観光ガイドから身を起こし、一代で300億円企業を作り、日本に感謝する「袁さん」の経営道

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親愛なる皆様
お元気ですか。

●今日の教訓

「君な、利益が出ないのは汗のかき方が足らんのとちがうか」。

 幸之助は社会的使命や人間主役の経営を主張すると同時に、
 その結果としての利益が出ないのは何らかの問題があると考えていました。

 因縁生起と言いますが、結果には必ず原因と縁があるのです」

             木野 親之先生(松下幸之助に学ぶ指導者の三六五日)


1)
先週後半の二日間は「田舞塾」でした。初日は香港で一代で旅行業を築き上げた「袁さん」でした。
観光ガイドから身を起こし、300億円の売上を上げ、香港証券取引所に上場されています。


2)
ご紹介を下さった道頓堀ホテルの「橋本正権さん、明元さんご兄弟」に心からお礼を言います。
やはり「素晴らしい人は、素晴らしい人とご縁を結んでいる」のですね。


3)
類は友を呼ぶと言いますが、袁さん(社長と書くと罰金1,000円なのです。)とご縁をつないでおられる、
「橋本正権さん、明元さんご兄弟」のお人柄に、改めて感謝申し上げます。


4)
袁さんは、創業の精神を忘れておられません。
たくさんの財を築かれましたが、 高い車にも乗らず、大きな家にも住まず、
これだけの地位を築きながら、社長とか先生とは呼ばせません。


5)
地震などの災害には海外の国々に大金を寄付されています。
東日本大震災には1億円以上のお金を寄付し、今回の平成28年熊本地震に対してもかなりの金額を寄付しています。


6)
赤十字に寄付すると「所得税の還付」が香港でもあるようですが、
東日本大震災でも熊本地震でも自分が有効と思う組織に寄付し、「所得税還付」は無視しています。


7)
今回の田舞塾の講演料も、熊本県の東京事務所長にお渡しされ、熊本の5名のメンバーも喜んでいました。
袁さんの全身から溢れる日本への感謝の気持ちに心から感動しました。
日本の経営者が忘れたもの・・・
1.徳
2.才能
3.笑顔
4.寛容さ
5.厳しさ
6.感謝
7.誠実さなど、人物を思わせる人でした。

8)
昨年、袁さんは日本に16万人の旅行客を送り出し、165億円の売上を上げられましたが、
この「経済効果」は、普通言われる5倍としても、日本に800億円以上のGDP効果をもたらしています。
創業前に日本のガイドをされていたとはいえ、日本が大好きで「おもてなし文化」を身に着けておられます。


9)
表情も作り笑顔ではなく、心から滲み出る慈愛に満ちたお顔で、
まるで私には「仏様」のように見えました。伊與田覚先生のお教え通りの人物の条件を持った方です。
先般「恥」の概念についてメールしましたが、未熟な自分が恥ずかしくなりました。


10
特に社員さんを大切にされ、香港は雇用の流動性が高い中、非常に定着率も良いようです。
きとんと利益を出していますから、一年に7回のボーナスを支払われるそうです。
ただ、仕事の出来ない人は、1香港ドル(15円)で、出来る人には100万円近く出されるそうです。
結果を作れない人には厳しい側面があります。


11)
私は口癖のように「優しいだけでは結果を作ることはできないし、厳しいだけでも無理だ」と述べています。
人財育成も優しさと厳しさが必要なのです。その「寛厳」が自立した人間を創るのです。
甘いことを言って、部下に阿(おもね)る人が多くなっていますが、阿る人が人間を駄目にするのです。


12)
「仁義礼智信勇」の6つの「徳」も、野放しにしていると「弊害」になるのです。
論語では、孔子さまも「六言六弊」といって、人間に害を及ぼすと断言されています。


13)
今回の田舞塾は初日の会場が取れず、初日は東京センターに田舞塾のメンバーが130人が集まりました。
ちょうど、その上ではブレイン・バートレット講師のエクセレントリーダーシップセミナーを100名超で開催していました。
両方の会場の方々に窮屈な思いをさせて誠に申し訳なく思います。


