経営理念はその組織の「アイデンティティ(心の拠り所)」である

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親愛なる皆様
お元気ですか。


●今日の教訓『縁は切ったらあかん』

「君な、人に縁を切られても、自分から人の縁を切ったらあかん」。
 このことは幸之助によく言われました。

 人との縁、繋がりは大切なものです。
 縁ありて花開き、恩ありて実を結ぶ。

 人と人との出会い、繋がり、それを縁という心の絆で大きく育て上げていくことが大事です。

「自分の方から人の縁を切らない」
 その念いが人生を豊かにすると、幸之助に教わりました。

                          木野 親之先生(松下幸之助に学ぶ指導者の三六五日)


1)
昨日は東京の経営理念塾でした。
TTコースのファシリテーターの古瀬社長はご子息と幹部さんの5人でお見えでした。
二回も経営理念塾をお受けになり、上級コースの経営理念作成セミナーにもご参加されて、見事な経営理念を完成されました。


2)
今でも箕面加古川山荘・明徳庵で、理念を完成された時の感動は忘れません。ビジョンも非常に明確でした。
なぜ、理念を完成したのに再度学ばれるのか?という疑問ですが、
田舞塾の教育ケースのご提供が大きな要因だそうです。


3)
昨年、田舞塾開催寸前で、ある会社様の教育ケースの取材が出来なくなりました。
教育ケースを書いている福島君が、
「田舞さん、次の方が事情があり急にキャンセルになりました。
 色々と探しているのですが、見つかりません。どなたかお願いできる人はいませんでしょうか?」との依頼でした。


4)
「分かった、北王流通の古瀬さんに無理を頼んでみるから!」ということで、古瀬社長に無理をお願いしたのです。
ちょうど日創研の会員企業様に大きな問題が生じ、二人で連絡をし合いながら「経営相談」に乗って頂いていた最中です。


5)
TTコースで古瀬社長が担当された社長様が非常に苦しまれており、すぐにお電話をして対策を練って頂きました。
毎日お電話で指示した具体策をチェック頂き、私にも連絡や現況を報告を毎日くださいました。


6)
ファシリテーターの方々は厳しいという評価をされていますが、全くそんなことはありません。
全ファシリテーターが非常に優しい方ばかりです。担当が終わってからでも親切に相談に乗って下さいます。
日創研のTTコースが30回目を迎えられるのも、すべてはファシリテーターさんのお蔭です。


7)
そういう状況で頻繁に連絡をし合っていたものですから、
「古瀬さん、田舞塾の二回目の教育ケースをお願い出来ませんか?」と、事情を説明してご無理申し上げました。


8)
「分かりました。協力します!」というお返事を頂き、田舞塾の緊急事態をご支援頂いたのです。
教育ケースは毎回、出来上がった原案を福島君が作成し、最終設問を私が作成するのですが、
北王流通さんは単なる物流業務ではなく、すでに3PL(サード・パーティー・ロジスティクス)に特化したビジネスモデルに革新されていました。


9)
ケース・メソッド授業では、
1.新しい倉庫の建設
2.ルート開発のマーケティングなどでたくさん学びました。
今でも緊急事態を切り抜けられたことに感謝しています。

ところが、教育ケースを作成しながら、「ビジネスモデルを革新されているのに経営理念が同じ?」と、ふと疑問がわき、
そこで古瀬ファシリテーターと打ち合わせをして、起業家養成スクールOBのご子息を含めて、
今回の経営理念塾のご参加になりました。


10)
古瀬ファシリテーターがTTコースをご受講されていた時に、熱海のホテルで「増益型経営計画書作成セミナー」に参加されました。
研修後はご一緒に露天風呂で色々と話し合い、月が美しく、樹木に囲まれて、人生や経営を本音で語り合いました。
それだけに、今でも鮮明に当時を覚えています。お互いに悩みや事業継承などをしんみりと話し合ったものです。


11)
研修の時には厳しいことを申し上げていますが、終わったら皆さんと「一人の人間」として関わり、
飾ることなくお付き合いするのが我々の信条です。いつまでも皆様に受けたご恩を忘れてはいません。


12)
今回も、北は北海道・南は鹿児島までご出席頂き、「事業ドメインと戦略ドメインと理念の関係」を講義しました。
出光佐三氏が「これは、出光の憲法だね」と振り返っていた5つの主義方針の内容もお話をし、
昭和15年に発表した出光の憲法の凄さと同時に、偉大な経営者に共通する、
「社員さんやその家族への愛」を強く感じました。また、多くが「海賊と呼ばれた男」の映画も見られていました。


