逃げない。これで食っていく(腹を決める)

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親愛なる皆様
お元気ですか。


●今日の教訓
「君ね、人間は神様にはなれないが、神業だといわれることは、努力次第で出来る」
 と、幸之助は言いました。

 神業=人業 + α(アルファー)
 だから、αをゼロにすれば、
 人業=神業となると考えたのです。

 幸之助は、αをゼロにするために、「止めを刺す経営」に徹しました。
 こうして、神業のような仕事をして、経営の神様になったのです。

                            木野親之(松下幸之助に学ぶ指導者の三六五日)


1)
月刊『理念と経営』2月号の企業事例研究2は、
創業16年で千葉県を中心に美容室28店舗を経営する、
株式会社トゥルースの天野雅晴社長の記事です。
天野社長の半生は、父親の借金、両親の離婚、高校中退など、
まるでドラマのような波瀾万丈の道のりでした。


2)
美容師という職業との出会いは、高校を中退し、
「そろそろ仕事を始めなきゃ」と思ったとき、
たまたま目にした美容室の求人広告がきっかけでした。
面接に行くと、翌日から働くことになったそうです。


3)
朝起きられず、遅刻ばかりする天野社長を、
その美容室のオーナーは、目覚まし時計をプレゼントし、
朝電話で起こしてくれることもあったそうです。
天野社長は、
「普通だったらクビですよ。先生(オーナー)がいなかったら、
 今の僕はありません。思い出すと、涙が出るくらいありがたい」と振り返っています。


4)
美容師として生きると決意したきっかけは、
オーナーの愛情ともう一つ、母親の交通事故でした。


5)
右半身付随と言語障害を背負った母の姿を見た時、
「逃げない。これで食っていく。
 一日も早く技術者になって、稼いで、母を楽にしてあげたい」と腹をくくったのです。


6)
紆余曲折を経て、トゥルース1号店を千葉県松戸市にオープンしたのは
1998年4月のことでした。がむしゃらに働き、わずか1年のうちに
3店舗をオープン。それはノウハウを蓄積した上での拡大ではなく、
高利貸から借金するなど無謀な拡大でした。


7)
ひずみは、社員の定着率の悪さという形で表れました。
天野社長は欠員が出た店へと飛び回りましたが、限界があります。
あるときは20人近い社員が一度に去ったこともありました。


8)
もう一つ辛かったのは、宇都宮店の撤退です。
滑り出しは順調だったものの、天野社長の経営的なフォローが行き届かず、
閉店を余儀なくされました。


9)
そのときの社員の「これからどうすればいいんだ」という悲痛な声は、
今も天野社長の耳から離れないそうです。
「結局、自分自身の慢心が原因です。
 経営は人の人生を預かっていることを知らなかったのです」


10)
そんなある日、美容師仲間に誘われて、日本創造教育研究所の基礎コースに参加されました。
この時、心に突き刺さったのが、
講師の「会社は、社長の器以上には大きくならないよ」という言葉でした。


11)
そこから天野社長は、経営者として自己変革し始めます。
経営理念やビジョンについても考えました。
可能思考研修への社員さんの派遣も真剣に行いました。

 

12)
中でも、月刊『理念と経営』を用いた社内勉強会に特に力を入れたそうです。
各店舗、毎月1回の勉強会は、すでに8年続き、今では酒の席でも
「あの記事の話、すごくない?」と話題に上るほど、会社に浸透しているそうです。


13)
天野社長は、最近色々な雑誌や新聞に取り上げられていますが、
毎回、「理念と経営・社内勉強会」の話をして下さり、
ある雑誌では、ライバルである月刊『理念と経営』を詳しく紹介してくれていました。


14)
現在、天野社長は社長塾で指導者の帝王学を学ばれています。
天野社長は義理堅く、人情味あふれる経営者ですが、
本社ビルオープンの講演は喜んでさせていただき、
多くのTTコースの仲間とも交流しました。


15)
「逃げない。これで食っていく。」
昨日は東京で経営理念塾の最終講でしたが、
天野社長も数人の幹部と経営理念塾に参加し、社長・幹部塾にも参加されています。


16)
天野社長は大きなビジョンを描いておられますが、ぜひ成功して欲しいと思います。
10年後を考えるビジョン経営沖縄セミナーにも幹部と参加され、
将来にジャスダック上場も視野に入れた慎重な経営をされています。

 

17)
さて、財務省から昨年10月から12月の法人企業統計が発表されました。
資本金1000万円以上の企業の経常利益は、
前年比11.6%増の18兆651億円でした。


18)
1月の鉱工業生産指数は前月比4%上昇となり上向いていますが、
設備投資額は9兆7080億円で、まだまだの感があります。
製造業は8%増えましたが、非製造業は0.3%です。
そして、東京株式市場の日経平均株価の終値は18,703円でした。


19)
中小企業にとって、今年は少し明るい兆しもみられていますが、
流通、卸、小売りなど、非製造業は厳しい状況が続くでしょう。
「富の格差」が話題になっていますが、大企業と中小企業は完璧に大きな差がついています。


20)
我々中小企業は、やはり差別化戦略で付加価値をつける必要があり、
まさに「コア・コンピタンス経営」が重要な時代です。
職人さんの集団でゼネコン相手の水谷工業さんは、人財育成でコア・コンピタンスを創っています。


21)
私は「中小企業の活性化」の気持ちで、コア・コンピタンス経営を勧めていますが、
真の経営に目覚めていず、中小企業の行く末には悲観的です。
どんどん企業が減少している昨今、理念やビジョンに目覚めた人しか、
本当の意味のコア・コンピタンスをつくれていません。


22)
天野社長ではありませんが、
経営者は「逃げない。これで食っていく。」と腹を決めなければなりません。
「できない思考」の中小企業病から脱し、
「できる思考」に頭を切り替えるべきです。

3月16日が近づいてきました。
私が直接担当する東京の特別基礎コースの日です。
初めての方も、再受講の方も私と共に学びませんか?


田舞徳太郎

 

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プロフィール

  • 日創研グループ 代表 田舞徳太郎
  • 「中小企業の活性化」を事業目的とする日本創造教育研究所グループの代表。
    このブログでは、東奔西走の日々を書きつづります。

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このブログ記事について

このページは、田舞通信が2015年3月 4日 20:00に書いたブログ記事です。

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