シリコンバレーの経営革新と日本人特有のマインドセット

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親愛なる皆様
お元気ですか。

●今日の教訓

「企業が天下の人・モノ・土地・金を使いながら、
 社会に何のプラスももたらさないのは許されない」
 いつも幸之助は松下の基本理念として、こう言い続けてきました。

「本当の経営は、世のため、人のために行うのだから」
 幸之助は、私企業といえども、人もモノも、金も、皆、公のものととらえていました。

 公のものを使って、赤字を出し、公に奉仕出来ないのは、罪悪だと強く戒めていました。

                 木野 親之先生(松下幸之助に学ぶ指導者の三六五日)


1)
久しぶりに田舞徳太郎通信を送信します。
TTコース、日創研経営研究会の全国経営発表大会、そのまま翌日から一週間、
起業家養成スクール生を連れてアメリカのシリコンバレー視察研修、
帰国してからそのまま社長塾、東京開催の経営問答塾としばらく研修や出張が続きます。


2)
今日は経営相談がありました。相続税の問題は私の範疇ではありませんが、私の取ってきた対策だけを話ました。
大きな問題はなく、後継者の早急な育成をアドバイスしました。
相続はお金の問題で片づきますが、次の後継者次第では「会社は永続」出来なくなります。


3)
最近は事業継承の問題で多くの相談を受けますが、
後継したがらない子息たちが多く、頭を抱えている経営者もいます。
やはり経営者は、息子たちが立派に引き継げるような会社にしておくべきだと思いました。


4)
「最近の若者は起業家精神がない!」と批判する人もいますが、私はすべて親の問題だと思います。
企業経営ほど崇高なものはなく、様々な社会的問題も企業が解決し、社会に寄与してきました。
私は信仰心は強い方ですが、宗教と企業経営を同じレベルで「尊い存在」と考えた松下経営哲学が大好きです。


5)
ただ、最近は多くの中小零細企業の経営者は、経営理念や使命感が欠如しているように感じます。
「一以って之を貫く」と言う起業家精神が弱く、企業経営に必死に取り組んでいる方々をあまりお見受けしなくなりました。
明後日からの理念経営戦略セミナー(二日間)が多くのご支援を頂いて、200名を超えました。
日創研経営研究会の大阪センター管轄を中心とした皆様に心から感謝します。


6)
一昨日の京都の社長塾では、論語や社長の志について述べましたが、
孔子さまは貧乏だっただけに色々な事に多能でした。しかし、自らその「多能」を良いように評価されていません。
やはり、自らの天職に一筋に打ち込むことを奨励されており、色々な事をして「器用貧乏」を批判されています。


7)
松下幸之助翁は経営理念の重要さを説いていますが、経営者は人間修行を通して人格を磨かなければなりません。
人間関係の歪み、自らの人間力の小ささに気づき、いかに世のため人のためになるか、もっと集中して学ぶべきです。


8)
来年の2月から「Theマスター・コミュニケーション6か月プログラム」を開催します。
 1.自分のマインドセットをプラスに変える
 2.働く社員さんのモチベーションを高める
 3.新商品を創造するコミュニケーションを上げる
 4.ビジネス脳を全社で磨くコミュニケーションの仕組みをつくる
 5.個性を尊重し信頼し感謝し、いかにチームにまとめていくかその能力を高める
 6.その他沢山の事を学びます(自社の経営に結びつく実践的なコミュニケーションです。)


9)
そうした人間関係能力の強化を、まず社長・幹部が明確にしなければなりません。
「アクティブ・リスニング」は重要ですが、実は社長・幹部の人間的な中身が一番大事なのです。
人前で話が巧いのは大したことではありません。私も「巧言令色鮮し仁」を徹底して伊與田覚先生にお教え頂いています。


10)
さて、報告が遅れましたが、シリコンバレーに起業家養成スクール生と共に学んできました。
一言でいえば、「昨年と全く異なり、シリコンバレーがダントツに変化している」という印象です。
現地の企画をして下さいましたスタンフォード大学のミス・マスモト、マーク加藤さん、高橋明希さんありがとう。


11)
AI(人工知能)、IoT(ものとインターネット)、IA(知能増幅)など、
その進化のスピードを実感して、日本はそのうち世界の後進国になるという強い危機感を感じました。
インテルや様々な企業の訪問と共に、スタンフォード大学で企業のビジネスモデルをたくさん学びました。


12)
特に18年前にスタンフォード大学で「デコンストラクション(突然の事業破壊)」を学んだだけに、
シリコンバレーと、日本の産業のあり方を比較して脅威に感じています。日本は危機感がありません。


