2016年8月アーカイブ

親愛なる皆様
お元気ですか。


●今日の教訓

 幸之助は、昭和四年の世界大恐慌の時、五つのことを断行しました。
 1.経営理念(信条・綱領)を創った。
 2.人を一人もカットせず、賃金もノーカットで、半日操業で全員営業に出た。
 3.在庫を二ヶ月で完売し、新工場を建設。
 4.社名を変更。
 5.新事業部門(電熱部門)に進出。
 松下は、不況の時に大躍進したのです。

            木野 親之先生(松下幸之助に学ぶ指導者の365日)


1)
一昨日までの三日間、明治の森・箕面国定公園内の「箕面加古川山荘・明徳庵」で、経営理念作成セミナーでした。
寝泊まりしながら、講義1割・添削8割で、皆さんと夜遅くまで色々と話し込みました。


2)
私が部屋に入る時も、まだ4人グループで四国の「A社様」がディスカッションし合っておられました。
ほとんどの中小零細企業は、まだ経営理念をつくっておられません。
理念に関心が無いのか、目先の利益に追われて時を過ごしまっているのです。


3)
松下幸之助翁は、昭和4年の大恐慌の時に松下電器産業の経営理念を制定しました。
「会社の目的、使命観というものがはっきりして、そこに経営の理念が打ち立てられていてはじめて、
 そういうものに即して人を育ててゆくことが可能になるのだ」と述べておられます。
あれをやったり、これをやったり、経営の方向が明確に定まっていない方が多くいます。


4)
今まではそれでも何とか生き残れましたが、これからは非常に難しくなってくるでしょう。
1970年で過去最高の70%を記録していた黒字企業の割合は、現在では33.6%です。
それだけ企業の寿命が短くなっているのです。現在は企業の寿命は16年と言われています。


5)
経営理念作成セミナーのご参加者は、とにかく熱心な方々の集まりで、経常利益率15%以上の方々も数社いました。
「添削」が長くなり、次に待機されている会社様もあり、かなりハードな三日間でした。
「聞いて、聞いて、質問をして、最後にアドバイス」ですが、最後には我々も皆様も脳みそがウニになりました。


6)
しかし、人間は考える習慣が身につくと、「考え抜く力」が生じて、三日目には「完成」するのですね。
いつもは稲葉講師と二人ですが、姫路の今宿さんが急きょ応援に来て下さいました。
次々にぶっ通しで「添削」ですから、1時間の最長の添削を終えた後は、心身共に心地よい疲れでした。


7)
今宿さんは、経営理念塾3回、経営理念作成セミナー2回を受けて、自分の納得のいく理念の価値体系をつくられました。
結果的に、ビジネスモデルも変わり、得意先も思い切り変えて、10%を超える経常利益率を上げています。
経営理念をつくることで、得意先が変わり、ビジネスモデルも変化するのです。


8)
私の経営理念塾では、情緒的なものを否定はしません。
しかし、情緒的・観念的過ぎると精神論に偏って、
具体策が生まれてこず、真の価値体系に基づいた経営理念が出来ないのです。
理念とは美辞麗句ではなく、経営者自身が自分の心と葛藤して、魂の叫びとしてこみ上げてくるのです。


9)
経営理念は、
1.顧客満足
2.従業員さん満足
3.新しい商品・技術・サービスを生み出す
4.事業ドメインの範囲を広げたり、狭めたり
5.コア・コンピタンス経営
6.差別化戦略
7.ブランド
8.マーケティング の基になるものです。理念が曖昧では付加価値は生まれてこないのです。


10)
また、理念教育は「最高のOJT」になるのです。
働く社員さんのモチベーションを高め、社風を健全にし、社員さんの定着を高めます。
「うちは人がいない」と言われる社長がおられますが、決まって理念が不明確です。


11)
定着の悪い企業は、求人に巨額な費用を注ぎ込んでおられます。
ところが、肝心の「定着を高めるための費用」は惜しむのです。
プロフィットコストの使い方が分からず短命に終わります。


12)
理念・ミッション・ビジョンが定着を高めるための最善の方法なのです。
人手不足が深刻になっているようです。理念が不明確な社長や幹部の下では、有能な人は育ちません。


12)
山口県から参加された28TTのSさんは、カーテンなどのインテリア業をしておられます。
ところが、理念の文章が固く、一旦頭を切り替えて「楽しみ」というコンセプトを中心にして、理念体系を創り上げました。
業種によって理念のコンセプトは異なるのです。


13)
Sさんは、有能な女性幹部さんと一緒に参加されていました。
パンフレットをみると「とてもワクワク」しますが、硬い文章はそのワクワク感を阻害していたのです。
理念によって、親近感のある服装にしたり、接遇までこだわらなければいけないのです。


14)
今回は娘婿さんと一緒に参加した社長もおられました。後継者を大切に育てようとするお姿に感動しました。
また、「田舞さん、理念が明確になると、社長としてやるべき事がいっぱい見えますね!」と、Y社長がため息をついていました。


15)
やるべき「経営活動」をせずに、時間を持て余しているような社長や幹部を時折お見受けします。
講演を聞いて勉強したと錯覚していては、真に手を打つべきポイントがいつまでも理解されません。
基本中の基本をつかむ必要があります。「経営のコツこれなりと、つかんだ価値は百万両」なのです。


16)
さて、先般お伝えした大手企業の5年後、10年後に「生き残る会社」「消えている会社」では、
カーナビの企業は生存率ゼロの予測です。車関係では、カー用品チェーンや中古車販売店もゼロの予測です。
タイヤやゴム関係では、ブリジストンがダントツで生存率が高く、他の同業会社は生存率ゼロとなっています。


17)
さすがに富士フイルムは生存率が高く、写真フイルムから医療器具・医薬品、サプリメント、化粧品と、
経営革新に成功したことが、生存率の高さを評価されているのです、


18)
我々は富士フイルム・セコム・キーエンス・日本電産などの経営理念から学ぶべきですね。
「鉄は国家なり」と言われて日本を支えてきた鉄鋼三社は生存率ゼロです。
こうした現象が、我われ中小零細企業にも次々に起きてくるのです。


19)
スーパーも、ほとんどが生存率がゼロで、日本からスーパーが消える日がきます。生命保険関係もリスキーな位置付けです。
家電量販店もかなり生存率が低く、「経営理念と企業の生存率の因果関係」は、結論が出ている分、考えさせられます。

大手企業でも同じ業界で生存率の高い会社と低い会社に分かれています。
我われ中小企業も「事前準備」をして、生き残る術を身に付けなくてはなりません。


20)
東京から3人で参加されたS社長の創業の精神は素晴らしく、経営理念やビジョンも明確です。
6億近い利益をだされていますが、それでも危機感が強く、東京・社長幹部塾も幹部と共に学ばれています。


21)
少し長くなりますが、今回完成された創業の精神を読んで、学んでみて下さい。

「創業者の精神?人のために尽くせ?」

 創業者は、幼いころより父親から、「世のため人のために尽くせ。世のため人のために働け」と、日々薫陶を受けていました。
 この気持ちを胸に上京しました。その頃の東京は太平洋戦争の戦禍からの復興の真っ只中でした。
 その中で、毎日の生活の用(煮炊き、お風呂、暖房等)のための薪や炭は、復興を支え、人々の生活を豊かにしていく必需品でした。
 薪や炭が人々の家庭に、笑顔の団欒をつくっていたのです。
 薪や炭を皆様にお届けすること、そして皆様の暮らしが豊かになり、喜びの生活を創りだしていくことこそ、
 我が使命であると気づき、薪炭業を創業しました。

