進取の精神と独創性(仙台全国大会に思う)

| コメント(0)

親愛なる皆様
お元気ですか。

●今日の教訓
「資源のない島国やから、日本は世界に先がけて発展する」
と幸之助は言いました。
「日本は島国やから、海底資源に囲まれている。
世界中に輸出し、また、輸入も出来る。
君、世界に発展する条件は、いっぱい持っていると考えた方が楽しいで。
そうしたら、良い考えが浮かんでくる」
「考え方にはコストがかからん」と言って笑っていました。

           木野 親之 著「松下幸之助に学ぶ指導者の三六五日」より

メールの返信が出来ずにいます。
心よりお詫びを申し上げます。お許しください。
田舞徳太郎


1)
5月16日から二日間、日創研経営研究会の全国大会が仙台で行われました。
東日本大震災を応援するという趣旨で開催されましたが、
私は、逆に東北の方々に元気と勇気をもらいました。


2)
基調講演は、地震学を教えておられる慶応義塾大学准教授の大木聖子先生でした。
震度7の地震は日本のどこにでも起きると述べられましたが、
学者さんらしく冷静な口調に、日頃の準備の大切さを痛感しました。


3)
神戸の全国大会では、河田先生が「仙台沖の地震」の講義をされましたが、
個人的にいつごろですかという質問に、先生は「そう遠くない」と言われました。
結果的に的中し、しかも、河田先生が予測した以上の大きさだったのです。


4)
大木先生にもお尋ねしましたが、
南海トラフ地震は30年以内、
首都直下地震はいつ起こってもおかしくない!とお答えになりました。
もちろん、備えに対しても、具体的にご教受下さいましたが、
怖いというよりも、絶えず準備しておくことの重要性を強く感じました。


5)
基調講演の後のパネルディスカッションでは、
3人の被災経営者の方々がパネラーになって頂き、大木先生を交えて、
色々な体験談を語って頂きましたが、被害の大きさに驚くと同時に、
震災に負けずに立ち上がる、その勇気に感動しました。


6)
石巻日日新聞社の近江社長は、電気がなくても紙とペンがあると考え、
色々な被災地を取材しては壁新聞を発行します。
最後のまとめのお言葉は「理念と人財が大事」だと答えられました。


7)
石巻日日新聞社は100年企業ですが、
その間にも廃刊などの危機に見舞われます。
しかし、使命感をもって苦難を乗りこえ今回の震災でも立ち上がったのです。


8)
私も経営理念塾などでいつも申し上げていますが、
経営理念がぶれない判断や決断を経営者に求めてきます。
苦しい新聞社の経営は続きますが、必ず復興されるものと思いました。


9)
共同印刷の鈴木さんはユーモアを交えながら話されましたが、
そのあまりの明るさに対して、ディスカッション後に明るさの理由をお聞きしました。

答えは、老子を読んだからだと述べられました。
苦悩が続く中で、「すべてを受け容れる」老子の境地に学ばれたそうです。

10)
とくに鈴木さんは福島県であり、第一原発から3.5キロの大熊町です。
会社も自宅も故郷も失われていますが、
この7月には新工場をを完成させる見込みだそうです。
やはり、可能思考能力が大事なのですね。


11)
さいとう製菓の斎藤社長は、「かもめの玉子」というヒット商品をもち、
年商もかなりの企業のようですが、5店舗が全壊し、生産不能にもなりました。
会社が流される映像を見ましたが、強い恐怖感を覚えました。


12)
大船渡商工会議所の会頭もされ、
地域貢献にも常日頃からご尽力されているようですが、
「自分の命は自分で守れ!」と叫びに近い言葉で最後をまとめられました。

13)
仙台は杜の都と言われるように綺麗な緑に囲まれ、
懇談会も楽しいひと時でした。
中学2年生の女子生徒が感動的な作文を朗読されましたが、
非常に感動しました。


14)
こうした時は、私たちは身も心も一つにして、
この中学2年生の女子生徒の言葉に耳を傾けるべきですが、
ざわついていたのが気になりました。

やはり、自分を律するとか、場をわきまえるとか、
我々経営者はTPOをしっかりと身につけておきたいものですね。
ましてや、東日本大震災で被害に遭われた方々に、
哀悼の意を心の片隅に持ち続けるべきだと思います。

ざわついたのも日創研経営研究会の本部会長としての私の責任ですが、
私ももっと立派な人間を目指していかなければと強く反省しました。


15)
今回の大会は仙台経営研究会が主管をし、
青森と山形の両経営研究会が副主管をされましたが、
チームワークが良く、翌日の分科会も素晴らしかったです。
仙台、青森、山形の皆様方に心から感謝を申し上げます。


16)
全国大会の二日目は朝から分科会が行われましたが、
私は山形の庄内映画村の話を聞きました。
色々なヒット作を出していますが、
月刊『理念と経営』で一度取材をしたいと思いました。
人間の可能性というのは凄いですね。


17)
13の徳目朝礼の全国大会も盛況に終了しました。
全国の各地区で選ばれた11ブロックの代表が競うのですが、
コーチング型の朝礼だけにリーダーの役割が大事になります。


18)
結果的に北大阪経営研究会が最優秀賞、
仙台経営研究会と宇都宮仙台経営研究会が優秀賞でしたが、
皆さん熱心に練習をされ、お互いに僅かの差しかありませんでした。
社風を良くする、組織を活性化する、人財を育成する、考える力や、
感謝力を高める、素晴らしい大会でした。


19)
二日目の基調講演は創業320年の歴史を持つ勝山企業(株)の、
12代目・伊澤社長の講演でした。100億以上の借財に苦しみますが、
当時銀行員だった伊澤社長が戻って大胆に経営革新を行います。

20)
現在は借財も減り、本業の造り酒屋や、
ウェディングや飲食の方も大繁盛のようです。
伊澤社長も勉強熱心で仙台経営研究会の会員になって頂いていますが、
お話を聞いていて、心から誇りに思いました。


21)
大会前夜、伊澤社長様のお店で4人で食事をしましたが、
やはり、いつでも前向きに考えて事業経営を行っている様子を聞かせて頂きました。
人財育成にも力を入れられ、朝礼にも熱心に取り組んでおられるようです。


22)
今回は「進取独創」が大会テーマでしたが、
講師陣はすべての方々が進取の精神に富んだ方々でした。
とくに伊澤社長は12代目らしく、伝統と革新を見事に実践されていました。

22)
進取の精神は、我々経営者にとって非常に大切なものです。
進取の精神があるから独創性も生まれてくるものと思います。
来年は千葉経営研究会が主管しますが、楽しみにしています。

東日本大震災の復興はまだまだですが、
東北の方々の粘り強さと強靭な精神力で必ずや復興すると確信しました。

田舞徳太郎

コメントする

プロフィール

  • 日創研グループ 代表 田舞徳太郎
  • 「中小企業の活性化」を事業目的とする日本創造教育研究所グループの代表。
    このブログでは、東奔西走の日々を書きつづります。

月別 アーカイブ

Powered by Movable Type
Facebookページ

このブログ記事について

このページは、田舞通信が2013年5月21日 20:36に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「社長幹部二人三脚(ビジネスモデルの確立と人財育成)」です。

次のブログ記事は「日本の国は今のままでいいのか(シンガポール考)」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。