2017年7月アーカイブ

親愛なる皆様
お元気ですか。

 

●今日の教訓(松下経営哲学)

「経営理念が確立できれば、その事業は半分成功したようなものや」

幸之助は、事業成功の三原則を、次の三つと言っています。

一、 絶対条件 経営理念の確立 50パーセント
二、 必要条件 個性を最大限発揮できる環境条件 30パーセント
三、 付帯条件 戦略・戦術 20パーセント(戦術は好きなようにやったらいいと。

                               木野 親之先生(松下幸之助に学ぶ指導者の365日)


1)
「理念と経営」経営者の会の第12回目の北海道地区大会が室蘭で行なわれ、昨日、帰阪しました。
私が担当した講演の演題は「松下幸之助の経営哲学に学ぶ理念と経営」でした。


2)
月刊『理念と経営』を上手にご活用頂いている企業様は、業績も好調です。
やはり、経営能力の高い人は、人財育成としての教材として立派に活用されています。


3)
活用の仕方がお上手な分、経営もお上手なのですね。この方々をBタイプと定義し、
立派な会社にはしたいという念いはあるが、学ばない、続かない方々をAタイプだと定義しての講演でした。


4)
松下経営哲学に関しては、1917年に大阪電燈を依願退職して独立した時には、「理念」も「志」もありませんでした。
いかにご苦労をされたかは、月刊『理念と経営』の6月号の「社長力・管理力・現場力の三位一体論」でご紹介しています。


5)
ところが、中には大事な部分を明確に読んでおられない方もおられ、今後の企業経営について話をしました。
つまり、多くの人間は理想を持ちますが、何が何でも理想を実現しようという気が弱いのです。


6)
結果、同じ理想でも10%しか念いがないと、言い訳や愚痴になったり、うまくいかない道を選んでしまうのです。
逆に同じ理想で100%の強い念いがあると、その分、逆境に出会った時の知恵や創造性の発揮に繋がります。


7)
講演中はディスカッションや発表をしながら、結論を出して、奮起して頂きました。
だめな人間は誰もいないのに、経営や自分自身の人生をだめにしているのは「自分自身」なのですね。

 

8)
日創研では、様々な教育カリキュラムで「気づき」と「成功方法」をお伝えしています。
そして、自分原因説を説いて、人間がいかに「易き」に流れる生き物かを日々体験しています。


9)
たくさんの方々が集まるのは素晴らしいのですが、
それが単なる「イベント」で終わらせてしまってはいけないのです。
しかし、ほとんどの人が易きに流れて、イベントで大切な時間を消費してしまいます。
これがAタイプの特徴です。


10)
成功するBタイプの特徴は、熱意×念い×考え方×投入時間の長さです。
松下経営哲学の核心です。つまり、何ごとも熱意のない人はうまくいきません。
それがこの世の中の摂理であり、物事の道理なのですね。


11)
企業経営もただ「成り行き任せ」で熱意もなく行ってうまくいくことはありません。
松下幸之助翁は、「熱意こそものごとをなしとげるいちばんの要諦」と述べています。


12)
松下幸之助翁は、病弱で体調が悪くなると、身体を横たえて養生しながら仕事の指示を出されていました。
体調が良くなるのは戦争が始まる昭和14、5年位からですが、昭和2年には昭和の大恐慌で最大危機を迎えます。


13)
松下幸之助翁自身が、この時が一番辛かったと述べていますが、聴衆には「病気の人」とお尋ねしました。
「お風呂代がないくらい貧乏な人」「小学校4年中退の人」と質問しましたが、誰も街頭する人はいません。


14)
さらに質問しました。「松下幸之助翁と我われとどこが違うのでしょう?」
誰もお答えになりませんが、これは北海道だからではなく、どこの講演会でも答えはないのです。


15)
私は、古典の言葉を板書しました。物事を実行する前、実行する時、実行してから後の三段階の言葉です。
「事の前に在りては怠惰。事に当っては疎忽(そこつ)。事の後においては安逸」が身についているのです。


16)
怠惰な方は、月刊『理念と経営』をせっかくお取り頂きながら、お読みにならないのです。
読んだとしても、熱意がなく、疎忽になってしまう。求めるものがありますが、熱意が弱いのです。


17)
そして、熱心にお読み頂いても、読んだ後はホッと一息入れて、気を抜いてしまうのです。安逸ですね。
成功する人は、事の前に「準備」し、事に当たっては「真剣勝負」、そして、事が終わると「反省」です。


18)
この、怠惰、疎忽、安逸の繰り返しの人は、仕事も人生も、すべて同じ事をしているのです。
松下幸之助翁は、「準備」「真剣勝負」「反省」を愚直に繰り返して経営の神様になったのですね。

