企業の方向性を示す3つの概念(今年は心して学ぼう)

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親愛なる皆様  お元気ですか。


今日の教訓
松下電器は、昭和七年四月、貿易部を新設し、
自らの手による輸出事業に着手しました。
幸之助三七歳の時です。
当時の担当部長は、
「貿易の経験者は一人もおらず、英文タイプも
入手するのに、数ヵ月かかったが、商社に依存せず、
自ら市場をつかむことから始めた」と。

そして、三年後には、松下貿易株式会社を設立。
「一念を定めれば、中小企業でも、その気になれば誰でも出来るよ」。
幸之助は、こうして戦前から世界市場へと大きな夢を膨らませていました。』

        木野 親之著『松下幸之助に学ぶ指導者の三六五日』より

メールを頂戴しながら返信が出来ていません。
心より心よりお詫びを申し上げます。
田舞徳太郎


1)
先日は東京の経営理念塾でした。
第四講で「事業ドメイン」に関する講義と、理念作成手法と、
IBMのトーマス・ワトソンの理念の講義でした。

2)
「企業が成功するには、その基礎に健全な理念がなければならない。
世界のIBM社員は、意志決定や行動の際には、
常にその理念にしたがうべきである。」
昔、IBMの理念の冒頭にあった文章です。

3)
皆さん、正月のお忙しい中を多数ご参加くださいましたが、
稲葉講師の具体的なお話もあって、理解しやすかったのではないかなと思います。

4)
企業の方向性を示すには3つの概念があります。
一つ目は経営理念であり、
ビジョン・目的・使命・存在理由を強烈に打ち出して共感を促し、
自社の未来設計を通して明確に方向性を示すやり方です。

5)
人間は誰もが「人の役に立ちたい」と思っていますから、
この正義感や使命感に火を点けることで、
働く人のモティベーションを上げる必要があります。

6)
大阪では2月から経営理念塾が始りますが、
3月には「添削中心」の上級コースも行われます。
今のような不景気な時にこそ理念が必要なのです。

7)
企業の方向性を示す二つ目の概念は、
私がスタンフォード大学で学んだコア・コンピタンス経営です。
日創研では業績アップ6か月研修および上級コースで、

このコア・コンピタンスに関して詳細に講義していますが、
年々この必要性を痛感しています。

8)
コア・コンピタンスとは、
「他社が絶対に真似の出来ない自社独自の競争優位の源泉」ですが、
IBMなどは完ぺきなコア・コンピタンス経営ですね。

9)
日本では、シャープやソニーやパナソニックが、
このコア・コンピタンス経営を行っていましたが、
コア・コンピタンスの陳腐化によって危機を迎え再構築を求められています。

10)
私はスタンフォード大学でこのコア・コンピタンスの概念にふれ、
「これだ!日本の中小企業にこの概念と経営手法を導入しよう」
そう、強く思いました。

11)
色々と暗中模索しながら、
学んだ概念を教育カリキュラムとして6カ月に組み立てましたが、
今は相当な数の企業様がこのコア・コンピタンス経営を導入されています。

12)
コア・コンピタンスが出来るまでには5年から10年かかりますが、
先般の田舞塾で教育ケースに登場された「びわこホーム」さんは、
短期間(3年)で実践をし、その効果を発揮されています。
全社運動ですから、お客様に喜ばれ、かつ人財も育っています。

13)
日創研の会員企業様で業績の良いところは、
ほとんどがコア・コンピタンス経営をされておられますが、
必ず陳腐化したり、競争相手が模倣してきたりします。
だから、毎年毎年リニューアルをしていくことが求められるのです。

14)
企業の方向性を示す3つ目は事業ドメインです。
ドメインとは生物学の理論で「生存領域」を著わします。
今行っている事業があと何年もつか?と考えて、
生存領域の範囲が狭くなって利益がでなくなる前に、
事業の範囲を広げておく必要があるのです。

15)
事業ドメインは3つの軸で著されます。
一つが顧客軸二つ目が製品軸三つ目が機能軸です。

16)
顧客軸とはお客様の欲求であり、
その変化をよく見つめておかなければなりません。
時代の変化は早く、顧客のニーズも急激に変わっています。

17)
とくに、顧客のニーズに合わなくなった製品は売れなくなってしまいます。
すべては顧客のニーズから出発しなければならないのですから、
絶えず、研究開発に力を注ぎ、明日の製品やサービスを作る必要があるのです。

18)
世界をリードしたイーストマン・コダック社は、
デジタルカメラを開発するような革新的な会社でしたが、
携帯電話やipadや色々なカメラ機能をもった機器に市場を奪われ、
そのことで連邦破産法を申請する羽目になりました。
富士写真フィルムはことなります。
写真の基本技術を他の事業に転用して伸びているのです。

19)
こういう風に、世界をリードした製品を持っているコダック社でも、
時代の変化や顧客のニーズの変化に対応できなければ、
最後は市場から撤退させられるのです。

20)
私はいつも、中小企業の活性化に向けて、
 1、経営理念 
 2、コア・コンピタンス
 3、事業領域
この3点に注意を払って講義をしていますが、
皆さま方も自社に置き換えてしっかり学んで下さい。

21)
さて、今回のご受講生の中にS社長が参加されていました。
リーマンショック後に得意先が破綻し、
そのことで信用不安が起きて、
仕入れ業者から現金決済を求められ、
資金繰りや信用不安の回復策の相談にのりました。

22)
イースト21に夜中の二時頃に来ていただき、
二人で色々な策を練りました。
そのS社長の業績はギリギリで最悪の状況であったのですが、
今日の決算書を見て嬉しくなりました。
当時は大幅な赤字でしたが今は順調です。
当期は前期の130%ほどの伸びを示し、大幅増益になります。
「理念」と「経営」この両面が大切です。
今年は希望を持って心して学びましょう。
新春経営者セミナー・東京大会、お待ちしています。

田舞徳太郎

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プロフィール

  • 日創研グループ 代表 田舞徳太郎
  • 「中小企業の活性化」を事業目的とする日本創造教育研究所グループの代表。
    このブログでは、東奔西走の日々を書きつづります。

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このブログ記事について

このページは、田舞通信が2013年1月17日 10:57に書いたブログ記事です。

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