14)
前日にブレイン講師と「慈悲深き資本主義」のあり方について、食事をしながら話しあいました。
私が「慈悲」の意味を話して、ビジネスの目的は「抜苦与楽」ですと説明すると、
ブレインさんは「人の苦痛を喜んで引き受ける事が出来る人」が真のリーダーだという結論でした。
社長だけがワイワイと楽しみ、現場は苦痛というのでは「尊敬できる会社」にはならないのです。
ブレイン講師は、日創研のコーチングセミナーの生みの親ですが、テクニックを非常に嫌がられます。


15)
袁さんは、熊本国際観光大使を含め、22の県や市の観光大使をしておられます。
多額の寄付が出来るのも、会社が利益をきっちりと上げ、余裕のある経営をしているからです。
袁さんの経営は、人間の生き方やビジネスに「義(正しい)」を求めます。その「義」が利の元なのです。
今回の「松下幸之助に学ぶ指導者の三六五日を」お読みください。


16)
特にビジネスパートナーを大事にされ、資金繰りに苦労しないように多額の「前払い金」を出されます。
絶対に裏切ることをされませんが、逆に、パートナーが3回ミスをしたら、その場で取引停止です。
明確な理念・哲学(判断基準)のない社長幹部の方々に、真に仕事の「寛・厳」をお伝えしたいです。


17)
橋本明元さんは、志の高い「袁さん」にどのようにして認められたのか?聞く機会はありませんでしたが、
恐らく、自分から何度も香港に行かれて、「三顧の礼」を尽くされたのだと思います。
その真摯な姿に心を動かされて、袁さんは道頓堀ホテルさんをビジネスパートナーに選ばれたのです。


18)
礼を尽くして、敬を尽くして、時間をかけた分、長いビジネスパートナーになることが出来るのです。
月刊『理念と経営』でも、偉大な方は一度や二度では取材に応じて下さいません。
偉大な方は、編集部の「三顧の礼」を見ているのです。お手紙を書き、秘書の方と出会い、
理念を訴え、目的をお伝えし、その努力を御認め頂いてから、スケジュールを決め、ようやく取材になるのです。


19)
袁さんとの3時間以上の質疑応答で、伊與田覚先生の教えを思い浮かべていました。
なぜ30年ほどで300億円企業となり、立派な会社になったのか。
やはり、袁さんの人間性と才能とご努力だと思います。そして、「可能思考能力」の高さです。


20)
私は、未来について質問しましたが、袁さんは将来の旅行業に起こりうるリスクを明確に話されました。
安易に成功の上にあぐらをかくのではなく、時代環境を見つめていますが、非常に前向きな発想です。
何度も苦労を経験され、それを前向きに乗り越えられた体験を活かしておられます。


21)
今日は、ケース・メソッド授業でしたが、北王流通の古瀬さんに無理をお聞き頂き、
急遽、代理での教育ケースの作成でした。この場を借りて心よりお礼と感謝を述べます。
皆様方の発言も前向きで、私もにわか仕込みの「マーケティング」を、時代背景を加えながら、
1.差別化
2.ポジショニング
3.ブランド を組み合わせて図で説明しました。


22)
古瀬さんは、ファシリテーターをしながら、コア・コンピタンス経営を何度も学んでいます。
大学院にも通われました。一途に道を求める生き方に心から敬意を表します。

また、北王流通さんは、TTコース修了の方々も多く、
「理念と経営・社内勉強会」も総勢300名以上を60グループに編成し、
全幹部が、必ず深夜何時でも勉強会に参加しています。
24時間365日営業体制ですから、至難の業ですが、何事も意図と方法です。


23)
なぜ、幹部が参加するのか?
1.参加者の設問表や
2.発言から
3.「経営センスのある幹部予備軍」を探しているのです。
その上でOJTとして「9か月の教育カリキュラム」も作成されています。
実に見事な仕組みを作られています。やはり、会社は社長の念い通りになるのです。幹部が育っています。

袁さん、橋本明元さん、古瀬さん、田舞塾の皆様、二日間大変お世話になりました。
袁さんの素晴らしさから学び、寛容と厳しさを身に着け、さらに私も努力していきます。

至福の学びの二日間でした。                

9月から始まる第18期の田舞塾で、さらに幅広い経営実学を身につけましょう。

田舞徳太郎
 

 

 

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プロフィール

  • 日創研グループ 代表 田舞徳太郎
  • 「中小企業の活性化」を事業目的とする日本創造教育研究所グループの代表。
    このブログでは、東奔西走の日々を書きつづります。

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このブログ記事について

このページは、田舞通信が2016年7月18日 19:20に書いたブログ記事です。

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