 父からの遺訓である「世のため人のために尽くす」ことが、わが社の創業の精神となったのです。
 その後、皆様にお届けする燃料は、薪や炭から、油へ、そしてプロパンガスに変わっていきました。
 しかしながら、この創業の精神は不変です。わが社の社員の心に、今でも生き続けています。
 「商いは人の道。人に喜んでもらえてこそ商売ができる。世の中のため、人のために尽くすことが、真の幸せだ」と、
 創業者は今だに熱く語ります。


22)
人間は「世のため人のため」になるために生まれてきたのです。豊田佐吉や松下幸之助や土光敏夫など、
多くの立派な経営者は、お金よりも自らの命をつかって人様に役立つことを優先しました。
まさに、理に適った念いが、すべての栄枯盛衰を決めているのです。うまくいかない人は心が貧しいのです。

明日は社長塾で伊與田覚先生も講義下さいます。
翌日は午前10時から名古屋「理念経営戦略セミナー(二日間)」です。

月刊『理念と経営『の「心に残るありがとう作文」の募集をしています。全社でご応募ください。
我われは可能思考教育を通して「人間力・考える力・仕事力・感謝力」の総合力を磨きます。

田舞徳太郎


 

■■■ 田舞徳太郎通信 2016年 42号 ■■■■■■■■■ 日本創造教育研究所 ■■■

           『今の事業(商品・技術・サービス)はどれだけもつか?
                          (全社で気づきの能力を高めましょう)』

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 2016年 8月22日 No.2 ■■■


親愛なる皆様
お元気ですか。


●今日の教訓

 どんな経営環境でも、誰にでも夢を見る権利があるのです。
 運が悪かったであきらめてはいけません。
 必ず成功してみせるという強い信念があれば道は開かれるのです。
 困難や問題は指導者の志の強さに応じてチャンスとなるのです。

           木野 親之先生(松下幸之助に学ぶ指導者の三六五日)

1)
先般訪問させて頂いた「たこ満」の平松社長が、昨日から東京で基礎コース(SA)を実に27年ぶりに受けておられます。
訪問した折にお伺いしましたが、担当の松岡講師はまだ日創研に入社しておらず、
どのような講義や実習を行なっているか、我がごとのようにハラハラしていました。


2)
現在、基礎コース(SA)の教育カリキュラムで意識しているのが、「気づく力」をどう身に着けて頂くか?です。
自己の思考パターンや行動に気づくことは非常に大事です。人間はなかなか普段から自分のパターンを理解出来ません。
現代人は「75%の人が自分は優れている」と思っているといいます。


3)
成長し仕事の出来る人は、気づきの能力が高く、その分「自分はまだまだ未熟」という意識が強いのです。
これは現在読んでいる心理学の本にも書かれていますが、「自分をまだまだ」と評価する人は、仕事が出来るという事実です。
ところが、自分は優れていると錯覚している人は、何度注意しても同じミスを繰り返しているのです。人間も浅く、幼稚です。


4)
最近は個性の時代などと呼ばれていますが、昔のように個性的なご受講生は大幅に少なく、
現在はトップや上司の意のままに動くだけになってしまっている人が、自分に強い危機感もなく、割にのんびりとしています。
なかなか仕事や生命に目覚める機会がないのでしょうね。


5)
これは経営者や幹部の方々にも言え、部下の安易な思考パターンを注意することもなく、
1.「仕事の出来ない人」
2.「自分で考える力がない」
3.「都合の良い時は群れ・都合が悪くなると個人主義」
こうした問題を生み出していると思います。


6)
企業では生産性の問題を指摘されていますが、社長・幹部はもっと自分の価値に気づき、使命感を持つべきですし、
そうしたリーダーの下で働くことで、部下の「考える力」「生きる力(自主性)」「向上心」「積極性」が生まれると思います。
特に基礎コース(SA)は体験学習ですから、様々な実習を通して「考える力や行動不足」に全身で気づくのではと思います。


7)
また、「モチベーションの問題」を安易に考えている人もおられると思います。
現在は、感情的に叱る時代ではありませんが、「承認されたい人」を見抜く力が上司にも欠けていますし、
我々、教育研修会社の見識の問題もあります。


8)
やはり、自分の強みだけではなく、自分の弱みにも均等に気づいていなければ「真の職業人」にはなれないと思うのです。
とくにタスク機能の弱い中小企業が多く、メンテナンス機能に偏り、単に人間関係が良いだけで満足している社長もおられます。
現代人の特徴は、一人でいることを怖れるそうで、それが「コミュニケーション能力信仰に翻弄される人たち」になっているのです。


9)
真に自主性のある人(本物)は、一人でいることを怖れませんし、一人でいることで「思索を深め」ました。
つまり、「自分で考えるという思考習慣」を、我々は無意識の仕事の中で訓練されていたのです。
孔子さまは、「学びて思わざれば則ち罔(くら)し、思いて学ばざれば則ち殆(あやう)し」と述べ、
思索と学ぶことの大切さを教えています。


10)
可能思考研修の実践コース(PSV)まで修了した方が職能研修を学び始めると、
目標に対する皆さんのどん欲さに驚かされます。
可能性に気づき、価値に気づき、仲間のためにも頑張ろうと、
必然的に「真のチームワーク力」を体得されていることが分かると思います。


11)
私などもこの田舞徳太郎通信で立派な事を書いていますが、「自分の姿を真に気づく」というのは至難の業です。
平松社長は、当時4日間あった28年前のの基礎コース(SA)と、現在の基礎コース(SA)の内容の違いに驚かれていると思います。
日創研も当時は可能思考教育だけでしたが、真の中小企業の活性化は「気づきの能力」と「仕事の能力」が求められます。


12)
現在は、時代が大転換期を迎えていますから、経営理念やビジョンや使命感の再構築が重要です。
経営理念を即席で創っていたとか、ビジョンが絵に描いた餅だったとか、社長の使命感が希薄だとか・・・、
そのような会社は「旧態依然とした経営」で、座して死を待つだけの経営です。


13)
特に中小零細企業のブランドは大手企業と異なり、私は「社長自身」がブランドなのだと考えています。
ブランドは、
1.知名度から
2.信用に変化し
3.社長がどんな人で、幹部や社員さんはどんな人か が問われます。

「あそこの社長は勉強もせずにいい加減」というレッテルを貼られたら、もうそれで終わりだという気づきが重要です。


14)
たこ満さんは、商品力だけではなく「平松社長の人柄」と「働く社員さんのサービスや笑顔や真心」がブランドになっています。
現在63歳で後継者問題もクリアされ、無借金ですから悠々自適のはずなのに「強い危機感」をお持ちです。
私が学んでいる心理学では「不安の強い人ほど仕事が出来るし実力がある」のです。


15)
快を求めて、承認しあっている人は、仕事で結果もつくれないのに「妙に自信」があるのです。
経営の神様である松下幸之助は、不安や心配が「経営革新」のエネルギーとなると松下経営哲学で述べていますが、
我々経営者や幹部は、不安や心配は異常ではなく、「先を見通す先見力」の高さ故なのです。


16)
田舞塾も定員を大幅にオーバーして、これから大切な方々にどのようにお断りするかで悩んでいます。
第18期のケース・メソッド授業の主なテーマは、
 1.今の事業(商品・技術・サービス)はどれだけもつか?
 2.新しいビジネスモデルをどのようにつくっていくか?
 3.中小企業のマーケティング、ブランド、コア・コンピタンス経営


17)
今思えば、アジア通貨危機で矢も楯もたまらず、スタンフォード大学に行きました。中小企業の活性化の使命感が旺盛でした。
研究期間の一年の間は「不安と怖れと心配だらけ」でしたが、それを打ち消すために一年中睡眠不足と戦いながら、
何かをもって帰らなければと、ウィリアム・バーネット教授のケースメソッド授業を学んだのです。


18)
もちろん、ウィリアム・バーネット教授のように知識はありませんが、そこは基礎コース(SA)で言う「意図と方法」です。
色々と考えて、中小企業用の「ケースメソッド授業」を構築しました。コア・コンピタンス経営も同じです。
難しい学問のためにスタンフォード大学に行ったのではなく、中小企業の業績を良くする為です。


