知は愛、愛は知。愛は知ることからはじまる。知らなければ愛は生まれない。(芝寿しの成功と徳の経営)

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親愛なる皆様
お元気ですか。


1)
今回の田舞塾の教育ケースを提供して頂き、福島君の取材にも応じてくれた、梶谷真康現社長に御礼を申し上げます。
また、企業訪問をご受諾頂き、たくさんの幹部を集めて下さった梶谷会長に感謝です。

初日の企業訪問では、芝寿しさんの工場見学をしましたが、まさに30数億円を投資し、社運を賭けた工場は広く、
今後「冷凍米飯事業」を日本全国・アジアに広げるという真康現社長のビジョンを強く感じました。


2)
十数年間、梶谷会長と一緒に「ビジョン経営沖縄セミナー」で描いてきた構想だけに、
我々日本創造教育研究所にも責任があります。大成功を祈って皆さんが本音でディスカッションして下さいました。


3)
特に企業訪問の際は、財務診断と社風診断と共に、幹部さんの面談も必ず行います。
私のグループには宮田さんという方がいて、慶應義塾大学出身の才媛でした。笑顔が良く応対が最高でした。


4)
今年のビジョン経営沖縄セミナーには、現社長と幹部が参加され、
旧工場の二倍もある広さの非効率さを相談して下さいました。現社長が悩みを見せることはあまりなく、
出来立てだけにうまくいかない所があり、相談を受けて大阪の親父としてとても嬉しかったです。


5)
芝寿しさんの笹寿しは、TTコースの時のお弁当でも、ご受講生の皆さんが喜んで食べられます。
音羽も見習わなくてはなりませんが、材料費を思い切って使い、他の経費を効果的に活用して、
どこにも真似の出来ないような美味しいお料理のビジネスモデルを創っておられます。


6)
私は、現社長に「オぺレーションの問題だから心配いらないよ!」と言って励ましましたが、
100億円の売上予測に基づいて設計されているいるだけに、田舞塾の方々は工場見学して、
1.オペレーションの仕組みを変える、
2.マネジメントの問題
3.販売チャネルをつくっての売り上げ増強策
4.幹部育成など、様々なアドバイスをして頂きました。


7)
人生は、必ず苦労をするように出来ています。楽しいことばかり続く人生は絶対にありません。
問題は、苦労にも耐えうる人間力を磨くことであり、
38歳の現社長には「苦労は人生のチャンスだ。買ってでもしなさい!」と伝えました。


8)
今回は真康現社長が主役でした。三代目社長として、芝寿しを成功させた「現会長」を如何に最大活用するか?
芝寿しの「強み」の時に貴重な意見を頂きました。田舞塾の皆様方のアドバイスはさすがだと思いますし、
改めてケース・メソッド授業の凄さと「実学」を見直しました。


9)
社長力とは、経営資源の活用能力です。
私の経験上、今の日本創造教育研究所の成功は私の努力が「10%」であり、
残り「90%」は人様の智慧であり、ご受講生の方々のお蔭であり、働く皆様の力です。


10)
ただ真康現社長にも、起業家養成スクール生にも伝えているのは、「甘えるなよ!」ということです。
一年間、彼ら彼女らは必死に「自助努力」を叩きこまれ、必死に自分と闘って自律することを学んできました。


11)
先般も、能勢幹事長がシリコンバレーに25名で行っており、孤独に戦う「山本君」に大いに刺激されたようです。
私も若い頃は生意気でしたが、先輩に引き上げられて今があります。
若い彼らの芽を摘むことはなるべく避けて、我々は経営資源の一部となって「肥やし」を与えていきたいと思います。


12)
若い頃は、どうしても才に走ります。当然と言えば当然です。親孝行は父親を安心させることだからです。
起業家養成スクールを出た青年社長たちは悩みを抱えながら、親に心配させたくないという心理が働くのだと思います。


13)
ただ、才だけでは経営は出来ないことを、早い年齢で気づいた後継社長がうまくいっています。
真康現社長には、金沢出身の哲学者「西田幾多郎先生」の「善の研究」を読むことを勧めました。


14)
第5章の『知と愛』に強く記憶に残っている言葉があります。

『知は愛、愛は知』

「親が子となり子が親となりここに始めて親子の愛情が起るのである。
 親が子となるが故に子の一利一害は己の利害のように感ぜられ、
 子が親となるが故に親の一喜一憂は己の一喜一憂の如くに感ぜられるのである。」

親は子を知り、子は親を知る。つまりお互いが知りあうことから善は出発するのです。
社長は社員さんを知り、社員さんは社長を知り、お互いを思いやりながら愛を育んでいくのです。

