苦しみを超えて・・・(模範的経営者・3人の講演)

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親愛なる皆様 お元気ですか。


今日の教訓
「ことの真実は、理論や数値だけに頼ったらあかん。
人間の感情をプラスして判断することが大切やで」
幸之助は、いつもことの是非について、こう言っていました。
人は理論で納得し、感情で動くものです。
数字が何を表しているかを、感性で捉えてみれば、
企業の実態が見えてきます。

            経営問答塾 講師 木野 親之 著
           「松下幸之助に学ぶ指導者の三六五日」より


1)
人間は時折迷ったり辛い思いをしたりするものです。
経営をしている以上、それらの様々な苦労は避けられないことでしょう。
昨日の3人の講演も深い感動のうちに聴かせて頂きました。

2)
起業家養成スクール生は六甲山縦走で、今朝早くから歩いています。
56キロですから、それを見守り一緒に歩く起業家チューターさんも必死です。
私は今日はゴールで全員を待って、縦走した彼らのお迎えです。

昨日は引き続き、
起業家養成スクール・閉校式までの恒例の記念講演で、
1人目は卜傳(ボクデン)のK社長でした。

3)
卜傳さんはこの12月13日に、札幌にもお店を出されました。
ご成功を心よりお祈りしていますが、
そのお忙しい合間をぬっての講演に心よりお礼を申し上げます。

4)
K社長は、19歳で卜傳をオープンするまでは破天荒な人生で、
たくさんの荒くれ男どもを従えて、留置場に何度も入った体験を持ちます。
「ヤクザ」になることが目標だったと言いますが、
年老いた元ヤクザに諭され、しわだらけの刺青を見て生き方を変えられます。

(ここの場面の話は感慨深げでした。人生の岐路ですね)

 

5)
現在は岡山を拠点に、銀座や広島、札幌にお店を持たれていますが、
韓国家庭料理の味は抜群で、如何にお客様に喜ばれるかを考え、
料理だけではなく、サービスの面においても人財育成をキチンとされています。

 

6)
卜傳さんは田舞塾の教育ケースにもご登場頂き、
ケース・メソッド授業を行いました。
7年経った現在でも、当時の明確なビジョンのまま経営されており、
ぶれない実践力には感動しました。

 

7)
卜傳ファームを北海道につくり、
農場経営をしながら、自社で使う野菜の栽培もされているのです。
とくにニートなど、若者の社会復帰に志をもち、彼らを見事に立ち直らせています。
K社長は体を張って教育していますから、心から感動しました。


8)
K社長の強みは「心意気」「志」「面倒見の良さ」「責任感」です。
19歳までは破天荒な人生でしたが、
現在ではK社長を慕う人がたくさんおられます。私もその一人です。


9)
日創研経営研究会の2013年度の副会長、そして
「理念と経営」経営者の会・中国地区会長もお願いしていますが、
何事も行動的で、理論理屈より実践的で結果をつくっておられます。

10)
本店を立てる時、
借入金1億1000万円の保証人がいなく、
困っている時に、常連のN弁護士さんが何も言わずに保証人になられたのは、
やはり、K社長の人間性でしょう。
成功している人は、不思議に恩人が現れ助けられています。

起業家養成スクール生に、
「尊敬する人を持てよ!」「命がけで仕事はするんだぞ!」
という、慈愛に満ちた言葉を頂きました。


11)
2人目の講師は、
株式会社ミヤザキのY社長様でした。
Y社長も何度も困難や逆境に出遭っていますが、
それを乗りこえて見事な成功をおさめておられます。


12)
少量多品種の樹脂加工のお仕事で、
短納期で業界に真似の出来ないビジネスモデルをつくられ、
コア・コンピタンス経営で高収益の経営をされています。


13)
Y社長の言葉
「お金、人、お客さまで、経営者は苦しむ。
しかし、経営者はそれを乗りこえなければならない。
いつまでもお金に追われるとか、
いつまでも人の問題で苦労するとか、
それでは本当の経営とは言わない。
苦労の段階を脱皮していくのが経営です。」

まさに名言ですね。


14)
Y社長は質問をしながらの講演でした。

Y社長の質問
「ゴミが落ちているとします。
1人はゴミに気づいて拾わなかった。
もう1人はゴミに気づかなかった。
今後どちらが成長していくと思いますか?」

(皆さんも考えてみて下さい)


15)
Y社長の言葉
「愛社精神を持たせる前に、自分が社員さんを愛する。
清水の次郎長は子分のためには死ぬ気でいた」


16)
Y社長の言葉
「戦うのは他社ではない。
お客様のニーズ(欲求)です」

この言葉も印象的でした。


17)
バブル崩壊で破綻寸前の痛手を被りますが、
原因は「会社の質」にあると気づかれ、勉強会を始めます。
ところが、6か月で8人が辞め、残りも辞めていくのです。
それにも負けずに、今は誰も真似できないような勉強会を22年継続しています。

やはり、会社を良くしようとすると反対する人も出ますが、
ぶれずに経営することが成功を招くのですね。


18)
3人目の講師は武蔵境自動車教習所のT会長です。
突如組合が出来、紛争に巻き込まれ自殺者まで出しますが、
それまでの組織の脆さの話には、私も考えさせられました。

T会長は当時常務をされていましたが、腹を括って社長になり、
色々なひどい仕打ちを受けながら交渉を続けます。

 

19)
粘り強い交渉力で組合運動を鎮め、今はお嬢さんに社長を引き継ぎましたが、
現社長になって25%生徒数が伸び、今は日本で二番目の規模の教習所になっています。
会長も素晴らしく、社長も素晴らしい・・・見事な事業継承です。


20)
教習所は規制の厳しい事業ですが、T会長の考えが素晴らしかったです。

「規制の枠から考えるから発想が出ない。
規制以外なら何でも自由に出来るんだよ!」

我々は、規制がなくても固定観念で自分の思考を縛っていますが、
T会長の発想の柔軟さに驚きました(65歳ですが、発想は青年です)


21)
T会長の言葉
「色々と組合では苦しんだ。紛争は絶対にしない方が良い。
その為には常日頃から社員さんとのコミュニケーションをとっておくことです」

「手練手管では駄目だ」

「どんな環境であれ、やればいくらでも方法はある」

「経営理念なくして人を育てることはできない」

「悩め、悩んでも逃げるな!」

武蔵境自動車教習所の色々な施策にも感激しました。
3人の経営者に共通することは理念が深いことです。
人間的魅力に富み、具体的な手をキチンと打っておられます。
人財育成にも力を入れ、業績が良いのも素晴らしい共通項です。

22)
例年は菅スクール長が仕切って下さっていました。
19年間、起業家養成スクールに貢献して下さり、
今年お亡くなりになりましたが、最後まで我々の事を気にかけて下さいました。

今年は私が仕切りましたが、
たくさん学ばせて頂くと共に、改めて菅さんの存在の大きさに気づきました。

今は午後2時です。
今日は天気に恵まれており、現在は摩耶山(まやさん)を歩いているようです。

「明日への希望と挑戦」。
若者たちには希望がありますね。

新春経営者セミナー、お待ちしております。

田舞徳太郎

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プロフィール

  • 日創研グループ 代表 田舞徳太郎
  • 「中小企業の活性化」を事業目的とする日本創造教育研究所グループの代表。
    このブログでは、東奔西走の日々を書きつづります。

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このブログ記事について

このページは、田舞通信が2012年12月20日 13:08に書いたブログ記事です。

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