可能思考能力とは道は無限にあることを信じてチャレンジする能力をいう)』

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親愛なる皆様
お元気ですか。

●今日の教訓

「協力は無理に得ようとしても得られない」この言葉は幸之助の人間観です。
 熱意と誠意で、懸命に取り組むところに、自ずと集まってくるのです。
 そして、真の協力は、権力や同情では得られません。
 志の高さと人間の温もりによってのみ、得られるのです。

            木野 親之先生(松下幸之助に学ぶ指導者の三六五日)


1)
昨日は明治の森・箕面国定公園の「学問の道・時習堂」に行き、
森 信三先生の「幻の講話」と中江藤樹の「藤樹学」を読みました。
その中でも森 信三先生の「コトバの慎み」が印象的でした。


2)
森 信三先生は、易経には「修辞立誠」があり、
それを「辞(ことば)を修めてその誠を立てる」と訳され、講義をする者として身に沁みました。
「誠」という徳を身につけるには、まずコトバを修めることから始なければならぬという意味です。
至誠の人とお呼び出来る方は、何気なく使っておられる言葉に誠があります。


3)
良寛禅師が残した「九十戒」という90か条にわたる自戒の言葉があります。
1.言葉の多き
2.口の早き
3.話の長き
4.差し出口
5.手柄話
6.へつらう事
7.あなどること
8.押しの強さ
9.悟り臭き話 他、私にとって反省させられることばかりです。


4)
そして、不妄語(ふもうご)についても述べておられます。
不妄語(ふもうご)とは、嘘をつかないという意味です。ある面知ったかぶりをしないということでしょうね。

小島直記先生は「出典」を大事にされました。
「田舞さんね。孫引きは駄目だぞ。人から話を聞いて、それで知ったかぶりを言うな。原書を読め」
厳しく伝えられただけに、来年二月から始まる新しい教育カリキュラムで猛勉強です。


5)
また、人生の師を持つことの大事さを述べておられます。
「我々人間というものは、必ずや「師」を持たねばならぬ。
 もしそれが終生をつらぬく「人生の師」であったら、それはこの世における最上の幸せである」と述べておられます。
理由は、「書物に書かれた真理を平面的だとすれば「師」を通して得られる真理は立体的である」と断言されています。


6)
「反面には、真に自分を育てる者は自分以外にはなく、そうした点からは、いかに卓(すぐ)れた師といえども、
 こちらにそれだけの確乎とした心構えがなければ、いかんともし難いものだという、人生最深の真理を身につけること」と、
小島直記先生、禅の師・田里亦無先生、小学校の恩師・武尾嘉明先生、坂村真民先生、
伊與田覚先生と同じ事を述べられています。伊與田覚先生がご健在ですから、私は幸せです。


7)
奥様を亡くされた眞鍋さんに送りたいと感じた言葉は、森信三先生の幻の講話にある「逆境の試練」です。

「我々人間は、その人の素質がいかに立派であり、如何に人生の指導者たる師が立派な人であっても、
 それだけでは、いわばまだハガネを火で熱したというだけであって、
 それをさらに金槌で徹底的にたたいて鍛え上げなければ、立派な刀にはならぬと同様であります。

 同様に我々人間も、現実の逆境によって、鍛え鍛えられて、
 自分の素質の中に混じっている色いろな不純物を取り除かなければならぬわけであります。

 げに「逆境は神の恩寵的試練なり」と言えます。」

癒しの言葉ではありませんが、噛みしめるに値する箴言です。


8)
その上で、森 信三先生は人間的な甘さとはにも触れておられます。
「人間の甘さとは、自分を実際以上に買いかぶることであり、
 さらには他人の真価も、正当に評価できないということであろう。」


9)
静かな箕面「学問の道・時習堂」で、眞鍋さんの事を思いつつ、人生の儚さと共に「孤独」を共有しました。
我々は現代社会の煩雑さで、「一人でいる力」が弱くなっています。
眞鍋さんは孤独と向き合っておられますが、その孤独と向き合う力が人間の真の力になるのです。


10)
昨日は「新教育カリキュラム」のために、現代のコミュニケーションの有り方についても考えました。
世の中には、
A型(仕事は出来る人なのに悲観的な人)と、
B型(仕事も出来なく実力もないのに妙に自信のある人)がいます。
私は基礎コース(SA)で「気づきの能力」の大切さを説いていますが、
A型タイプには自分の価値に気づくことを伝え「ソフトラブ」を、
B型には自信過剰に対する「ハードラブ」のフィードバックをしています。


11)
最近は「褒める」「承認」「ポジティブ」などが流行していますが、
そこに警鐘を鳴らすために、社長・幹部の真のコミュニケーションとは何か?を問いたいと思うのです。
現代人の4分の3が「自分は平均より上」という認識の時代であり、気づきの能力の低さです。


12)
特に仕事が出来ない人ほど、自分の能力に正確に気づいていないという矛盾があります。
ミスが多く、注意されても反省せず、同じミスを繰り返し、テクニックに走り、本質を求めないそうです。

日創研でも自己評価と上司評価と、上司の上司を入れての三者面談を行いますが、
仕事の出来る人は意外に「自己評価」が低く、もっとこういう能力を身に付けなければという自覚があります。


