事後の百策よりも事前の一策が大事なのです

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■■■ 田舞徳太郎通信 2016年 19号 ■■■■■■■■■ 日本創造教育研究所 ■■■

『事後の百策よりも事前の一策が大事なのです 』

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●今日の教訓

「君、信用が商売発展の基礎やいうこと覚えときや」
 若い私に幸之助が教えてくれたことです。

 ファクシミリの成功は、
 この信用を重んじたことから出来上がったのです。

 幸之助は自分だけよければいいというような経営者ではありません。
 全世界の人たちのために尽くす経営が信用を生んだのです。
 ファクシミリの国際企画が出来たのは幸之助のこの一念からです」

            木野 親之先生(松下幸之助に学ぶ指導者の365日)


メールの返信が出来ておりません。お許しくださいませ。心からお詫びします。
なお、経営相談は06?6388?7741の浜本まで連絡を下さい。早急に対応します。

1)
東京経営問答塾が始まりました。
ある幹部社員さんが社長の代理で出席していましたが、今大きな困難を抱えておられ、
早速、問答の時に「時短と賃金」の関係を質問していました。


2)
どの中小零細企業でも人手不足による賃金の高騰と、時短の問題で苦しんでいます。
この会社は顧客満足と従業員満足をテーマにして経営していますが、
それだけに「時短と賃金の低下」の両方で社長が苦しんでいるのです。


3)
この会社は、売上に対しての歩合給が支払われていますから、
時短すると、たちまち「賃金」が低下します。今のまま時短をしなければ労働基準局に拘束され、厳しい処置が取られます。
まさにこうしたジレンマを中小零細企業は抱えているのです。お目こぼしが通用しなくなります。


4)
この相談をお聞きして、木野親之先生がその幹部社員さんに手厳しい質問をしました。
「あなたは時短の実行を決意していない、まるで他人事に考えている!」
この会社は社長と幹部が一枚岩になっているだけに、私もやんわりとアドバイスしました。


5)
「あなたの会社の社長は、「労働基準局」が入ってから、ほとんど寝ていないよ。
 こういう時こそ、幹部社員さんが自分の問題として考えガンバろう」と声をかけました。
まさに苦難の時こそ、社長と幹部社員さんが一体となるべきです。
幹部さんは27TTコース修了生なので、私もよく分かっています。
ぜひ、一致団結して苦難を乗り越えて頂きたく思いました。

幹部はボロボロ涙を流されていました。本当は代理参加した幹部も苦しんでいたのです。


6)
ミヤザキの山之上社長にも「何か解決策はありませんか?」と質問を求めました。
具体的なヒントをいくつか頂戴しましたが、さすがに成長企業の社長は「明確」でした。

1.お客様のご支援を仰ぎながら効率を高める。
2.時短のために人と車を増やす。
3.社員さんの協力を仰ぐ。
山之上社長の発言は、様々な苦難を乗りきってきた体験と知恵からの発想です。


7)
また、「The目標設定」でビデオ上映をしている真田ジャパンさんにもヒントを頂戴しました。
五月女社長は、「あくまで法令を順守し、その上で具体的方策を決める事」と、
まずは法令順守に力点を置いたアドバイスでした。


8)
ゼンリン東海の石原社長にもヒントを求めました。と同時に、新規事業の成功の具体策の事例も発表頂きました。
石原社長の会社は2005年にスマホによる「Googleマップ」で危機感を持ちました。
幹部社員さんと社員さんが次の事業を必死に考えて、今は地図の利益はゼロで、すべてを新事業が稼いでいます。


9)
木野親之先生のコメントもありましたが、松下幸之助は与えられた条件内で成果を創られたそうです。
中小企業も苦しいだろうけれど、知恵と創造性を高め、全員が経営者感覚を持つことを勧められました。

 

10)
私の答えは、「事後の百策よりも事前の一策が大事です」という結論でした。
多くの会社は起こったことの対策ばかりを議論していますが、そんな会社は生き残れません!
事前の一策を議論する社風にする必要があるということです。そのために「経営感覚」を全員が持つべきです。


