日本の国は今のままでいいのか(シンガポール考)

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親愛なる皆様
お元気ですか。

●今日の教訓
 失敗は、失敗ではない。
 失敗は、チャンスを見出すよい機会です。
 問題があるとすれば指導者の一念です。
 幸之助は、
 「何もないのは、何でもあることや。
  何でもあることは、よく見ると何でもないことに気がつくものや」
 と、いつも言っていました。
 まるで禅問答のようでした。
 失敗は失敗でないのです。

         木野 親之 著「松下幸之助に学ぶ指導者の三六五日」より

メールの返信が出来ずにいます。
心よりお詫びを申し上げます。お許しください。
田舞徳太郎

1)
昨日、田舞塾を終えてシンガポールから帰国しました。
今回の教育ケース提供は、ファシリテーターもしているT社長でした。
日本国内だけでなく、シンガポールで4店舗経営しているお店も見せて頂きました。


2)
10年少し前、部長として勤務していた会社が行き詰まりました。
2億円の借入金、5000万円の債務超過、その上に社内がまとまらなかったのです。
当時部長であったT社長は大幅なマイナスからスタートせざるを得ませんでした。


3)
業種は飲食業ですが、最近は140年に歴史を持つ家を一部改築して、
ウェディングを主にした宴会などを行う形式に変え、初年度で黒字にされています。
日本に10店舗、海外に4店舗、近々インドネシアのジャカルタで開店予定だそうです。

4)
ケースメソッド授業を行い、
一日余分にシンガポールでT社長や幹部と一緒にいて帰国した結果の感想は、
やはり、T社長のような人も日本国内にはいないといけないと思いました。


5)
日本という国家を見た時、
果敢に挑戦する人物が新しい時代を作るのですね。
参加した田舞塾のメンバーも色々なことを感じて帰国されたと思いますが、
道を切り開く人、道を守る人、人間には様々な役割があると思いました。


6)
シンガポールは、過日のタイと同じように30年ぶりに行きました。
日本創造教育研究所を開設してからはスケジュールに追われ、
なかなか海外に行く機会も有りませんでしたが、
スタンフォード大学に行った一年間を振り返れば、
わずかに一年に一度、起業家養成スクール生との海外研修のみです。

7)
シンガポールは、大いに刺激を受けました。
特にラーメンの一風堂の河原さんが現地におられ、
出店状況やその後の河原社長の海外展開ぶりを講演頂きました。


8)
日本国内100億円、海外40億円の売上で、
海外は少なくても100億円の達成を念頭においておられるようです。
すべてが順調にいっておられるようで、
「田舞さん、仕事楽しかね!」と博多弁でおっしゃっておられました。


9)
月刊『理念と経営』の取材の時、
新春経営者セミナー・東京大会での講演の時、
河原社長も可能思考研修をすべて修了されていますが、
偉大な大成功に、更に、心から尊敬の念を抱きました。


10)
現地のお店にも行きましたが、約1時間並んでの食事です。
殆どが現地の方々で、ズラッとお店の前に並んで待っておられるのです。
ラーメン三杯、ビール三杯、おつまみ2種類で8500円のお勘定でした。
すごい繁盛店ばかりです。


11)
藤岡さんという方が現地スタッフとして入社されていましたが、
日本経済新聞の記者として活躍した人だけに、
シンガポールの状況を色々な視点で説明頂きました。


12)
シンガポールは1965年マレーシアから独立した国です。
マレー半島の南端沖に位置しており、人口は500万人余りです。
広さは琵琶湖よりも少し広いという国ですが、見事な都市国家になっていました。


13)
一党独裁で、リー・クアンユーさんが建国者として活躍された国です。
日本を模範として、ルック・イースト政策を取り、
経済、経済、経済と、経済発展政策を優先した国です。


14)
現在はリー・クアンユーさんのご子息が首相を務めていますが、
資源も何もない国をキチンとまとめておられます。
水も電気もマレーシアから購入し、何かあるとストップするぞと脅されるようです。


15)
私は1998年にスタンフォード大学留学中は、
APARC【アジア・パシフィック研究所】の客員研究員として学んでいましたが、
リー・クアンユーさんが来てご講演をされたことがあります。


16)
防衛面ではアメリカに依存していますから、
シンガポールの成功要因や今後の課題などを聴かせて頂きました。
勉強の一環として聴かせて頂いた講演ですが、
今回のシンガポールを見て、改めて偉大な為政者だったと思います。


17)
特に色々な罰金制度があり、街の美化に大きく貢献しています。
日本では考えられないくらいのマナーが国全体に感じられました。
煙草を吸うと1000ドル罰金とか、つばを吐くと500ドル罰金とか、
とに角厳しいマナーが求められています。


18)
犯罪に関しても刑が重く、死刑判決などでは刑の執行も早いそうです。
国の規律が守られていて、シンガポールは非常に安全な国です。
日本は、個人の権利を主張していますが、
少し道徳心が失われているような気もしました。

19)
つまり、同じ島国といっても、
シンガポールには国を維持するための義務感が法律化され、
それに比較して日本は甘いような気がします。


20)
現地にも反社会的勢力はいるようですが、日本のように強くはなく犯罪も少ないようです。
特に、シンガポールの一人当たりの国内総生産は8万ドルで、
日本は圧倒的に差をつけられています。


21)
帰国前日は昼ごろからシンガポールをご案内頂き、長所や短所を学ばせて頂きました。
海辺も美しく、海水浴場の奥に見えたのは、
たくさんの大型貨物船が荷降ろしのために待機している光景でした。
大型ショッピングセンターも見学しましたが、人の多さに驚きました。


22)
経済成長と犯罪の少なさと街並みの美しさとマナーの良さを、
もっと日本は学ばなければなりません。
T社長の教育ケースご提供に感謝するとともに、
参加された田舞塾のメンバーに心から感謝申し上げます。

田舞徳太郎


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プロフィール

  • 日創研グループ 代表 田舞徳太郎
  • 「中小企業の活性化」を事業目的とする日本創造教育研究所グループの代表。
    このブログでは、東奔西走の日々を書きつづります。

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このページは、田舞通信が2013年5月28日 10:31に書いたブログ記事です。

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