19)
今年から、「ケースメソッド授業で学ぶ幹部育成セミナー」を大阪で開催していますが、非常に好評です。
特に教育ケースご提供の企業様が素晴らしく、実学で、色々と抱えている社長や幹部の生の声が聞けます。
すべて成長企業だけに、質疑応答の応答も素晴らしく、様々な中身の濃いディスカッションが出来るのです。


20)
大阪の「松下幸之助直伝の経営哲学を学ぶ経営問答塾」は、かなり中身が変わり、
今の時代背景に応じた経営の有り方や、松下幸之助翁の経営哲学を突っ込んで私も講義します。

京セラの稲盛和夫さんは、松下幸之助翁の「ダム式経営」の講演を直接聞かれ、
一途に思い続けることの重要性を理解し、今日のビジネスモデルを築き上げられました。
まさに「指導者の一念」が企業の盛衰を決めるのです。


21)
可能思考研修の基礎コース(SA)では「気づき」を、
変革コース(SC)では「出来ない思考の打破」を、
実践コース(PSV)では「仕事や目標実現の習慣化」を、
30年間、この可能思考教育と可能思考能力の大切さをつくづく感じています。


22)
一昨日は、最先端の心理学や、幻の講話を読んでいました。
昨日は伊與田覚先生の「王陽明」を読み、そして、月刊『理念と経営』でお世話になっている、
野中郁次郎先生の「戦略の本質」を途中まで読んでいました。

1.戦略とは、本質を洞察しそれを実践すること。認識と実践を組織的に綜合すること。
2.リーダーには、理想主義的リアリズムが必要とされる。

様々な歴史的開戦を事例にあげながら、なぜチャーチルがヒトラーを破ったのかなど、
各国のリーダーの特徴などを含めて、日本軍の敗北の要因も学べます。


23)
終章には「戦略の本質」として10の命題が示されています。

 命題1:戦略は弁証法である
 命題2:戦略は真の「目的」の明確化である
 命題3:戦略は時間・空間・パワーの「場」の創造である
 命題4:戦略は「人」である
 命題5:戦略は「信頼」である
 命題6:戦略は「言葉(レトリック)」である
 命題7:戦略は「本質洞察」である
 命題8:戦略は「社会的に」創造される
 命題9:戦略は「義(ジャスティス)」である
 命題10:戦略は「賢慮」である


我々講師は、時代を読み取り、現在位置を確認するためにも、日々自分を確認しなければなりません。
パターン化された研修で満足していては「中小企業の活性化」の使命は果たせないのです。怠けてはおれないのです。

そして、「命題9:戦略は「義(ジャスティス)」である」は、大義のない戦争は敗北するということです。
これからの企業経営には大義が要ります。

10月から東京で「経営理念塾」、大阪で「松下幸之助直伝の経営哲学を学ぶ経営問答塾」が始まります。
お会いしましょう。

田舞徳太郎
 

親愛なる皆様
お元気ですか。

●今日の教訓

「協力は無理に得ようとしても得られない」この言葉は幸之助の人間観です。
 熱意と誠意で、懸命に取り組むところに、自ずと集まってくるのです。
 そして、真の協力は、権力や同情では得られません。
 志の高さと人間の温もりによってのみ、得られるのです。

            木野 親之先生(松下幸之助に学ぶ指導者の三六五日)


1)
昨日は明治の森・箕面国定公園の「学問の道・時習堂」に行き、
森 信三先生の「幻の講話」と中江藤樹の「藤樹学」を読みました。
その中でも森 信三先生の「コトバの慎み」が印象的でした。


2)
森 信三先生は、易経には「修辞立誠」があり、
それを「辞(ことば)を修めてその誠を立てる」と訳され、講義をする者として身に沁みました。
「誠」という徳を身につけるには、まずコトバを修めることから始なければならぬという意味です。
至誠の人とお呼び出来る方は、何気なく使っておられる言葉に誠があります。


3)
良寛禅師が残した「九十戒」という90か条にわたる自戒の言葉があります。
1.言葉の多き
2.口の早き
3.話の長き
4.差し出口
5.手柄話
6.へつらう事
7.あなどること
8.押しの強さ
9.悟り臭き話 他、私にとって反省させられることばかりです。


4)
そして、不妄語(ふもうご)についても述べておられます。
不妄語(ふもうご)とは、嘘をつかないという意味です。ある面知ったかぶりをしないということでしょうね。

小島直記先生は「出典」を大事にされました。
「田舞さんね。孫引きは駄目だぞ。人から話を聞いて、それで知ったかぶりを言うな。原書を読め」
厳しく伝えられただけに、来年二月から始まる新しい教育カリキュラムで猛勉強です。


5)
また、人生の師を持つことの大事さを述べておられます。
「我々人間というものは、必ずや「師」を持たねばならぬ。
 もしそれが終生をつらぬく「人生の師」であったら、それはこの世における最上の幸せである」と述べておられます。
理由は、「書物に書かれた真理を平面的だとすれば「師」を通して得られる真理は立体的である」と断言されています。


6)
「反面には、真に自分を育てる者は自分以外にはなく、そうした点からは、いかに卓(すぐ)れた師といえども、
 こちらにそれだけの確乎とした心構えがなければ、いかんともし難いものだという、人生最深の真理を身につけること」と、
小島直記先生、禅の師・田里亦無先生、小学校の恩師・武尾嘉明先生、坂村真民先生、
伊與田覚先生と同じ事を述べられています。伊與田覚先生がご健在ですから、私は幸せです。


7)
奥様を亡くされた眞鍋さんに送りたいと感じた言葉は、森信三先生の幻の講話にある「逆境の試練」です。

「我々人間は、その人の素質がいかに立派であり、如何に人生の指導者たる師が立派な人であっても、
 それだけでは、いわばまだハガネを火で熱したというだけであって、
 それをさらに金槌で徹底的にたたいて鍛え上げなければ、立派な刀にはならぬと同様であります。

 同様に我々人間も、現実の逆境によって、鍛え鍛えられて、
 自分の素質の中に混じっている色いろな不純物を取り除かなければならぬわけであります。

 げに「逆境は神の恩寵的試練なり」と言えます。」

癒しの言葉ではありませんが、噛みしめるに値する箴言です。


8)
その上で、森 信三先生は人間的な甘さとはにも触れておられます。
「人間の甘さとは、自分を実際以上に買いかぶることであり、
 さらには他人の真価も、正当に評価できないということであろう。」


9)
静かな箕面「学問の道・時習堂」で、眞鍋さんの事を思いつつ、人生の儚さと共に「孤独」を共有しました。
我々は現代社会の煩雑さで、「一人でいる力」が弱くなっています。
眞鍋さんは孤独と向き合っておられますが、その孤独と向き合う力が人間の真の力になるのです。


10)
昨日は「新教育カリキュラム」のために、現代のコミュニケーションの有り方についても考えました。
世の中には、
A型(仕事は出来る人なのに悲観的な人)と、
B型(仕事も出来なく実力もないのに妙に自信のある人)がいます。
私は基礎コース(SA)で「気づきの能力」の大切さを説いていますが、
A型タイプには自分の価値に気づくことを伝え「ソフトラブ」を、
B型には自信過剰に対する「ハードラブ」のフィードバックをしています。


11)
最近は「褒める」「承認」「ポジティブ」などが流行していますが、
そこに警鐘を鳴らすために、社長・幹部の真のコミュニケーションとは何か?を問いたいと思うのです。
現代人の4分の3が「自分は平均より上」という認識の時代であり、気づきの能力の低さです。


12)
特に仕事が出来ない人ほど、自分の能力に正確に気づいていないという矛盾があります。
ミスが多く、注意されても反省せず、同じミスを繰り返し、テクニックに走り、本質を求めないそうです。