13)
多くの日本人がシリコンバレーを訪問していますが、まだまだ本質的に理解されていません。
なぜ、シリコンバレーが新たな事業創造に挑むフロンティア精神に溢れ、
なぜ次から次へとイノベーションを起こす人を排出するのかと、今回は強いショックを受けました。
今のままだと、我々の次の世代は世界から脱落します。もっともっとマインドイノベーションを起こさなければなりません。


14)
分かりやすく言うと、人類の情報処理能力の劇的な向上と革新です。
アマゾンは私がスタンフォード大学で学んでいる時、千数百店舗もある世界一の書店と大競争を演じていました。
潰れるのはどっちだという論争が懐かしいですが、「超巨大データセンター」を創り出したアマゾンは、
今や日本企業にとっても大きな危機で、多くの書店が淘汰されています。


15)
Googleは世界一利益を上げている新参企業(私がスタンフォード大学にいた時は存在していない)です。
売上高9兆円で、うち広告売上高が8兆1000億円だそうです。
自動車産業にも乗り出し、トヨタの脅威になっています。
日本人が「ぬるま湯」に浸っている間に、シリコンバレーは革新し続け、猛スピードで進化しているのです。


16)
ウーバーテクノロジーズも怖い存在になると思います。
単にタクシーだけではなく、すでに日本では外食産業に乗り出し、宅配サービスを行っています。
色々な事業に乗り出し、世界の既存事業を破壊していくでしょう。正直なところ「音羽」も心配です。


17)
イーロン・マスク(テスラ・モーターズCEO、45歳)は、若い時に「Zip2」というベンチャー企業を立ち上げ、
素早く成功させるとその企業を売却し、それで得た2,200万ドルで「Paypal」を創業し成功させて、
再び「eBay社」に15億ドルで売却し、現在の「テスラ・モーターズ」や、「スペースX」を起業しました。


18)
テスラ・モーターズの女性のIR担当の方に、スタンフォード大学内でプレゼンテーションして頂きましたが、
あまりにも壮大で田舞徳太郎通信では伝えきれません。経営理念やミッションが遠大であり崇高です。
彼女は、イーロン・マスクを熱く熱く語ってくれ、我々に感動と人間の無限の可能性を与えてくれました。
イーロン・マスクは、大学の卒業記念スピーチで「週に100時間働けば、必ず成功する」と述べています。


19)
シリコンバレーと日本はどこが違うのか?
まさに彼らはプラスにマインドセットされていて、どんどん挑むのです。
失敗を恐れず、絶えず前向きです。つまり、日創研で言えば、可能思考能力が非常に優れているのです。
それに比較し、日本人の多くはマイナスにマインドセットされていると思いました。
周りを気にしすぎ、「出来ない思考」が強くなっているのです。人間の脳機能の活用で、これだけ異なるのかと驚きです。


20)
改めて日創研の使命である「中小企業の活性化」を実現するには、可能思考教育がいかに大事か思い知らされました。
「出来る」「やれる」「うまくいく」「成功する」「挑戦する」「気づく」など、プラスのマインドセットの重要性を感じました。
今月は大阪と東京で特別基礎コースを担当しますが、必ず可能思考能力の高い、派遣企業様に貢献できる人財にします。


21)
職能教育は絶対に大事ですが、スタンフォード大学の心理学研究室でいうマインドセット(日創研でいう観念)が大切です。
日本人が内側に籠る原因がよく分かりました。どちらかというと硬直した状態にマインドセットされているのです。
つまり、閉塞感のあまり日本人のマインドは後ろ向きにセットされているのです。気づきがないことが最大の危機です。


22)
これをプラスにするにはどうするか?具体的な方法が分かりましたので、
さらに可能思考研修(基礎コース・変革コース・実践コース)を強化します。
今から「Theマスター・コミュニケーション6か月プログラム」が楽しみです。


23)
また、社長塾では20TT卒のご参加者の決算報告を受けました。
TTコース受講当時はまだまだ現場にいることが多い日々でしたが、
自らのマインドセットをプラスにしたお陰で「売上21億円、経常利益5億円」を実現されています。

9月の田舞塾が電気工事業のケース・メソッド授業だっただけに、とても励まされました。
1.可能思考教育でプラスのマインドセットを持った人財育成を強化し、
2.職能教育で業績向上の具体策やビジネスモデルの構築を学び、
3.コミュニケーション教育でさらにプラスの社風と働く人の「ビジネス脳」を鍛えていきます。


マーク加藤さん、高橋明希社長、最高の企業視察とたくさんの先生方の講義は最高でした。

田舞徳太郎
 

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プロフィール

  • 日創研グループ 代表 田舞徳太郎
  • 「中小企業の活性化」を事業目的とする日本創造教育研究所グループの代表。
    このブログでは、東奔西走の日々を書きつづります。

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このブログ記事について

このページは、田舞通信が2016年10月 1日 18:00に書いたブログ記事です。

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