たとえ失敗したとしても「敗れざる者」たちが集まっている (シリコンバレーの感想と人生)』

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親愛なる皆様
お元気ですか。


●今日の教訓(松下経営哲学)

 事業成功の基本は、なんと言っても「素直な心」です。
 「素直になるためには、まず素直な心になりたいと願うことだ」と、
 幸之助は口を開くと言っていました。
 そうして、「一日一回、素直な心になりたいと、念ずることだ」と。
 その繰り返しが、成功を呼ぶのです。
 素直になって宇宙根源の法則に乗らねば、事業は決して成功しないのです。

                       木野親之先生(松下幸之助に学ぶ指導者の三六五日)


1)
今日は東京でビジネスソリューションセミナーでした。
前日はぐっすり眠ってしまい、箕面「学問の道・時習堂」へ立ち寄れませんでした。
自宅近くにある明治の森・箕面国定公園の「箕面加古川山荘・明徳庵」や、
「学問の道・時習堂」は、いつも平安を与えてくれます。


2)
早速、前回のメールの返信が届いていました。
山梨の山寺さんが、滞在先のアメリカのシアトルから状況を報告下さいました。

●メール
今、シアトルにおります。
シリコンバレーもスゴイですが、シアトルはさらに最新に挑戦している企業が多い場所です。

スターバックス本社、アマゾン本社、マイクロソフト本社、ボーイング本社とそうそうたる企業があり、
Amazon GoやAmazonフレッシュはスーパーマーケットの時代を終わらせようとしています。

流通が全く変わる時代がすぐそこまできています。
これからの企業はイノベーションしないと生き残れないことをシアトルへ来て感じました!


3)
今回の起業家養成スクール24期生とのシリコンバレー視察研修は総勢35名でした。
他の方々の参加のご依頼もありましたが、スタンフォード大学の教室が限界であることと、
様々な訪問企業先のご事情で、ここまでがぎりぎりでした。


4)
日創研のスタッフも参加してもらいましたが、毎日ディスカッションに明け暮れました。
日創研の会議のあり方、今後の中小企業の方向性、日創研の会員企業様へのご支援など、
より具体的なディスカッションが出来ました。


5)
マーク加藤さん、高橋明希さん、スタンフォード大学のマスモトさんのお力添えで、
本当に多くのヒントを得ることが出来ました。
起業家養成スクール12期生の山本君は、チャットワークを引っさげてシリコンバレーで5年間戦い、
現在はIPOをするために帰国しています。


6)
シリコンバレーに事務所は残していますが、わざわざ日本からシリコンバレーに戻ってもらい、
起業家養成スクールの先輩として体験談を話してくれました。
来年の新春経営者セミナーでは、分科会講師でリアリティー溢れる話が聞けると思います。


7)
テスラ社では、竹内女史から熱烈なプレゼンテーションを頂戴しました。
今回はショールームでのお話でしたが、イーロン・マスクCEOのビジョンに共感して、
トップのビジョン達成に向けて努力をされています。
リーダーシップの定義は色々ありますが、まずは「ビジョンを語ること」ですね。


8)
トップリーダーのビジョン実現の具体的な取り組みは、
主に取締役・幹部・社員さんが行ないますが、ビジョンが曖昧だとついてくる人はいません。
11月には、社長のリーダーシップと幹部のフォロワーシップを学ぶ一日セミナーを新たに行なう予定です。


9)
日本の中小企業は、この関係性をより強固にしなければなりません。
シリコンバレーで、スタッフとディスカッションした7つの提案のうち、末武専務が具体的に3項目を指示していました。
また、来年5月にも、新たな教育カリキュラムを開催する予定です。
今回はかなりのインスピレーションを頂戴しました。


10)
また、今回はマーク加藤さんがご自宅でのホームパーティーにお招き頂きました。
おつき合いを始めて19年になりますが、19年前にスタンフォード大学に参りました折には、
本当に親切にして頂き、苦悩の最中の時でしたから、当時のありがたさが今でも骨身に沁みています。


11)
シリコンバレーのエコシステム(スタートアップを生み出す生態系)は、
1.スタンフォード大学
2.ヒューレットさんとパッカードさんの二人の起業家です。
HPウエイを学び、お二人の伝記を読み、強い挫折感と闘っている最中だけに自分を鼓舞しました。
今でも、思い出すたびに目頭が熱くなります。


12)
最終日は、朝7時にサンフランシスコのホテルを出発し、5人でスタンフォード大学を散策しました。
「この4階が僕の研究室だったんだ」
「疲れた時には研究室から歩いて、ここでカプチーノを飲んだんだよ」
「この教会でいつも祈ったんだよ」と彼らに語りながら、
思い出す度に、語る度に、強くこみ上げるものがありました。
辛酸を乗り越えた事こそが最大の今の誇りです。