日創研でも自己評価と上司評価と、上司の上司を入れての三者面談を行いますが、
仕事の出来る人は意外に「自己評価」が低く、もっとこういう能力を身に付けなければという自覚があります。


13)
我々は可能思考能力を高めるように主張していますが、単なるポジティブ思考を奨励していません。
面談でも、ポジティブ思考の強い人が問題なのですが、安易に褒められ、承認されて、
さらに仕事の出来ない人間になっているのです。ポジティブな人達の集団は危機感がなく企業が危ういと言われています。


14)
可能思考能力とは、単純なポジティブ思考ではありません。
色々な価値と共に自分の短所にも気づかなければなりません。
ジークムント・フロイトは、短所に気づけないのは致命傷だと述べています。
アルフレッド・アドラーは長所に気づくことを勧めていますが、すべてはバランスが大事なのです。


15)
そして、真の可能思考能力とは、困難に出遭った時に単に嘆くのではなく、
道は無限にあることを信じてチャレンジする能力を言うのです。
今後、非常に厳しい時代になりますが、前向きに危機感を抱けば、脳が知恵や創造性が生まれて、解決できるのです。


16)
私が30年間研修を行なってきた結論は、「人は自分の都合の良いように講義を解釈する」ということです。
つまり、悲観が悪いのではなく、悲観を活かせばそれが解決策を見出す源泉になるのです。
楽観も悪いわけではありませんが、苦しい時にそれをどう「楽観的」に活用するかが大事なのです。


17)
松下幸之助翁の不易流行のコミュニケーション力や、出光佐三の脳の活用コミュニケーションを理解して頂き、
真の部下やお客様との「不易のコミュニケーション」」で、仕事の出来る人財を育てるのが新教育カリキュラムです。
日創研のコーチングの生みの親であるブレイン・バートレットさんには、
月刊「理念と経営」に正しいコーチングの有り方を、何か月かに渡って連載していきます。
そこでは「どのようにティーチングするか?」の重要性も語っています。


18)
現代社会は「承認」のブームですが、昔の基礎コース(SA)では、この「承認」の危険性を講義していました。
昔は4日間でしたが、現在の3日間になって、そうした講義を省いて今の基礎コース(SA)になっています。
アルフレッド・アドラーは、安易な承認に反論していますが、社長や幹部が部下から信頼される実力を問われる時代です。


19)
来年からの「新教育カリキュラム」は、
1.社長・幹部のみ
2.中小企業の活性化に視点を置いた内容
3.心理学(TA・他のものも含む)
4.大脳生理学
5.ハーバードのリーダーシップ
6.人物学
7.古典
8.現代経営理論
9.幹部の幹部を育成などのコミュニケーションに関する研修です。


20)
昨夜は夕方7時過ぎまで明治の森・箕面国定公園にいました。
神様に祈り、仏様に祈願し、自分自身の使命を確認して、静かに歩いて帰りました。
少し暗く感じましたが、秋の気配も感じつつあります。

「知者は惑わず、仁者は憂えず、勇者は懼れず」とあります。なぜ惑わないのか?憂えないのか?懼れないのか?
その答えは論語には書いてありません。仁義礼智信のコミュニケーションを期待して下さい。


21)
来期の田舞塾が定員に達しました。200名を超えると大秦総リーダーやTAの山内さん・京極さんに叱られますが、
今回は11月に私の講義があり、質疑応答も含めて進めます。第18期にして初めての試みです。
「ケースメソッドで学ぶ幹部育成セミナー」も非常に好評です。
恐らく、教育ケースご提供企業様の成長要因や、幹部の責務や、社長をどう支援するのか?など、
事例企業様のすべてを知ってディスカッションするからでしょう。来年は東京・福岡でも開催する構想です。


22)
昨日は「コミュニケーション能力に翻弄される」「なぜ幹部は部下を??れないのか」「孤独力」など、
心ゆくまで学びました。すでに学生の多くは大手企業を決め就職活動そのものが終わりに近いとも言われます。
人手不足は続きますが「The目標設定」で取り上げている真田ジャパンさんは、人が一年半ほど入社待ちです。


23)
ますます厳しい企業格差が益々生じてくると、
月刊『理念と経営9月号』の18ページ「寺島実郎が読み解く・日本経済の今2」でデータに基づいて述べられています。

折しも、我われ中小企業だけではなく大手企業の5年後、10年後に「生き残る会社」「消えている会社」の特集を読みました。

 1.グローバル化の進展
 2.新興国の台頭
 3.AIやIT革命など、

相当学んでいなければ、この「第四次産業革命」は乗り切れないでしょうね。
「生き残る会社」「消えている会社」が共に実名で出ています。
多くの事業が消えますから、もっと危機感をもって、目先の利益ではなく「10年後の利益」を真剣に考えましょうね。


24)
マーケティングも、真のコミュニケーションも、コア・コンピタンス経営も、旧き中に燦然と輝いています。
経営者は、経営に対して熱意だけは最高でなければなりません。熱意がすべてだと松下経営哲学では述べています。
熱意が人の心を動かし、会社を動かすのです。指導者は熱意だけは最高でなければなりません。

田舞徳太郎

 

親愛なる皆様
お元気ですか。

●今日の教訓

 経営者は、経営に対して熱意だけは最高でなければなりません。

 「この子は、熱心な子でしてね」と、幸之助は、私を紹介する時にいつも言っていました。
 後でわかったことですがこれは慰め言葉だったのです。

 「熱意がすべてだ」と。

 熱意が人の心を動かし、会社を動かすのです。
 指導者は熱意だけは最高でなければなりません。

             木野親之先生(松下幸之助に学ぶ指導者の365日)

1)
眞鍋 明さんの奥様の告別式が終わり、出棺をお見送りして帰阪しました。
全国各地の日創研経営研究会、TTコースのファシリテーターさん、修了生の方々のご参列と供花にお礼を申し上げます。


2)
「人間は誰もが必ず死ぬのですよ。皆様方も無駄な時間や無為な時間を過ごしてはなりませんよ」
ご遺体がそのように我々に語って下さっていると思いました。
いつもお通夜や告別式に参列するとご遺体が語りかけているように感じます。
遺された我々は、時間の有限性や、死の前にはどんな大金も地位や名誉も儚いという真理を自覚しなければいけません。


3)
奥様が応募された第一回「心に残る、ありがとう!」体験談は、作家の夏樹静子先生が入賞作として選ばれました。
家族を思う気持ちが随所にあり、その作文集を棺に入れて旅立たれました。あの賑やかな贈賞式典が懐かしいです。
帰りの車の中で、「さよならだけが人生だ」と井伏鱒二が訳した漢詩「勧酒」の言葉を口にしました。


4)
井伏鱒二は、中国の詩人于 武陵の漢詩「勧酒」を、
「この杯を受けてくれ どうぞなみなみつがしておくれ
 花に嵐のたとえもあるさ さよならだけが人生だ」と和訳したのです。


5)
若い頃に、孤独を慰めるために色々な本を読みました。ヘルマン・ヘッセの「車輪の下」は幾度も読み直しました。
貧乏でたくさんの本を買えませんでしたから、一行一行丁寧に丁寧に読み、生きることを考えて読みました。
今でも速読は嫌ですし、考える力は生まれません。お金があると次々に読みますから、味わえないのです。


6)
カフカの「変身」も箕面「学問の道・時習堂」に置いてありますが、当時はさっぱり理解出来ませんでした。
月刊誌は「群像」と「文学界」が心の支えで、その時の自分を支えるアイデンティティーになっていました。
書店などで見かけますと今でも懐かしいです。


7)
純文学の中では城山三郎の「鼠(ねずみ)」が異色でした。
主人公の金子直吉や、時代背景がよく分かり、男の生き方に感動したことを思い出します。
「群像」に連載されていた、大江健三郎さんの「万延元年のフットボール」は理解しがたい一つでした。