 

19)
「理念と経営」経営者の会 初代北海道地区会長の板倉さんは、
詐欺に遭い、癌になり、本当にこれでもかこれでもかという位にご苦労されました。
しかし、後継者も立派に育ち、業績も順調で、我々仲間からは「北海道のドン」と尊称されています。
ご子息は、起業家養成スクールを卒業後、日創研の東京センターで修行し、現在は田舞塾で大切なお客様です。


20)
帯広の阿部社長はご夫妻で参加され、今は北海道を代表する経営者になっています。
可能思考研修の基礎コース(SA)で自分のビジョンに気づき、
創業わずか17年で十勝地区No.1の住宅会社になりました。
北海道倫理法人会の相談役もされながら、社長塾や業績アップ上級コースなどで学ばれています。


21)
名前を挙げればきりがない位、素晴らしい方々が参加されました。
講演の終盤では、なぜ月刊『理念と経営』を発刊したのか?その理由を切実に訴えました。
人生を賭けた「中小企業の活性化」が目的であり、
「会員企業様100%黒字」ビジョン実現のために決断した理由です。


22)
講演の最後には、ご参加者の皆様方に感謝の気持ちを素直にお伝えし、
故・日野原重明先生のお言葉で締めくくりました。

「鳥は飛び方を変えることはできない。
 動物は、這い方、走り方を変えることは出来ない。
 しかし、人間は生き方を変えることが出来る。」


23)
私の講演の後には、武蔵境自動車教習所の会長で、
「理念と経営」経営者の会 高橋本部副会長に、素晴らしいお話を頂戴しました。
地域社会貢献だけの担当幹部のお話はたくさんお教え頂きました。


24)
その後の懐かしい方々との懇談会も感謝につきます。
北海道の皆様、「北の零年」の映画の場面は鮮明に覚えています。
ご先祖様の切ないくらいの努力に報いるためにもご成功を祈ります。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

1.日創研通信講座が今秋から始まる予定です。

 第一弾として「社長・幹部の経営講座」を田舞が担当します。
 月に20分前後×3回=1時間の動画です。

2.内容

 経営革新・経営理念・経営戦略・マーケティング・人財育成、
 業績アップ・増益経営・コア・コンピタンス経営・企業の栄枯盛衰論・コミュニケーション、
 社長力・幹部力・社風の研究・ドラッカー博士に学ぶ・成功企業事例研究、
 リーダーシップ理論・心理学・社長と幹部の関係論・シリコンバレー情報・組織論など、
 マクロ経済も含めて、PEST分析を基調に行ないたいと思っています。

3.今後の構想

 社員さん用、新入社員用などの構想を練っていますが、
 決まりましたら、ご案内させて頂きます。


田舞徳太郎

親愛なる皆様
お元気ですか。


●今日の教訓(松下経営哲学)

「経営理念が確立できれば、その事業は半分成功したようなものや」

 幸之助は、事業成功の三原則を、次の三つと言っています。

 一、 絶対条件 経営理念の確立 50パーセント
 二、 必要条件 個性を最大限発揮できる環境条件 30パーセント
 三、 付帯条件 戦略・戦術 20パーセント(戦術は好きなようにやったらいいと。

                             木野親之先生(松下幸之助に学ぶ指導者の365日)


1)
一昨日から名古屋センターで特別基礎コース(SA)を開催しています。
再受講の経営者の方々が7名参加されていますが、何事も継続が大事ですね。
私は「オリテーション」で、すべての人生や企業経営の成功の源泉は「気づきの能力」であり、
その気づきさえあれば「今苦しんでいる人も大丈夫ですよ」と、お伝えしました。


2)
熊本経営研究会の講演に行った折、蒲島知事と話し合った時、
「自分は小学校の時に家が貧乏で新聞配達しました。
 28歳でハーバード大学に行き、51歳で東大の教授になり、61歳で熊本県知事になりました。」
というお話しに非常に感動しました。お人柄も誠実で、非常に爽やかな気持ちになりました。


3)
今年の名古屋センターのスローガンは「チャレンジとイノベーション・一人一人が経営者」です。
日本創造教育研究所は「経営革新(イノベーション)」をテーマにしていますが、
経営革新には、社長一人の力では出来ません。全員の気づきの能力を磨かなければならないのです。


4)
新商品やヒット商品の開発も、ちょっとした「気づき」から始まっています。
よく「アイデアがない」といいますが、アイデアとは「気づきの力」があってこそ生まれるものであり、
どの企業も「経営的気づき」を磨くべきです。
ヒットしても短命に終わるのは、リニューアルの失敗であり、改善だけでは難しいことです。