13)
パロアルトの街中のスターバックスコーヒーにも5人で行きました。
研究室から一日の研究テーマのまとめを、一番奥の席で長い時間かけて仕上げ、
マンションに帰ってからも、熱心に書物を広げて「日米比較」の資料をまとめていました。

シアトルにも行き、スターバックス・コーヒーのハワード・シュルツ創業者にもお会いしましたが、
応接間に置いてある記念写真が懐かしく、大いに励まされました。


14)
今回は、全国経営発表大会の翌日から出発しただけに、
起業家養成スクールのあるOBのことが頭から離れませんでした。
発表用の財務診断の名簿には、会社の三年間赤字と債務超過の記録があり、大会開催中に気になっていました。
お父様は、苦しい中で息子のために日創研に多額の費用を支払って頂いていたのだと思います。


15)
真面目で人柄も良く、しかし、仕事やビジネスモデルが時代に遅れています。
早速、本人に電話をいれましたが、申し訳なく思いました。
今後、日本の中小企業が、どうやって時代の激変を乗り越えられるのか?まだまだ勉強不足や力不足を感じます。


16)
新しい人脈も出来ました。
AIの講義をされた先生は工学博士であり、実に分かりやすく、経営者から見たAIを拝聴しました。
また、シスコ・システムズも訪問しました。
1984年創業で、ルーターはじめ飛躍を遂げた創業者も、スタンフォード大学にご縁のある方です。
留学当時は傷ついた心を癒すべく、サンノゼの山を登り、帰りはシスコ・システムストリートを車で必ず通りました。


17)
走っても走ってもストリートの両脇がシスコ・システムズの会社であり、当時はまだ創業14、5年目だったのですね。
今や、時価総額は20兆円近い企業です。日本は、トヨタ自動車の時価総額が22兆円で日本一です。
国の違いはありますが、豊田佐吉翁の日記には「外国製に負けてはいけない・・・」という記述があるだけに、
我々ももっと先人の悔しさを理解しておかなければなりません。


18)
マーク加藤さんとは、「日米の未来」ということで、二度、起業家養成スクール生の前でディベートしました。
最初にはコテンパンにやられましたが、二度目は日本の技術の優位性と、
人本主義経営の正しさをエビデンスにして勝ちましたが、現在は、マーク加藤さんの言われる結果になっています。


19)
サンフランス空港到着後からのバスの中では、明治の経済思想について彼らに語りました。
明治には二つの大きな潮流があります。
渋沢栄一の儒教的精神の合本主義と、福沢諭吉翁の功利主義的考え方です。
二つに分かれて、互いが競い合いながら起業をしたのです。


20)
このような話は、日創研で講義したこともなければ、月刊『理念と経営」の連載でも一度も書いたことはありません。
このような話をしても古いと思ったからですが、昔話として、親しい人たちとディスカッションしてみたいと思います。


21)
私の世代は最高だったと思います。戦後に生まれ、苦労はありましたが真面目に努力した分だけ報われました。
今の若者たちはある面、気の毒です。真に自分を磨く場が少ない。実践で得た知恵を活かす場がない。惰性に流されて生きる。
世の中の雰囲気にスポイルされて「自己の確立」「自己の哲学」が希薄。何か気に入らないと誰かの責任にする。


22)
明治時代には、福沢諭吉翁が功利主義を訴え、学問の徹底追及・自主自立の精神と、
「私利の追求」の中に、時代の若者に奮起を促しました。
渋沢栄一翁は、儒教的精神と合本主義に日本の活路を見出し、
公利を主張して資金を集め、国立銀行をはじめ多くを起業しました。


23)
お二人とも自分の幸福ではなく、
社会に視点を向けて時代のあるべき姿に挑んだ人であり、啓蒙に生涯を尽くした人です。
明治時代を切り拓いた、お二人のメンタリティーが「シリコンバレー(公利・私利)」にあるような気がするのです。


24)
成功する人は、1000人に一人もいないと言われ、失敗の続出です。
しかし、、たとえ失敗したとしても「敗れざる者」達が集まっています。
安穏と生きて、「自らの命を何のために使うか!」など、いくら素晴らしい言葉にふれても、実践も何もしない人生こそ敗北者だと思います。


田舞徳太郎

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プロフィール

  • 日創研グループ 代表 田舞徳太郎
  • 「中小企業の活性化」を事業目的とする日本創造教育研究所グループの代表。
    このブログでは、東奔西走の日々を書きつづります。

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このブログ記事について

このページは、田舞通信が2017年9月27日 22:10に書いたブログ記事です。

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