8)
田山花袋の「田舎教師」を読んですっかり花袋ファンになり、自己露呈の癖がついてしまったのかもしれませんが、
「四里の道は長かった」から始まる文章の一部もまだ記憶の中にあります。
眞鍋さんの奥様は「心に残る、ありがとう!」体験談の作文集を棺に納めて天国に逝かれましたが、
私は室生犀星の「抒情詩」と田山花袋の「田舎教師」を来世に携えたいと思っています。


9)
24歳の時に商売を始め、東京に勉強に行く時に神田古書店街に立ち寄るのが最大の楽しみでした。
初版本は高いのですが、田山花袋の「通盛の妻」を箕面の「学問の道・時習堂」に置いてあります。
大切な時期に様々な本に出会ったことが、そして学問の無い中で考える習慣を身につけたことが今、役に立っています。


10)
また、色々と家族の死で悩んでいる方もおられるのですね。下記のメールが28TT修了生から届きました。

「真鍋ファシリテーターへ贈る「ニーバーの祈り」、私にも届きました。

 昨年28TTのTAプレゼン10日前に母を亡くし、田舞さんから頂いたあたたかい電話や、
 TAプレゼン一日目の全体講評の際に、母の冥福を祈って頂いたことは今でも心に残っています。

 一年以上経った今でも、母の死というものが受入らません。
 今でも、家族にうれしいことがあれば、母へ電話したろ、と思ってしまいます。

 そんな中でのニーバーの祈り
「主よ、変えられないものを受け入れる心の静けさと
 変えられるものを変える勇気と
 その両者を見分ける英知を我に与え給え。」

 泣くなと育てられた私ですが、涙がとまりません。
 こういう御縁や、きっかけが人を成長させてくれるのだろうと、思い感じました。


11)
陶 淵明(とうえんめい)の漢詩の一番好きな部分も思い出しました。昔は青年会議所時代に講演で伝えていました。

「盛年 重ねて来たらず
 一日 再び晨(あした)なり難し
 時に及んで 当に勉励すべし 歳月 人を待たず」

「盛んな時はいつまでも続かない。過ぎ去った時間は取り戻せないのです。
 だから時間を無駄にせずに勉強して自己を修め仕事に励み努力をするのです。
 貴重な時間は人間を待ってくれませんよ(勝手な解釈です)」


12)
商売を始めると決意してからは、「純文学」から「簿記」「経営学」を学びました。当然働きながらですから通信教育でした。
大学入学資格検定(大検)のために通信教育で学んでいたことが役に立ちました。まさに幸田露伴の努力論の「間接の努力」です。
新聞などへの投稿が、独立するための貯金に結構役立ちました。


13)
大阪に戻ってから「田舞塾」に参加してもらいたい方に電話をしましたら「今は現場に入りきりです!」というお返事でした。
この方はTTコースを修了され、日創研経営研究会の歴代会長の方です。非常に人柄が好きです。
多分、現場で何かあったのでしょうが、「あなたの勉強の仕方は拙い!」と、電話でお説教をしました。


14)
「日創研か現場か?」とか「日創研経営研究会か仕事か?」とどちらかに偏ってはいけないのです。
まずは第一は経営であり、その経営を学び人格を身に着けるために日創研の勉強がいるのです。
ORの思想は駄目でありANDの思想が大事なのです。


15)
ましてや、現在の大変化の時代に現場に入ってしまうだけではいけないのです。
世界を見て経営判断を学び、それを徹底して「企業経営」に活かすのです。
私は青年会議所活動と共に、様々な経営の研修にたくさん通いました。
現場に入ると内向きになり、環境変化を実感出来なくなるのです。私は「今別府社長を見習わないと!」と伝えました。


16)
つまり、私はJC運動しか参加していませんでしたが、地位や名声が欲しくて参加したのではありません。
日本という舞台で自分を試してみよう。自分を鍛え、もっとたくさんの経営知識を得よう。その一点に集中しました。
今でも全く変わりませんが、とにかく経営者は人格を磨き、経営知識を身につけ、立派な会社をつくることです。


17)
ですから、本音で勉強し、懇親会はあまり参加しませんでした。ゴルフ大会には総括幹事として義理で参加しましたが、
皆さんがプレーしている間に、私は本を読んで勉強しました。日本が舞台ですから皆さん知識が豊富なのです。
中小零細企業は、中堅企業が遊んでいる間に勉強しなければ「逆転出来ない」のです。


18)
多くの中小企業の経営者の考え方がORの思想です。だから中小企業は伸びないのです。
そして、日創研経営研究会を含めた様々な「会」がありますが、そこが「目的」になってはだめなのです。
あくまでも「社員さんを幸せにする」「お客様の喜びを創る」「企業を地域No.1にする」
そのために日創研や日創研経営研究会があるのです。


19)
私は青年会議所運動で育てられた人間です。
1.現場第一主義で学び、2.自分を磨くために学び、3.企業を良くする為に学びました。
絶対に「群れをつくることなく」、時には「お前のはJC運動ではない!」と、厳しい批判も受けました。
しかし、自己修練と経営開発の1%に絞り、それに向けて99%の努力を傾けたのです。人生は一回だけですから。


20)
私は決してJC屋にはなりませんでした。
首座は「自己鍛錬と企業を伸ばす」しかありませんでした。私には遊んでいる時間がない!
だから、日創研経営研究会だけで勉強している人は、あまり「立派な企業」の経営者が見当たりません。


21)
立派に業績を伸ばしている人は、日本創造教育研究所で「人間力・考える力・仕事力・感謝力」を徹底して学び、
コア・コンピタンス経営やマーケティングやブランド力を身につけ、ますます我々日創研を活用されて業績を上げています。


22)
ところが、世の中には「会」の活動にハマってしまい、
1.現場・現実を忘れ、2.社員さんの存在を忘れ、3.企業経営のためを忘れてしまって、
懇親会でワイワイ騒いだり、講演を聞いて勉強したと錯覚するのです。


23)
北九州の阿部さんにお電話しました。二年連続赤字でしたが、26TTから4年連続増収増益です。
現在、京都の社長塾で学んでおられますが、成功要因はビジネスモデルを変えたからです。
また、F社長は債務超過でしたが、27TTコースから連続増収増益を続け、資本の部合計が12%になっています。


24)
眞鍋さんはファシリテーターや、日創研経営研究会の本部副会長を兼務しながら様々な研修で学んでいます。
告別式にはTTコースを育てて下さった平山さんや櫻井さんも現役やOBのファシリテーターもたくさんいました。
ほとんどのファシリテーターが涙を流していました。眞鍋さんの今後を案じているからです。


25)
そして、我々日創研のご受講生に目指して頂きたいのが「アイ・ケイ・ケイの金子社長」です。
人物を一途に磨かれています。勉強をされ、社員・幹部・現場・株主満足経営の実践です。
「さよならだけが人生だ(盛年重ねて来たらず)」です。いくつになっても向上心を持って生涯学んでいきましょう。


眞鍋さんの奥様のご冥福を祈念します。

合掌

田舞徳太郎

 

親愛なる皆様
お元気ですか。


●今日の教訓

「何事にも素直な心で、『なぜ』と問いたい」と、幸之助は私たちに言い聞かせていました。

 『なぜ』と懸命に考えるところから進歩も生まれる」探求には、終わりはないのです。

 学問には頂上がないのです。

 幸之助は、いつも「なぜ」、「なぜ」と問いかけていました。

 幸之助は、世の多くの人々の生活を、日一日と高めていくところに、生産の使命があると考えていたのです。」

                 木野 親之先生(松下幸之助に学ぶ指導者の三六五日)