11)
千葉の江口会長もご参加くださいました。江口会長は非常に義理堅く倫理観をもっておられ、
千葉北経営研究会の洋服屋さんの経営が苦しいことを知り、みんなでスーツを創ろうと呼びかけています。
非常に男気があり、私もそれに応えるべく「2着」を注文しました。


12)
私は、経営者は1.義理堅さと、2.面倒見の良さ(情)が大事だと思っています。
困っている人には常日頃から手をさし述べる気持ちが必要だと思うのです。
今回の参加者の方々は、皆様義理堅さと情に厚い人たちばかりでした。

 

13)
さて、古永講師の「実践マーケティング塾」のレジュメと宿題を見て安心しました。
初めての講座であり、マーケティングだけではなくデザイン思考の概念も取り入れています。
とくに、古永講師ファンが多く参加されており、29TTのファシリテーターの応援もあります。


14)
恐らく講義の時間が短すぎたのではないかと思いました。
特に、多くの中小企業はセリング思考に慣れていて、思考回路がマーケティングになっていません。
セリング思考からマーケティング思考にどう慣れていただくか?古永講師の苦労を感じました。


15)
最悪もう一か月延長ということも考えなければならないと思いました。
顧客志向の「4C」と、顧客志向「4P」はマーケティングに欠かせないものです。
小林製薬の「アンメルツ」はヒット商品であり、寿命が50年以上も続く長い商品です。


16)
なぜ、このアンメルツの商品寿命が長いのか?
まさに顧客志向であり、繰り返し繰り返し「マーケティング」をしてきたからです。
多くの場合、売り手の論理、 作り手の論理でものごとを発想しているからうまくいかないのです。


17)
月刊『理念と経営』も編集部がずいぶんと苦労をしています。私は毎号開く時にドキドキしています。
私は「本づくり」は素人ですが、顧客視点で創られているかどうかがいつも気になります。
同じパターンだと読み手は飽きますし、絶えず、顧客を意識した知恵と創造性が必要になるからです。

 

18)
シャープは人事問題で現在のような苦境に立たされているという一面もありますが、
まさに「マーケティングの失敗」です。液晶に力点を置き過ぎて、韓国のサムスンに敗北したのです。
パナソニックはテレビの一部分から撤退を決めましたが、津賀社長はマーケティング感覚をお持ちなのです。


19)
28TTコース修了の豊川さんが経営問答塾に参加されています。極めて稀有な人で、論点がいつも明確です。
先般ある講師の話を聞き、私も非常に不満を感じましたが、彼は明確に論理的に酷評していました。
私も色々と教えられるところがあるのですが、東大卒の元ジャーナリストという驕りは微塵もありません。


20)
また、今回は会員企業様の問題で、
29TTコースの古瀬ファシリテーターに相談に乗っていただいています。
改めて日本創造教育研究所の財産は、会員企業様だと思いました。
我々は全部を理解しているわけではありません。自分たちの不得意は専門家に支援を求めるべきです。


21)
私は傲慢なところがありますが、そうした点では謙虚です。
問題解決が目的であり、自分の変なプライドを守ることが目的になってはいけないと思います。
孔子は「下問を恥じず」と述べていますが、分からぬことは多くの意見を聞くべきです。


22)
木野親之先生もお元気に問答に答えておられました。もうすぐ満90歳になられます。
債務超過企業を再建し、松下幸之助翁に44年仕えられた人です。
芝寿しの梶谷さんがわざわざ金沢から上京された件もすぐに了解を頂きました。


問答でも申し上げました。人間の基本は「孝悌忠信」です。
親に孝行し、目上は尊重し、 自分にも他人にも誠を尽くして生きていく、経営問答塾の多くの皆様方に教えられました。
今日から福岡特別基礎コースが始まって、新しい出会いに緊張と喜びで複雑です。

田舞徳太郎

 

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プロフィール

  • 日創研グループ 代表 田舞徳太郎
  • 「中小企業の活性化」を事業目的とする日本創造教育研究所グループの代表。
    このブログでは、東奔西走の日々を書きつづります。

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このブログ記事について

このページは、田舞通信が2016年6月 3日 18:00に書いたブログ記事です。

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