲学や理念の実践をみて、蓮尾社長の話を聞いて、
間違いなく100億企業になるでしょうし、上場も可能だと思いました。


18)
私は、五健堂さんは単なる運送会社と思っていただけに、
お客様の大満足のために、明確なビジネスモデルを築き上げていることに感動しました。
わずか25年でここまで成長するのは、やはりコア・コンピタンス経営を実践しているからです。


19)
また、蓮尾社長の弟さん(株式会社リバティ 社長)も一緒に食事をしました。
新古車を大量に仕入れて、原価で販売し、車検や保険や色々なサービスで利益を得る、
そんなビジネスモデルを構築されています。1万1000車の車検をされているそうです。


20)
ご一緒して、京都駅までお迎え頂いたフジデンの藤村社長も、
電工部品の販売店を50店舗出す計画です。
新しいビジネス展開で、まだ日本にはないだけに順調に発展しています。

6月の日創研経営研究会 全国大会in京都は『伝統と革新』がテーマですが、まさに京都のテーマらしい、
五健堂さん、リバティさん、フジデンさん、ハウスドゥさんのビジネスモデルでした。


21)
昨日の田舞塾のウォンズさんも素晴らしく、ケース・メソッド授業は一時激しい討議が行なわれました。
教育ケース提供者のウォンズの二宮社長は、愛媛県の宇和島でIT関連のお仕事をされています。
実に波乱に満ちた創業であり、ビジネス展開です。
しかし、自習自得した新しいIT技術は、恐らく中小企業を救うようなソフト開発になっていくでしょう。


22)
蓮尾社長の創業の苦労と成功、ハウスドゥの安藤社長の上場、
フジデンの藤村社長の成功、リバティの蓮尾社長、
ウォンズの二宮社長の短期間での成功と実に感動の連続でした。

五健堂さんの蓮尾社長には、早速、月刊『理念と経営』の企業事例の取材を申し込みました。
二宮社長には、同じく月刊『理念と経営」の「逆境!その時経営者は・・・」の取材です。
凄い経営者が日本創造教育研究所の会員企業様にはたくさんおられますね。(私の認識不足です)

勉強し、実践し、努力し、頑張っている社長からどんどん学びましょう。私も学びます。


田舞徳太郎

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プロフィール

  • 日創研グループ 代表 田舞徳太郎
  • 「中小企業の活性化」を事業目的とする日本創造教育研究所グループの代表。
    このブログでは、東奔西走の日々を書きつづります。

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このブログ記事について

このページは、田舞通信が2015年3月12日 21:30に書いたブログ記事です。

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