5)
スマートフォンの世界シェアは、首位のサムスン電子と二位のアップルがシェアを落とし、
中国勢が猛追してシェアを伸ばしていますが、日本勢は10位以内にも入っていません。
技術立国は日本人の驕りだけであり、日本はかなり遅れています。


6)
パソコンの国内出荷台数は、2011年度が約1,127万台に対して、2016年度は約697万台と大幅減少しました。
大変お世話になったNECは、2000年度の売上高がピークで5兆4,000億円を超えていました。
しかし、今は約2兆6,000億円です。


7)
企業経営も人生も、気づきの力以上にはうまくいません。
社長に気づきがあっても、 幹部や現場社員さんに気づきがなければ経営革新は無理です。
今回は改めて、基礎コース(SA)でお伝えしている気づきの大切さを感じました。


8)
日創研の事業目的は、あくまでも中小企業の活性化ですから、さらに体系化しなければなりません。
そのためには、一人当たりの生産性アップなどに取り組んでいかなければならないのです。


9)
さて、毎回、色々な研修を行なわさせて頂いていますが、基礎コース(SA)ほどやり甲斐のある研修はありません。
以前ほどは厳しくはありませんが、肝心なところでは、明確にお伝えさせて頂いています。


10)
初日の講義の最後のまとめでは、
「会社の陰口を言わない」「社員をもっと信じる」「真剣に経営する」と、本音で申し上げました。
毎回思うのですが、社長と幹部と社員さんがお互いに信じ合えば、もっと良い会社になると思います。


11)
「たこ満」の平松社長様にも、社員様をご派遣頂きました。
先般、松原社長が担当した「たこ満視察セミナー」は、「来年は幹部と一緒に参加したい」というお声を頂戴しました。
やはり、社長の一念が大事です。
平松社長の地元の浜松経営研究会の会員さんも、平松社長の人格の高さは別格だとお話しされていました。


12)
また、マツザワホールディングスの松澤社長のご子息もご参加です。30歳で海外営業担当をしています。
現在、梅原講師の実践後継者育成セミナーに参加して、後継計画書の作成を学んでいますが、非常に前向きです。
どんどん世代交代が進みますね。私の気分は40歳ですが、体力は年齢相応のようで気をつけています。


13)
たくさんの方々にご派遣を頂きましたが、本当に心よりお礼を申し上げます。
日創研の研修は、個人にフォーカスはしません。
個人と組織の統合をどのようにするのか?可能思考教育や職能教育を、さらに効果的にどう促進していくのか?
皆様の業績が上がってこそ、我々の存在価値があります。「会員企業様100%黒字」のビジョンに社員さんも共鳴してくれています。


14)
初日の夜は、毎年恒例で日創研経営研究会の東海ブロックの役員の皆様方との懇談会を行ないました。
三河経営研究会の八木会長の会社では、講師派遣の社内研修を開催して頂いたり、
静岡経営研究会では、大友講師の「TA研修」の例会開催を決定しています。
佐藤ブロック長、南副ブロック長、溝俣副ブロック長を中心に楽しいひと時でしたが、全員の方々にお礼を申し上げます。


15)
人間の差は能力の差ではなく「努力の差」だと申し上げました。
しかし、努力をしても成功しない人がいます。うまくいかない原因は、努力の方向が間違っているのです。
先に理念・志ありきなのです。

多くの方々にお育て頂いた日創研です。
「高尚な目的は滅私の姿勢を引き出し、イノベーションを刺激し、忍耐を奨励する」

ゲイリー・ハメル教授のお言葉が心に突き刺さります。
滅私の姿勢が私の課題だと反省しながらの基礎コース(SA)初日でした。

田舞徳太郎

親愛なる皆様

お元気ですか。


●今日の教訓(松下経営哲学)

 如何なる不況の中にも成功が潜んでいるものです。
 ただ我々にはどこにあるかを知らないだけです。

 幸之助は、内なる志と社会の要請が一致すれば、
 そこには不景気も景気もないと確信して、
 世界の大恐慌の時も、逆に成長発展をしていったのです。

                             木野親之先生(松下幸之助に学ぶ指導者の365日)


1)
東京センターで、第10回目の全日本マネジメントコーチング協会の全国大会を開催しました。
今回は築地玉寿司の中野里社長の素晴らしい講演をお聞きしました。
頭が下がるような思いとはこういうことだと思いました。


