決断力が成功を生む(自動車でお国に尽くす)』

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親愛なる皆様
お元気ですか。
                        

●今日の教訓

「君、それは自分で決断せんとあかんな」
 私が助言を求めに行った時に、幸之助に言われた言葉です。

 指導者たるもの人に助言を求めることも大切だが、
 決断は自分でしなければならないと教わりました。

 決断は指導者の一番大事な仕事です。
 決断を経営理念に照らして行えば、成功することは間違いありません。
 経営理念が熟慮の基(もと)となり、断行の勇気となるのです。

                        木野親之(松下幸之助に学ぶ指導者の三六五日)


メールの返信が出来ておりません。
心よりお詫び申し上げます。お許しください。
田舞徳太郎


1)
昨日の早朝、タイから帰国しました。
バンコクのウエスティンホテルで田舞塾のケース・メソッド授業を行ないました。
田舞塾のメンバーの素晴らしさを改めて感じました。


2)
特に黒田精機製作所様の工場を訪問して、色々な素晴らしい体験をしているだけに、
それをどのような方向でディスカッションしていくのか?
教育ケースを提供して下さった、
黒田精機製作所様に役立つような授業ができるか不安でした。


3)
しかし、見事なケース・メソッド授業になり、心から田舞塾のメンバーに感謝です。
ネガティブな意見はなく、前向きな意見でのディスカッションでした。
特に、同じくバンコクに工場を持つ、
三輝ブラストの佐藤社長がいてくれたお陰で盛り上がりました。
広島勢も大勢おられ、まるで一個師団のような雰囲気でした。
ファシリテーターの西岡さんの代理で参加されたS女史も、
初参加ながら発言されていました。


4)
工場見学はバス移動だけで往復7時間でした。
私は三度目ですが、二年前に来た時と全く変化していました。
現地の日本人スタッフは3名で、
タイ人を合わせると324名の工場ですが、抜群の人財育成です。


5)
日本人スタッフは基礎コースをはじめ可能思考教育を受けておられますが、
タイ人のワーカーの方たちの人財育成は「経営理念」でした。
朝礼を行い、理念やビジョンの唱和をするそうです。タイ人ワーカーの表情も良く、
モチベーションの高さが黒田精機製作所様のタイ工場の成功を生み出していると感じました。


6)
約120名もの田舞塾のメンバーが訪問するだけに、
タイ工場のタイ人ワーカーも緊張していたと思いますが、
QC活動の発表は感動しました。いかにコストを削減したか、
いかに品質を向上させたか・・・。
黒田社長と、タイ工場の小川社長のご努力が見事に実った発表でした。


7)
2014年度の世界新車販売台数は8,720万台と算出されましたが、
トヨタ自動車が1,023万台で世界第一位になる予想です。
そのトヨタ自動車を、部品を直接納品する「ティア1」のアイシン精機さんや、
ティア1に部品を供給する「ティア2」の黒田精機製作所様が支えているのです。


8)
トヨタの通期の税引前利益は2兆9200億円の予想で世界でトップです。
利益率は11%です。
世界第二位のフォルクスワーゲンが2兆1354億円で、7%の利益率。
世界第三位の韓国の現代自動車が1兆866億円で、11%の利益率です。


9)
私は20年ほど前に、日本創造教育研究所も会員の一員である全日本能率連盟で、
将来、世界の自動車産業は8社に収れんされるという講演を聞きました。
色々なエビデンスがありますが、世界の自動車産業はまさに激烈な競争をしています。


10)
私はトヨタ自動車が大好きです。
GMや、フォードが日本の道路を独壇場で走っていた時、
国内自動車産業の発展を期して、命を懸けて挑んだのが豊田喜一郎さんです。


11)
父である豊田佐吉翁が亡くなる前、
「わしは織機をつくってお国に尽くした。お前は自動車をつくれ」と言われ、
佐吉翁と同じ挑戦の道を歩む事を決意したと伝えられています。


12)
私は「トヨタの群像」という本をまとめています。
トヨタが数年前に赤字になった時にまとめたものですが、
正直、今のトヨタの姿を予測しながら、
しかし、少しためらって原稿のままになっているものです。


13)
昭和8年に立ち上げた工場は、今でも豊田自動織機に存在していますが、
原稿を書く時に何度も訪問し、
喜一郎さんが苦しんで天井を仰いだであろう天井を見てはメモをしました。
佐吉翁も生涯が苦労の連続であったと述懐していますが、
喜一郎さんの人生も同じく苦労の連続でした。


14)
つまり、佐吉翁も、喜一郎さんも、自らの志に殉じたのです。
研究開発費に莫大な資金が必要となり、本業がつぶれる寸前まで資金を自動車に投入しました。
トヨタ自動車は、正式には昭和12年に創業されますが、佐吉翁、喜一郎さんに心から憧れます。


15)
現在の経営者は、いかにお金儲けをするかで自分の事ばかり考えていますが、
昔の経営者は、「産業報国の精神」を第一に経営理念に掲げていました。
そうした先人たちの志が、現在のトヨタをつくっているのです。


16)
ドイツには、ロバート・ボッシュがつくった部品を扱う会社があります。
黒田精機製作所様は、このボッシュに認められて色々なエンジン回りの部品を納めていますが、
部品によっては、世界の主要な自動車の100%を製造されています。


17)
黒田精機製作所様にグローバル人財はいるかどうか?などと色々な設問を投げかけましたが、
今度のメキシコ工場には3人の志願者が、志をもって運営にあたります。
タイでのケース・メソッド授業にもこの3人は参加されていましたが、
心から成功を祈らずにはおれません。


18)
今回の田舞塾の感想ですが、やはり人財育成は仕組みが大事ですね。
黒田精機製作所様は基礎コースなどの可能思考教育はほとんどの方々が参加されていますし、
業績アップ6か月研修やマネジメント養成6か月コースにも派遣されています。


19)
問題は、いかに現地のワーカーを育成するかです。
一つは経営理念の浸透を図られている事が挙げられます。
日本語を英語に訳し、それをタイ語に訳されて唱和されているのです。


20)
と同時に、先に述べましたQCサークルです。
そして、リーダーをつくり、マネージャーを育成し、
マネージャーは日本で半年とか一年かけて教育訓練されています。
つまり、大事に教育投資をしているのです。


21)
大企業の3月期決算が記録的な増益を果たしています。
それに比較し、我々中小企業は円安の影響で原材料の高騰で苦しんでいる所もあります。
今回のタイ国訪問で、あらためて「中小企業の活性化」の自らの使命を決意しました。


22)
黒田社長は苦しい時、寝汗をかきながら深夜に起きて考えるのです。
しかし、会社が潰れるかもしれないという寸前の逆境が、現在のチャンスをつくっているのです。
まさにピンチの時の決断力がチャンスを生んだのです。
お互いに志を立てて、公の心をもって頑張りましょう。

田舞徳太郎

 

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プロフィール

  • 日創研グループ 代表 田舞徳太郎
  • 「中小企業の活性化」を事業目的とする日本創造教育研究所グループの代表。
    このブログでは、東奔西走の日々を書きつづります。

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このブログ記事について

このページは、田舞通信が2015年2月 9日 11:45に書いたブログ記事です。

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