13)
「出光の憲法」の5つの主義方針の四番目
「黄金の奴隷たるなかれ」
一、出光商会は事業を目標とせよ。金を目標とするな。しかしながら決して金を侮蔑し軽視せよと言うのではない。
一、事業資金として大いに金を儲けねばならぬ。経費も節約せねばならぬ。冗費無駄を省かねばならぬ。
(中略)ただ将来の事業の進展を邪魔するような、儲け方をしてはならぬ。
あくまでも事業を主とし、資本蓄積を従とし、この本末を誤ってはならぬ。


14)
アメリカのトランプ次期大統領に、日本人のこのような高い精神性を学んでもらいたいですね。
先日の記者会見を見ただけでも、保護主義が台頭する予感がします。
ツイッターの一つ一つに一喜一憂する方もいますが、私は冷静に見つめたいと思います。


15)
アメリカは「開拓者精神」と例えられることがありますが、
インディアンをはじめとした先住民を大切にしてこなかった国です。
特に金持ちを優遇する国であり、法律の48%は富裕層に有利なように出来ていると聞いたことがあります。


16)
スタンフォード大学に参りました折、私の客員研究員赴任に反対する教授たちを説き伏せて、
私をお招き下さったダニエル・オキモト教授は「仮面のアメリカ人」という本を書かれています。
徹底して「ジャップ」として虐められ、学問で自分の生きる道を切りひらいた恩師の「少年時代」に勇気を頂きました。


17)
今回は、機能的な経営理念ということにも触れました。
単なる情緒的な理念は、何も付加価値を産みません。
経営理念は、錦の御旗であり、判断基準であり、未来を切り開く自社の「可能性」を語るものです。
私は松下経営哲学や、スタンフォード大学のジェリーポラス教授、ジム・コリンズ教授に影響を受けています。


18)
他人の不幸の上に自分の幸福を築くようなことは絶対に長続きしません。
理念なくして、新技術や、新商品や、新サービスの発想は生まれず、おそらく経営革新も出来ません。
経営理念を創ると、その経営理念に生き切る事を強く求められます。しかし「一以って之を貫く」事が出来るのです。


19)
理念とは、「より長い期間、より多くの人や組織に幸せや利益を与え続けるにはどうするか」を顕わしたものです。。
社長や幹部や社員さんを教育するものであり、どんな困難でも乗り越えていく心の支えになるのです。
スタンフォード大学時代、三日三晩眠る時間もなく、必死に研究論文に挑みましたが、経営理念が支えてくれたのです。


20)
理念が先で、戦略は後にくるものであり、出発点を間違えると、ずっと尾を引いてしまうのです。
理念には形がありません。しかし、経営で最も大事なのは形のない「精神活動」なのです。
スタートの精神活動が強ければ強いほど、方法・手段が活き活きとしてきます。
企業の成否は、すべて社長の精神活動で決まります。易きに流れた精神活動からは何も生まれないのです。


21)
先ほどはアメリカのこと書きましたが、過去はさておいて、見習うべきことがたくさんあります。
まず、努力次第で自分の人生をどうにでも出来るお国柄です。だから「必死に考え、働く」のです。
失敗を恐れずチャレンジし、彼等は星条旗を自分の「アイデンティティ」として誇りをもって掲げます。


22)
人間がよりよく生きるには「アイデンティティ(自己同一性)」が欠かせません。
以前から「アイデンティティ・クライシス」が叫ばれてきました。

我々は安倍内閣を応援しなければなりません。頑張っておられます。
現在、政府で取り組んでいる「働き方改革」の中には、
中小企業の経営者の一人として「本当にこれで良いのだろうか?」と思うこともあります。


23)
「小人閑居して不善を為す」という論語の言葉があります。
一部の政治家が不善を為しているのは閑だからです。アメリカのように「無給」で奉仕して頂きたいものです。

特に「美しい日本」「教育再生」に共鳴していますが、
最近は「働き方改革」や「アベノミクス」の話題が先行しているように感じます。

「美しい日本」「教育再生」は、安倍内閣の政治理念だったはずです。
教育に携わる者として、教育再生が第一優先だと思います。

田舞徳太郎

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プロフィール

  • 日創研グループ 代表 田舞徳太郎
  • 「中小企業の活性化」を事業目的とする日本創造教育研究所グループの代表。
    このブログでは、東奔西走の日々を書きつづります。

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このブログ記事について

このページは、田舞通信が2017年1月14日 19:30に書いたブログ記事です。

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