13)
我々は可能思考能力を高めるように主張していますが、単なるポジティブ思考を奨励していません。
面談でも、ポジティブ思考の強い人が問題なのですが、安易に褒められ、承認されて、
さらに仕事の出来ない人間になっているのです。ポジティブな人達の集団は危機感がなく企業が危ういと言われています。


14)
可能思考能力とは、単純なポジティブ思考ではありません。
色々な価値と共に自分の短所にも気づかなければなりません。
ジークムント・フロイトは、短所に気づけないのは致命傷だと述べています。
アルフレッド・アドラーは長所に気づくことを勧めていますが、すべてはバランスが大事なのです。


15)
そして、真の可能思考能力とは、困難に出遭った時に単に嘆くのではなく、
道は無限にあることを信じてチャレンジする能力を言うのです。
今後、非常に厳しい時代になりますが、前向きに危機感を抱けば、脳が知恵や創造性が生まれて、解決できるのです。


16)
私が30年間研修を行なってきた結論は、「人は自分の都合の良いように講義を解釈する」ということです。
つまり、悲観が悪いのではなく、悲観を活かせばそれが解決策を見出す源泉になるのです。
楽観も悪いわけではありませんが、苦しい時にそれをどう「楽観的」に活用するかが大事なのです。


17)
松下幸之助翁の不易流行のコミュニケーション力や、出光佐三の脳の活用コミュニケーションを理解して頂き、
真の部下やお客様との「不易のコミュニケーション」」で、仕事の出来る人財を育てるのが新教育カリキュラムです。
日創研のコーチングの生みの親であるブレイン・バートレットさんには、
月刊「理念と経営」に正しいコーチングの有り方を、何か月かに渡って連載していきます。
そこでは「どのようにティーチングするか?」の重要性も語っています。


18)
現代社会は「承認」のブームですが、昔の基礎コース(SA)では、この「承認」の危険性を講義していました。
昔は4日間でしたが、現在の3日間になって、そうした講義を省いて今の基礎コース(SA)になっています。
アルフレッド・アドラーは、安易な承認に反論していますが、社長や幹部が部下から信頼される実力を問われる時代です。


19)
来年からの「新教育カリキュラム」は、
1.社長・幹部のみ
2.中小企業の活性化に視点を置いた内容
3.心理学(TA・他のものも含む)
4.大脳生理学
5.ハーバードのリーダーシップ
6.人物学
7.古典
8.現代経営理論
9.幹部の幹部を育成などのコミュニケーションに関する研修です。


20)
昨夜は夕方7時過ぎまで明治の森・箕面国定公園にいました。
神様に祈り、仏様に祈願し、自分自身の使命を確認して、静かに歩いて帰りました。
少し暗く感じましたが、秋の気配も感じつつあります。

「知者は惑わず、仁者は憂えず、勇者は懼れず」とあります。なぜ惑わないのか?憂えないのか?懼れないのか?
その答えは論語には書いてありません。仁義礼智信のコミュニケーションを期待して下さい。


21)
来期の田舞塾が定員に達しました。200名を超えると大秦総リーダーやTAの山内さん・京極さんに叱られますが、
今回は11月に私の講義があり、質疑応答も含めて進めます。第18期にして初めての試みです。
「ケースメソッドで学ぶ幹部育成セミナー」も非常に好評です。
恐らく、教育ケースご提供企業様の成長要因や、幹部の責務や、社長をどう支援するのか?など、
事例企業様のすべてを知ってディスカッションするからでしょう。来年は東京・福岡でも開催する構想です。


22)
昨日は「コミュニケーション能力に翻弄される」「なぜ幹部は部下を??れないのか」「孤独力」など、
心ゆくまで学びました。すでに学生の多くは大手企業を決め就職活動そのものが終わりに近いとも言われます。
人手不足は続きますが「The目標設定」で取り上げている真田ジャパンさんは、人が一年半ほど入社待ちです。


23)
ますます厳しい企業格差が益々生じてくると、
月刊『理念と経営9月号』の18ページ「寺島実郎が読み解く・日本経済の今2」でデータに基づいて述べられています。

折しも、我われ中小企業だけではなく大手企業の5年後、10年後に「生き残る会社」「消えている会社」の特集を読みました。

 1.グローバル化の進展
 2.新興国の台頭
 3.AIやIT革命など、

相当学んでいなければ、この「第四次産業革命」は乗り切れないでしょうね。
「生き残る会社」「消えている会社」が共に実名で出ています。
多くの事業が消えますから、もっと危機感をもって、目先の利益ではなく「10年後の利益」を真剣に考えましょうね。


24)
マーケティングも、真のコミュニケーションも、コア・コンピタンス経営も、旧き中に燦然と輝いています。
経営者は、経営に対して熱意だけは最高でなければなりません。熱意がすべてだと松下経営哲学では述べています。
熱意が人の心を動かし、会社を動かすのです。指導者は熱意だけは最高でなければなりません。

田舞徳太郎

 

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プロフィール

  • 日創研グループ 代表 田舞徳太郎
  • 「中小企業の活性化」を事業目的とする日本創造教育研究所グループの代表。
    このブログでは、東奔西走の日々を書きつづります。

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このブログ記事について

このページは、田舞通信が2016年8月22日 19:30に書いたブログ記事です。

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