15)
立派な人物(社長)になるには、中国の古典の『大学』の三綱領にある
1.明明徳「天に与えられた明徳(SA研修では素晴らしい価値)を明らかに自覚することです。」
2.親民「立派になった自分に自己満足することなく、自分の部下や家族を愛し幸福にすることです。」
3.止至善「明明徳と親民を日々の生活の中で実践し続けること。「至善に止まる」と解釈しても良いと思います。」


16)
もう一つ「至善に止まる」の解釈があります。

人君(社長)と為っては仁(思いやり)に止まり、
人臣(部下)と為っては敬(うやまうこころ)に止まり、
人子と為っては孝(親孝行)に止まり、
人父と為っては慈(いつくしみ)に止まり、
国人(知り合い・友人)と交わっては信(まこと)に止まる。


17)
そして、至善に止まるには、意(こころばせ)を誠にし、心を正しくすることが大事です。
ところが、人間はなかなか心を正しくすることが出来ません。私などは特にそうです。


18)
第一が忿怒(ふんぬ・怒り)です。怒りが過度の感情に影響されて、心は正常・中正を失ってしまうのです。
第二が恐懼(きょうく・おそれおののき)です。冷静さを欠き、正しい心の状態を失い、明徳が曇るのです。
第三が好楽(こうごう)です。好み求めることがあれば、心は不均衡となり正常な状態をくずします。
第四が憂患(ゆうかん)です。憂い患うことがあれば、心が偏りアンバランスになるのです。


19)
つまり、一身の主体である「心」が色々な迷いに覆われてしまうと、本来の善の姿が見えなくなるのです。
身を修めるには、まず心を正さなければならない所以であり、そのために雑念に囚われないように、
私は28歳から鎌倉に行って田里亦無先生に道元禅の教えを習い、今でも座禅し続けています。


20)
また、伊勢の修養団に2月の寒い時に毎年行き、五十鈴川で禊(みそぎ)をしました。水が痛い中を心を正すために鍛錬したのです。
当時、99歳の中山先生の指導で、蝋燭を見つめながら心を正したものです(もちろん、まだまだ成長はありませんが)


21)
伊與田覚先生には、父親のように「愛されている」という実感の下で、四書五経をお教えいただいています。
今年で13年目ですが、信頼してているということを、伊與田覚先生はさりげなく伝えて下さいます。
「田舞さん、あの文字は綺麗だった!」という承認の一言が、天にも昇るような気持ち(頑張ろう)になるのです。


22)
伊與田覚先生は、人徳が大事だ!小手先の才能だけで経営するのではなく、徳(仁義礼智信)の経営が大事だ!
タクシーの中でいつも「生きる基本」を優しく諭して下さいます。
どんどん伊與田覚先生のように、徳の高い人物になろうというのが今の目標です。

私は長男にも次男にも「親子は二人三脚だそ!」どっちが転んでも地獄が待っている。
お互いに相補うことが大切だ!と伝えています。
松原社長にもまだ若い末武専務にも言いつづけています。

日本創造教育研究所では、「共に勝つ」という価値観を可能思考教育で体験してもらっています。
月刊『理念と経営』でも、社長力・管理力・現場力の三位一体論を展開しています。


23)
「知者は惑わず、仁者は憂えず、勇者は懼れず」
論語にもありますが、中庸では「三達徳」と言って五徳との因果関係が述べられていますが、
なぜ知者は惑わないのか、なぜ仁者は憂えないのか、なぜ勇者は懼れないのかが、少しだけ分かってきました。

やはり、何事も継続が第一ですね。それを日本創造教育研究所では「量質転化の法則」と講義しています。
安永祖堂ご老師の公案の教えから学んだものです。

人間はどんなに優れた人でも未完成で終わります。
しかし、たとえ未完成に終っても、一歩でも半歩でも完成に近づくように努力するのが人間として生まれた役目です。


24)
芝寿しさんは来年で創業60周年です。創業者は徳の経営をされてきました。
その「三方よし」の精神をさらに4代目、5代目に受け継いで頂き、
まさに100年企業の礎を築くことが真康現社長の天命であり、それを支えるのが死ぬまでの会長の天命だと思います。
親子は一蓮托生です。芝寿しの益々のご発展を祈ります。

本当に感動した田舞塾のケース・メソッド授業でした。

田舞徳太郎

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プロフィール

  • 日創研グループ 代表 田舞徳太郎
  • 「中小企業の活性化」を事業目的とする日本創造教育研究所グループの代表。
    このブログでは、東奔西走の日々を書きつづります。

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このブログ記事について

このページは、田舞通信が2016年6月12日 16:20に書いたブログ記事です。

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