2)
今年に入ってからも、社長塾の講師の皆様方や、田舞塾の講師の皆様が最高に素晴らしいです。
関家具の関社長、ハウステンボスの澤田社長、徳真会の松村理事長、商品開発の鈴木さんなど、連続で深く深く学ばせて頂きました。


3)
講師の皆様全員のお言葉に感動するだけではなく、成功に至るまでの「心の戦い」と、
それを乗り越えて実績を作っておられるからです。
苦難の連続であり、それをものともせぬ前向きさで「乗り越え」「やりぬき」続けて来られたからです。


4)
今回の「築地玉寿司」の中野里社長ご講演にも、本当に感動しました。
まだお若いのに、彼は田里亦無先生や伊與田覚先生のいう「一の世界」にすでにたどり着き、
「容赦のない体験」を乗り越えてこられました。このメールも興奮しながら書いています。


5)
築地玉寿司さんは、本年で創業94年目を迎えられます。90周年記念式典には万障繰り合わせて参加しました。
中野里社長は23TTコースを卒業され、店長さんは全員が実践コース(PSV)まで終わっておられます。


6)
中野里社長のご講演に感動したもう一つの理由は、私が中野里社長のお父様にご恩を感じていたからです。
渡辺英幸先生の勉強会でも、中野里社長のお父様には色々とお教え頂き、
毎月、大阪から幹部を連れて「築地玉寿司」さんの視察をさせて頂きました。


7)
それだけではありません。新業態を開発(鮨屋のイノベーション)され、私もその業態のお店を出すべく、
お教えを乞いに出掛けたのと同時に、お願いをして「お店の設計図」までお借りし、見事大繁盛しました。


8)
「久敬(きゅうけい)」という言葉が論語では出てきますが、一度敬った人には生涯「久敬」を破らないと言う意味です。
自分が成功してくると、あるいは親しくなり過ぎると、我々はつい「久敬」を忘れて、気安く振舞うようになります。


9)
単純に申しますと、田里亦無先生・小島直記先生・伊與田覚先生も、私の言動態度を観察され「久敬」を試されていたと思います。
田里亦無先生は、私が日本創造教育研究所を設立すると、
私が毎月通っていた鎌倉から、わざわざ大阪センターに来て下さり、毎回、講義の後は私の自宅にお泊り頂きました。
子供のように可愛がって下さいましたが、私は亡くなるまで「久敬」を崩しませんでした。


10)
小島直記先生も代表発起人として住まいを日創研の近くに移されて、ご夫婦で応援下さり、色々な事柄をご教授頂きました。
当時、松下電器産業で取締役の序列26人中25番目から社長に抜擢された山下 俊彦社長(当時)と、
小島直記先生の三人で毎年12月に忘年会をさせて頂きました。


11)
すべては、小島直記先生の人脈であり、私はいつも6時間正座したまま、囲碁の対局を見つめ、食事会をご一緒しました。
足はしびれ、腰は痛み、背中まで痛みが走りますが、「久敬」を失っては「人間」を見られるのです。ジッと耐えた事を思い出します。


12)
伊與田覚先生には、一度もお叱りを受けたことはありませんでした。
しかし、「久敬」を守れるか否かが問われる毎回の社長塾でした。
もちろん、媚びを売ることは最悪であり、下愚の謗りは避けられません。世の中に通用するのは誠だけだと思います。


13)
そういう意味で、中野里社長のお父様は我われ寿司業界の先駆者であり、色々とお世話になった方でした。
12年前、社長幹部塾で、東京センターに数名でご参加されました。暗い雰囲気でしたが、ディスカッションの折にテーブルまで行ったのです。
名札をみると「中野里」と書いてあり、滅多にないお名前なので、「あのー、もしかしたら玉寿司さんですか?」とお聞きしました。


14)
それが中野里社長との最初の出会いであり、先代にどんなにお世話になったかと、詳しくお話しながらおつきあいが始まりました。
資金的にも精神的にもかなり苦しまれた時でしたが、基礎コース(SA)を受けた後に、可能思考教育を導入する決意をされました。
なかなか言い出せずに、すし職人の「宮田さん」を映画に誘われたのです。


15)
映画を見終わったあと、「社長、何か言いたいことがあるのですか?」
それが、日創研の可能思考教育の導入のきっかけとなったのです。
宮田さんは熱心に中野里社長の念いを伝え、徐々に広がり、マネジメント養成6か月コースなど、
次々と様々な色々な研修を学び、今回も「宮田ファン」がたくさん集まって下さいました。


16)
中野里社長はアメリカの大学を出て帰国し、27歳で玉寿司に入社しますが、会社の実態を知ることになるのです。
78億円の負債を聞かされ、中野里社長は一時的に絶望に陥りますが、アメリカで培われた起業家精神に火を点けたのは当然です。