1)
昨日、親友の眞鍋 明さんの奥様が亡くなられました。明日のTTコース終了後、すぐに松山に飛びます。
眞鍋さんには「ニーバーの祈り」をメールで送りました。

愛媛県西条市の「ドリーマー加茂川葬祭館」にて、明日19日にお通夜、明後日20日に告別式が執り行なわれ、
眞鍋 明さんが喪主をお務めになられます。
奥様のご冥福と、ご家族をいつも大事にされていた眞鍋さんの悲しみに連帯したいです。


2)
「主よ、変えられないものを受け入れる心の静けさと
 変えられるものを変える勇気と
 その両者を見分ける英知を我に与え給え。」

 これがニーバーの祈りです。

3)
眞鍋さんは29TTファシリテーターや、日創研経営研究会の本部副会長もされています。
いつも陰日向なく謙虚な方です。
人間は色々な社会的な力を得ると、無意識に上から目線で物事をみつめます。これからは人徳の時代です。


4)
社長塾でも伊與田覚先生に色々と教育を受けていますが、今までの人生の師は「至誠」を貫いておられます。
私自身が率先して至誠を貫き、日本創造教育研究所も、日創研経営研究会も、人徳溢れる人物の集団にしたいです。


5)
奥様とは、新春経営者セミナーで開催した「心に残る、ありがとう!」体験談の贈賞式でお会いしたり、
眞鍋さん同様に久しくご支援を頂いていました。いつも会社を案じ、子供を案じ、夫を案じておられた人です。
人は誰もがいつかは逝く運命にありますが、重ねてお悔みを申し上げます。 合掌


6)
さて、昨日は慌ただしく3件の経営相談をしました。二社が売上不振ですが、一社は営業力、一社は商品力の問題です。
ある上場会社は昔から評判が悪く、日創研の会員企業様からも、この会社の研修受講は大反対が出ました。


7)
私の基礎コースにも役員が参加され、非常に人柄の良さを感じていましたが、この方が社名を名乗って発表されてから、
ご受講生の一部に動揺があり、私も正直驚き、この会社に研修派遣をお断りに行きました。
2016年は6,000億円近い売上ですが、2017年度予想では4000億円を切るようです。


8)
現在は「誠実」「正直」が企業経営の大きな成功のカギになります。社長塾でいう「仁義礼智信」の五徳の時代です。
つまり、一社目の相談は、この大手企業が法改正の引き金になったようで、その影響をもろに受けたようです。
ただ、経営に無知であり、過日の松原社長の「業績アップ戦略セミナー」で、自社の損益構造を理解されたとのことでした。


9)
今後どのように経営してよいか分からず、今回の経営相談を受けました。
経営理念もなく、ただ売上をあげればよいと考えていたようです。
一の手、二の手、三の手を、まずは具体的に実行して頂きますが、営業力の強化は我々中小零細企業の大きな課題です。
テクニックではなく、売る前に相手に対する誠実さがあるか、正直なマインドがあるかが試されるのです。


10)
日創研では末武専務はじめ、パートナー講師の石橋さんが「営業スキルアップ5か月研修」を行っていますが、。
1番目に経営センス、2番目に経営マインド、3番目にやっと経営スキルです。皆様もマーケティングの勉強が大事です。


11)
二社目は製造業です。この企業様は「商品力」の問題です。機能性だけの追求に追われており「これは売れない」と伝えました。
やはり、一時的には業績が上がったようですが、既に一時代を過ぎて陳腐化しているのです。
利益が上がっている時に、我々も常に新しい商品を開発していかなければなりません。この企業様も経営理念がありません。


12)
三社目の企業様は、当時は利益が出ずに苦しんでいました。
TTコースで「自分の無知さ」を知り、卒業後に東京の業績アップ6か月研修から始め、今は月次で200万円の利益を出されています。
「絶対に手を抜いてはいけませんよ!」と、強く釘を刺しましたが、今回の話で10月からの経営理念塾に参加されるようです。


13)
可能思考能力の低い経営者は、経営理念をあまり考えません。明確な理念の価値体系が出来て、はじめて理念というのです。
あまり精神論に偏らず、事業領域やマーケティングなど、10年後、20年後を見据えた経営理念が大切なのです。
特に自社の可能性を探るチャレンジングな使命・目的も重要で、自社の存在価値を高める文言や念いが大切です。


14)
ただ、この三社に共通するのは、日創研を上手に活用しきれていないということです。
現在は、ダイバーシティ経営(多様性)の時代です。
価値観や個性が異なる人たちを、いかにチームとしてまとめていくか?基礎コースの「気づき」の体験を深めて、
さらに自社に落とし込むにはどうすべきかを考えることが大事です。可能思考教育と職能教育の組み合わせを活用することです。


15)
「可能思考能力」を全員が持つと、どんな困難な時にも「道は無限にある」と信じる力を社風にまで高めるのです。
大阪で10月から「松下幸之助直伝の経営哲学を学ぶ経営問答塾」も開催しますが、
やはり、明確な経営哲学を持つことが求められています。


16)
昨日は姫路の今宿さんに電話をして、なぜ業績が良いのか?とお聞きしました。
9月8日から第18期の田舞塾が始まりますが、第一回目のケース・メソッド授業は「電気工事業」のM社様です。
参考事例として、今宿さんのビジネスモデルを添付しました。


17)
これからは、どの業種も新しいビジネスモデルの構築が求められます。差別化をしない限り「市場」から消える時代です。
これから、どの業界も「寡占化」が進みます。「ニトリ」や「しまむら」を見ればわかるように、家具屋さんは消えました。
「しまむら」は、委託していた中小企業への発注をやめて自社製品に切り替えました。


18)
どの業界も、今までの経営知識では対処出来なくなってくるのです。
昨日から芳村思風先生に感性論哲学をご講義頂いていますが、感じる力、気づく力、創造する力が要るのです。
まさに可能思考能力が、不可欠な時代と考えます。


19)
我田引水になりますが、目先だけの経営から本格的なコア・コンピタンス経営の時代になります。
社員さんや幹部のバラバラな「ノウハウ・スキル・知識・知恵・能力」を束ねる能力が社長や幹部に求められます。


20)
早く、社員さんに「働く意味や意義」に気づかせて下さい。そのためにも可能思考教育が大事なのです。
自社の「使命・目的」に気づくことで、人間は本能的に「世のため人のため」になりたいという気持ちに火を点けるのです。


21)
来期の田舞塾第1講の教育ケースが完成し、今日はケース・メソッド授業の設問も作成しました。定員まで残り14名です。
10月には、私の大好きな「特別基礎コース(SA)」を東京と大阪で、東京で「経営理念塾」、
大阪で「松下幸之助直伝の経営哲学を学ぶ経営問答塾」、京都の「社長塾」と、楽しみにしています。


22)
一度しかない人生をどう生きるか?我々は日々自分に問わなければなりません。
眞鍋さんの奥様の突然ともいうべきご逝去に驚いていますが、心からご冥福をお祈りします。

まだ私も東京センターでです。
ファシリテーターの皆様方も眞鍋さんの悲しみを共有しながら、ご受講生の方々のご指導です。
お互いに励まし合いながら29TT頑張っています。

田舞徳太郎
 


 

親愛なる皆様
お元気ですか。


●今日の教訓

 幸之助は私が再建会社の代表になった時に注意すべきこととして、
 次のように話をしてくれました。

 「最高責任者には、本当のことを言ってくれる社員は少ない。
  それだけに、声なき声に耳を傾ける努力が必要だ」と。

 「声なき声を聞くために、耳が二つある。
  見えない物を見るために目も二つある。
  口は一つなのは指導者には二言あってはならないということなのだ」
 と、厳しく教えてくれました。」

            木野 親之先生(松下幸之助に学ぶ指導者の三六五日)


