人生は必ずうまくいくようになっている(シャープの再生を祈る)

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親愛なる皆様
お元気ですか。


今日の教訓
「先般ある関係会社へ行って、課長以上の人に集まってもらったときに
"利益をあげることが先ですか、それとも地盤づくりが先ですか"
という質問が出ました。
それに対して私は"わが社は5人のときには5人の、
10人になれば10人の、
さらに1000人になれば1000人の企業にふさわしい利益を上げてきた。
そうしたことの連続が今日の成功になった。
もし5人だから、10人だからまだよいだろうと思っていたならば今日の姿はない。
だからこの会社も利益を上げつつ地盤をつくっていく以外にないと思う"
と答えたのです。
私は世の中すべての経営というものは、
そういうところにポイントがあるのではないかと思うのです。」

         松下幸之助「一日一話」(PHP研究所 刊)より

 メールを頂戴しながら返信が出来ていません。
心より心よりお詫びを申し上げます。

田舞徳太郎


1)
一昨日は大阪の経営理念塾でした。
第4講は「事業ドメイン」という、理念作成では一番難解な講義です。
現在、家電メーカーが苦しんでいますが、
この事業領域のマネジメントがなされていなかったことも大きな原因です。


2)
とくにシャープは早川徳次さんが創業された会社だけに、
是非、再建を果たして復活して欲しいものです。

シャープは関東大震災で破滅的な大打撃を受けた会社です。
それにもめげずに大阪に本社を移し、「技術のシャープ」の地位を築きました。
実に色々なオンリーワン製品を開発しています。


3)
早川徳次さんは小さな頃から養子に出され、
養子先ではいじめられたりしながら辛酸をなめますが、
盲目の老婆に助けられて飾り職の仕事につきます。
8歳の頃です。


4)
努力に努力を重ねて手に職をつけ、
それが将来のシャープペンシルなどの開発の先駆けとなります。
お礼奉公のあとに独立してシャープの前身をつくるのです。


5)
私は松下幸之助翁が大好きですが、
早川徳次さんも負けないくらい大好きです。
盲目の老婆に助けてもらった恩を生涯忘れず、
色々な福祉施設を作って社会に貢献もしています。


6)
とくに共感するのが「苦労」を乗りこえた体験です。
月刊『理念と経営』にも、色々な逆境を乗りこえた方々が登場しますが、
やはり、苦労した人には、苦労をあまり知らない人よりも深みがありますね。


7)
苦労や悲しみや孤独が人間を鍛えていくのでしょうが、
松下幸之助翁も、早川徳次翁も、実に人間味に溢れた経営者です。
我々庶民の痛みを心底理解して下さっているようで好感が持てます。
(一日も早くシャープが立ち直ることを祈っています)


8)
シャープの液晶は、45,6年前から研究に着手しました。
早川徳次さんは万国博覧会にパビリオンを出さず、
万博協賛の依頼に来られた松下幸之助翁に
「今の世の中にない技術を世に出すのも社会への貢献です!」と述べ、
松下幸之助翁も素直に納得して、それ以上はお勧めされませんでした。


9)
一つの技術が花咲くには半世紀近くかかりますが、
世界に先駆けて研究し、液晶を世界に出したのはシャープです。
そういう意味で早川徳次さんの先見の明は凄かったのですね。

しかし、現在の状況を知るにつけ、
時代の変化の恐ろしさに震えます。
技術で勝って価格で負けているのです。

10)
それだけに、我々中小企業も、
10年先・20年先をみて「事業の範囲」を決めなければならず、
それを見据えられるような経営理念の作成が大切なのです。
経営理念が1泊2日で簡単に作成できない所以です。


11)
シャープさんも、今となっては・・・液晶を追いかけ過ぎた感があります。
戦略とは「選択と集中」とよく言われますが、
経営資源を液晶に集中し過ぎたのでしょう。


12)
成功は失敗のもとでもあります。
亀山工場は液晶の代名詞にまでなり、
世界のブランドとなって成功しました。


13)
ところが、徐々にサムスン他が迫っていたことも事実です。
堺の工場に4000億もの投資をしたのも、今思うと過信だったのかもしれません。
銀行団が全面支援を表明していますが、
台湾企業の鴻海(ホンハイ)の傘下にだけはなって欲しくないですね。


14)
さて、昨日から福岡に来ています。
福岡は私の第2の故郷であり、
この地で「お鮨屋さん」になる決意をした場所です。
すべて、私の人生はこの「福岡」から好転しています。


15)
私が大阪から夜逃げをして勤めたのが「博多 音羽鮨」ですが、
福岡に来るたびに45年前を思い出します。
将来が見えず、希望もなく、孤独で、いつも悶々としていました。


16)
でも、人生は「必ずうまくいくようになっている」のですね。
福岡に来て当時を思い出すと、今は本当に天国にいるようです。
やはり、どんなに苦しくても、前に一歩進むことが求められています。
もちろん、多くの人々のご支援のお陰です。


17)
ビクトール・フランクルではありませんが、
「貴方の命に、貴方の人生が期待している」のですね。
今でも、孤独になったり、悶々としたりすることもありますが、
今は中小企業の活性化という使命や目的や経営理念がありますから、
それらに支えられて生きています。


18)
本日は理念と戦略ワンポイントセミナー(2日間)ですが、
再受講される方も多く、福岡の仲間に会えることも楽しみの一つです。
9月・10月とハードなスケジュールが続きますが、
とにかく頑張るしかありません。


19)
片方善治先生の成功発想塾もスタートしました。
この研修に参加された方々は、一番得をされるのではないかと思います。
単なる発想塾ではなく、アイディアや自分の念いを具体化する研修です。


20)
毎回、片方善治先生との面談がありますから、
開発した新商品の販売チャネルの相談にも乗って頂けます。
大人数で出来ないのが難点ですが、その分丁寧に学べます。


21)
馬場恵峰先生の「明徳塾」は7年間も続き、
過日最終講を迎えました。
馬場恵峰先生には親切にご指導頂きました。
この場を借りて心よりお礼を申し上げます。


22)
第14期の田舞塾も、現在キャンセル待ちです。
毎回各地での会場探しに苦労しますが、
第14期は、3泊4日でシンガポールでのケース・メソッド授業も行います。


咲き乱る 百日紅(ひゃくじつこう)を 見つめつつ
                       庭先い出て いざ旅たちぬ
                                得山詠歌
                            
研修は私の旅なのかもしれません。
本日より頑張ります。

田舞徳太郎

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プロフィール

  • 日創研グループ 代表 田舞徳太郎
  • 「中小企業の活性化」を事業目的とする日本創造教育研究所グループの代表。
    このブログでは、東奔西走の日々を書きつづります。

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このブログ記事について

このページは、田舞通信が2012年9月 1日 18:21に書いたブログ記事です。

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