17)
可能思考研修は、ある面、目に見えないものです。
すぐに効果が出るものではなく、「まさに、いざ!」という時に潜在意識から湧いてくるのです。
起業家精神も同じで、普段は必要ないのです。
中野里社長には、無理をお願いして月刊『理念と経営』の「逆境!その時経営者は・・・」にご登場頂きました。


18)
やはり、成功する人の特徴は自分を飾らないことです。
質問に対して、
「私は承認をもらうために努力したのではありません。ご先祖様、祖母、祖父の歴史を繋いでいきたかったからです。」
多くの現代人が「承認を求める為に、見せる努力」をし、部下に媚びたり、自分を「良い子」に見せて生きています。


19)
しかし、彼は祖父祖母父の三代の写真をパワーポイントで映し出しながら、
「玉寿司の歴史を守りたいの一念でした!」と述べられました。
私は幾度かお聞きしていますが、涙が止まりませんでした。
社長就任が30歳、78億円の負債を、あえて「引き受ける覚悟」を決めた瞬間でした。


20)
お父様もご立派です。要石(かなめいし)と捨て石のたとえ話をして、家も手放す、名誉も手放す、これを捨て石にする。

しかし要石は、
1.暖簾の信頼
2.社員さんを守る
3.お前という後継者がいる

上手に逃げ道を作って、人様に迷惑をかける生き方ではなく、潔く丸裸になってやり直す覚悟を親子でするのです。


21)
ここからが中野里社長の本当の戦いの始まりでした。
今回はお話をされませんでしたが、全店舗を回り、全員に頭を下げて回られました。
デペロッパーからの契約打ち切りの通告は、中野里社長の心を引き裂こうとしました。
しかし、彼はめげなかったのです。腹が据わると強いのでしょう。と同時に、やはり起業家精神の発揮でした。


22)
しかし、「積善の家に余慶あり、積不善の家に余殃(よおう)あり」です。
中野里さんを毛嫌いしていた行員が、必死で努力する彼に奇跡的に「手」を差し伸べてくれたそうです。
絶体絶命の難を救われた時、路上でパフォーマーする人の光景を見ながら、
目にいっぱい涙をためて、次の策を考えたそうです。


23)
うれしかったのは、中野里社長が苦しかった時に、

「中野里さん、荷物が重たいのではないよ。自分の力が足りないのです。
 力が出来たら荷物は軽くなり、自分の力不足が笑えるようになる。10年後にそれが大きな財産になりますよ・・・」と、
 私が言ったことを覚えて下さっていたことです。


24)
日創研の創業で苦かった時、創業メンバーの坂東君・川本さん・檜山君・湯ノ口君・松原君で、
実践コース(PSV)教材用のカードを作りました。
「荷物が重たいのではない。力が足りないのだ」という言葉は、
孔子さまの弟子が、愚痴をこぼした時の孔子さまとされる言葉の引用です。


25)
中野里社長にそのようにお伝えし、
語源は、孔子さまが、途中で色々な言い訳をいう弟子に向かって、
「力なき者は中道にして廃す。今、汝は画(かぎ)れり」と語った時のものだと伝えました。


26)
本当に今回の全日本マネジメントコーチング協会の全国大会は感激しました。
籠田さん、横手さん、日高さん、湯ノ口君、パネラー、コーディネーターの皆様、ありがとうございました。
折しも、当日は東京都議会選挙の投票日で、結果が出ました。スペインの哲学者ホセ・オルテガのいう「大衆の反逆」です。


27)
自民党の圧倒的な敗北は何を語るのでしょう。我々は安易に考えてはいけません。
日本はどこに向かうのか?
精神的貴族の志をを失った指導層には、大衆も反逆するのです。逆も真なりです。
この点は、Theマスターコミュニケーション6か月プログラム最終講で、きちんとまとめます。


28)
玉寿司さんは、第19期田舞塾でケース・メソッド授業をさせて頂きます。
中野里さん親子に感謝申し上げますと共に、
今日も、生きている甲斐を強く感じさせて頂きました。皆様に感謝です。

田舞徳太郎
 

プロフィール

  • 日創研グループ 代表 田舞徳太郎
  • 「中小企業の活性化」を事業目的とする日本創造教育研究所グループの代表。
    このブログでは、東奔西走の日々を書きつづります。

月別 アーカイブ

Powered by Movable Type
できる思考で業績アップ 無料・公開セミナー
Facebookページ

このアーカイブについて

このページには、2017年7月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2017年6月です。

次のアーカイブは2017年8月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。