メールの返信が出来ておりません。お許しくださいませ。心からお詫びします。
なお、経営相談は06?6388?7741の浜本まで連絡を下さい。早急に対応します。


1)
最近よく、「昨年に70歳の誕生日からお元気になられたとのことですが、その理由を教えて下さい」と質問されます。
特別に何をやっているからということではありませんが、やはり「言葉」の重みが一つの理由にあります。


2)
安永祖堂ご老師が、人間は師匠を求める時に三種類に分かれるとのことです。
1.志の低い人は、今流行の人たち、人気のある人を師匠にする。
2.志の中くらいの人は、徳をもった人を師匠にする。決して人気を追うような軽率なことはしない。
3.志の高い人は、厳しくて、厳しくて、恨みにさえ思う人を師匠に選ぶ。


3)
非常に含蓄のあるお言葉ですが、日創研設立の時の代表発起人は伝記作家の小島直記先生でした。
私の人生の師匠として 伊與田覚先生がご健在ですが、「徳」をお持ちであると同時に厳しい先生です。
100歳を超えておられますから、お言葉も柔和ですし、私の欠点を諭して下さいますが、非常に寛容です。


4)
最初の師匠は小学校5年と6年を担当して下さった武尾嘉明先生でしたが、私の価値観の基本をお教え下さった方です。
敗戦後すぐの中学校三年の時に、北朝鮮から日本に逃げ帰った時に壮絶な体験をされ、

「俺は母や弟を助けるために、畑に勝手に入って人のものを盗んだ。
 そして、包丁を隠して、襲ってくる人がいたら、その包丁で首を一刺しすることばかりを考えていた。」


5)
大学を卒業して初めて生徒を受け持った我々に、開口一番衝撃的なお話をされたことを忘れません。
「田舞、自分を飾るな。いつも本音で研修しろ。本音で話すと批判する人もいいるが、本音しか人の心を打たない」
本当に良い先生ばかりにご縁を頂きました。


6)
小島直記先生は強烈な方でした。大いに厳しく????られましたが、今思うとたくさん学ばせて頂きました。
まず、佐藤一斎の「言志四録」の講義でした。
まだ日本創造教育研究所を始めて、基礎コース(SA)も無い頃の小島塾という講座でした。


7)
佐藤一斎は、数々の名文を記録されていますが、その中でも、

「人少壮の時に方りては惜陰を知らず。知ると雖も太だしく惜しむに至らず。
 四十已後を過ぎて、始めて惜陰を知る。
 既に知るの時は精力漸く耗る。
 故に人の学を為すには、須く時に及んで立志勉励を要すべし。
 しからざれば則ち百悔するも又竟に益無からん。」


8)
現在、伊與田覚先生のご自宅にお伺いしては個人授業をして頂いていますが、
日創研設立時は強い不安感がありましたから、小島直記先生にも個人授業をして頂きました。
私は二種類の言志四録を持っています。一つは自分の分、一つは小島先生が熟読吟味され色々と感想をメモされた書物です。
時折、先生に頂戴しましたが、遺品として目を通しお元気だった頃を思い出しては、今回のような名文に出会います。


9)
本当に少(若い時)とか、壮の時(69歳くらいまで)は、陰(時間)を惜しむことを知らないものです。
知ったとはいえ、まだまだ真に惜しむほどは目先に追われて理解しがたいことです。
「立志勉励を要すべし」で、70歳の誕生日から一から学ぶことを決意しました。伊與田覚先生の影響が大きいです。


10)
さて、昨日は田舞塾最終講の初日で、有意義なお話を頂きました。
「顧客満足を求める会社はみんなブラック企業だ!」の言葉に驚きを隠せませんでしたが、
常日頃から親しくしている講師で、講師の人間性を理解しています。他に意図があったのかもしれません。
(私も、要注意だと厳しく反省しました。他人の事は分かるのですが、自分の事はまるでわかりません!)


11)
その後、ご受講生一人ひとりが感想発表して下さいました。最高年齢が76歳で、来期も参加されます。
親子で参加が二組、夫婦でご参加が一組、17年組もおられ、本当に講師名利に尽きます。感謝です。


12)
年内上場予定がお一人、来年上場予定がお二人と、新しいビジネスモデルを創り出す先駆的な企業様もおられます。
特に、外部環境の「機会・脅威」が、様々な業種によって理解されます。
業績アップ6か月研修や業績アップ上級コースも、会社の業績を上げ、企業の経営革新をもたらしますが、
田舞塾のケース・メソッド授業は、即「実学」です。


13)
田舞塾のイメージは、
1.敷居が高い
2.気後れする
3.自分にはまだ早い
4.うちの会社は小さい
そんなイメージがあると思いますが、介護業のWさんは、今年の一期だけで利益が1.5倍になったと発表されました。


14)
業績アップ上級コースや京都の社長塾なども、田舞塾と同じようなイメージがあるようですが、我々は人様を差別することはしません。
誰もが企業の大小に関わらず参加出来て、仲間の真剣な経営姿勢から学ぶことが出来るのです。


15)
特にに起業家養成スクール生が年々増えていることも嬉しいことです。
いつも無理を聞いてくれるOB会の能勢幹事長の努力のお陰ですが、
鹿児島の栫社長は、今ご子息を徹底して学ばせています(栫社長は、学びは最大の仕事だ!という信念をお持ちです)


16)
田舞塾の地域別のご参加者は、広島県が非常に多いです。
石川県も多いです。梶谷会長や喜多会長のお陰です。
京都府も大秦さんのお蔭で皆様ずっと継続されますし、北海道もかなりの人たちが「実学」を活かしています。


17)
今期は初受講の方々が40名でしたが、ほとんどの方がリピートされるようで嬉しいです。
教育ケースご提供者の皆様方には、ケース・メソッド授業で社員さんや幹部の意識が変わると評価を頂いています。


18)
田舞塾は、社長塾とも、マーケティングとも、コア・コンピタンス経営とも、ブランディングとも関連があります。
一番苦しんでいたK社長は、今年ケース・メソッド授業を行い、酸素カプセルで増収増益を果たし、水素カプセルの新商品も開発です。
業績の悪いところほど、経営の視点を変えるには最適な教育カリキュラムです。


19)
前日入りして名古屋駅からタクシーでホテルに参りましたが、運転手さんが変わり者というか非常に情報通で、
金沢にもあるホテルチェーンを「けちょんけちょん」に批判されていたのです。
「人の足元を見て商売するとは何事か!」と、まるで私はご受講生のように頷きながら聞いていました。


20)
狭い部屋で、名古屋でも3万5,000円も取られたお客さんもいるらしいとか、あくどいとか、金を残して死ねないとか、
とにかく、小気味よい「悪口雑言」が出てきたのですが、
基礎コースの初日は、私も同じように言われているのだろうなと苦笑いしました。


21)
私の発言は、日創研経営研究会でも研修でも「業績」の事を中心に話していないかな?という反省がありました。
「赤字は罪悪である」と松下幸之助翁も述べていますが、上記のホテルチェーンのように、業績が良ければそれでいいのではないのですね。
やはり、理念を順守し、使命感を持ち、社会やお客様に喜んで頂くことに真の意義があると思います。
(赤字の経営をしていて、誇大妄想的に日本を語る人も多いもので、講演では経営を通して社会貢献することを勧めています)


22)
最後に、その運転手さんは、
「お客さんね、『ボロは着てても心は錦』っていうでしょう。今の日本人は忘れていません。
 あのホテルはね、金もちだろうけど、心の貧乏人だよね」

感動して、下車する時に心づけを少しお渡ししました。運転手さんに、久しぶりに忘れていた言葉を思い出させて頂きました。


23)
今日は、竹田社長のケース・メソッド授業でした。35名の幹部や社員さんがオブザーブされました。
田舞塾は「井の中の蛙大海を知らず」というように、小成に甘んじている人には最適だと思いました。

大秦総リーダーがご挨拶をされ、最後に私も御礼のご挨拶と同時に、
「勝って兜の緒を締めよ!」で、締めくくりました。

田舞徳太郎
 

親愛なる皆様
お元気ですか。


●今日の教訓

「幸之助は、「不況なお良し」と、不況の時に大きく飛躍しています。
「不況は自分の心の内にあり、外側の環境にはないのだ」と、教えられました。

この時代を悲観的に解釈すれば、経済の動きに一喜一憂せざるを得ません。
多くの人が自信をなくしていますが、私は幸之助の教えこそ今の世の中を救うとさえ思っている一人です。

すべては生成発展という善循環の始まりの発想を持つべきでしょう。

             木野親之先生(松下幸之助に学ぶ指導者の三六五日)


1)
松下幸之助翁は、大きなビジョンを持つと同時に、「現実」から逃げずに闘った人でした。
単に「今さえよければそれで良い」と考えず、長期的な展望を持っていました。


2)
今日の教訓の松下幸之助翁の「不況なお良し」は、普段から備えている人しか言えない言葉です。
社長も幹部も日本の未来にどんな問題が生じてくるかを明確に展望する眼を養う必要があります。


3)
しかしながら、なぜ中小零細企業がうまくいかないのかを考えた時、
今が良いことに有頂天になり、今が悪い事に悲観的になり、真の企業経営に目覚めていないのです。
使命感もなく安易に経営を考えています。我々はもっと現実を見て、問題が顕在化する前に解決しておくべきです。


4)
過日の「社長幹部塾」の方々にお電話をし、講義に対する感想を頂戴しました。
最も印象に残り、危機感を覚えたのは、革新者(イノベーター)の台頭と云う講義だったというご意見でした。


5)
マルジューの伊東社長は、居酒屋とピーターパンさんと同じパン屋を経営されていますが、
6名で参加して本当に良かったと言って下さいました。3億数千万の利益を上げておられる会社様ですが、
業績が良い会社ほど「現実直視」「未来に備える」を遵守しています。「今が良い企業様」ほど、危機感があるのです。


6)
先週末は福岡で理念経営戦略セミナー(二日間)でした。
業績の良い畑中社長も参加されていたので、昨年とは少し異なる講義を考えていました。
とくに、社長幹部塾では、武蔵境自動車教習所の高橋会長も、ピーターパンの横手会長も危機感をお持ちです。


7)
松下幸之助翁は、いつも危機感をもち、関西財界の方々との会食でも「威儀」を保っておられました。
他の財界人は、すっかり酔っ払っても、松下幸之助翁だけはその場の雰囲気に惑わされることなく、
いつも「自分の首座」を守っていたのです。そうした多くの写真を見ていますから、さすがは経営の神様だけあると痛感します。


8)
さて、9月から始まる田舞塾が残り35名となりました。
29TTの方々からも申し込みがありますが、金沢の平山さんは、メールでのお誘いに翌日お申込みいただきました。
田舞塾は「実学」ですから、色々な企業様のケース・メソッド授業で、自社の課題もビジネスチャンスも見えてきます。


9)
業績の良い会社もありますが、非常に困難を抱えた企業のケース・メソッド授業もあります。
実際の経営を決算書も含めて赤裸々に教育ケースに述べて頂きますが、日創研ならではの「実学」だと思います。
つまり、ケース・メソッド授業は、事例企業の模擬体験が出来るのです。8月と9月が楽しみです。


10)
先日、伊與田覚先生のご自宅にお電話しました。
非常にお元気だとお聞きし、私も元気が出ました。
「人間、三人の友を持て」という言葉の一つ目が「原理原則を教えてくれる友」です。
私が間違いそうになったら、伊與田覚先生はどうお考えになるか?と自問自答しています。


11)
現代社会は、原理原則を厳しく指導して下さる方が少なくなりました。先般もご訪問させて頂いたとき、
「学びて思わざれば則ち罔(くら)く、思うて学ばざれば則ち殆(あやう)し」が論語の為政第二にありますが、
現在の今の企業経営に非常に大切なことです。


12)
どんなに学んでも、それを自社の企業経営に照らし合わせてしっかり考えないといけないのです。
学んでも自分で問題意識をもたなければ、それは真に学んだことにはならないのです。
逆に、色々なことを思っていても、真に学ばなければ危ないのです。学習が大事な所以です。


13)
そして、学ぶといっても「原理原則」が最も重要なのです。原理原則さえ身に付ければ、方法はいくらでも生まれてくるのです。
私は、現在、社長塾の講義のために伊與田覚先生の教えを徹底して復習していますが、基本の重要性を改めて痛感します。
小手先のテクニックではなく、マーケティングやブランディングも学んでいますが、すべて原理原則がなければ振り回されるのです。


14)
伊與田覚先生は、人物の判定法もお教え頂いています。

その人の言葉ではなく、
1.その人が何をしているのか、
2.その人が何によって行っているのか、
3.そして、その人がどこに安らぎを持っているのか、

そういうことをじっと観察していれば、その人の本当の値打ちがわかるものだ。表面的な言葉で判断してはいけない。


15)
伊與田覚先生の教えの中で、最も大事なのが、
2.「その人が何によって行っているか」をみることです。
己の名利の為か、それとも動機が真の使命感からきているのか?色々と考えさせられます。
その点では、田舞塾の皆様方の中には「真に使命感」から発言される人が多くおられます。頭が下がる思いです。


16)
多くの経営者が注意しなければならないのが「まやかしで成功を手にしても、それは短命に終わる」ということです。
マーケティングにしても、顧客の創造ですが、実際は「顧客価値の複合化」を創りだすことが大事なのです。
このことは、松原社長の「業績アップ上級コース」でも「業績アップ6か月研修」でも常に述べていることです。


17)
まず、経営者は自らに問うべきです。
1.自分のビジネスを行う動機は何なのか?
2.惰性で経営をしていないか?
3.うわべだけで取りつくろっていないか、本当に正直で誠実かどうか?
4.「ぱくり商品」を、自社で開発したかのように販売していないか?
5.どこにでもあるようなものを販売したりしていないか?
6.ありきたりなサービスでごまかしていないか?


18)
これからは「単なるセリング」では顧客を創造出来ません。
現代のマーケティングに近づくべく、しっかりとした経営感覚を磨きましょう。
今や、第四次産業革命に入ったところです。転ばぬ先の杖が大事です。


19)
私は単なる名刺や肩書の経営者ではありません。生身の経験と学問を通して教育カリキュラムをつくっています。
そして、決してご受講生に阿るような研修をしていては、真の教育にはなりません。原理原則w大事にします。


20)
先般も、パートナー講師の石橋さんが、東京の「営業スキルアップ5か月研修」をされていました。
途中でじっくり話し合いましたが、単なるスキルをアップする研修ではなく、先ずは「営業マインド」から入っています。
日本創造教育研究所はどの研修も、「原理原則」を中心にして、不易を大事にしたいと思います。


21)
流行は大事ですが、良い企業様は流行だけではなく原理原則を大事にされています。
松下幸之助翁は、なぜ「不況また良し」と述べたのか?
不況こそ改善へのチャンスであると考える前向きの発想から、新たな道もひらけてくるからです。

我々は、今後来るであろう荒波を乗り越えるためにも、明確な経営理念に立ち、
新しいビジネスモデルをつくりあげ、真に経営感覚を持った人財育成をしていきましょう。

これからの荒波は、真剣にマーケティングやコア・コンピタンス経営を学んでいる者には大きなチャンスです。
「すべては生成発展という善循環の始まりの発想を持つべき」と今日の教訓にもありますが、それは学んだ人だけのみです。

田舞徳太郎
 

プロフィール

  • 日創研グループ 代表 田舞徳太郎
  • 「中小企業の活性化」を事業目的とする日本創造教育研究所グループの代表。
    このブログでは、東奔西走の日々を書きつづります。

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