行き詰まったら原点に戻れ(ギブ&ギブン)

| コメント(0)

親愛なる皆様
お元気ですか。


今日の教訓
如何なる不況の中にも成功が潜んでいるものです。
ただ我々にはどこにあるかを知らないだけです。
幸之助は、内なる志と社会の要請が一致すれば、
そこには不景気も景気もないと確信して、
世界の大恐慌の時も逆に成長発展をしていったのです。
不景気の後は必ず発展するものであり、すべては
生成発展するという、宇宙根源の法則を信じていました。
                    
       木野 親之 著「松下幸之助に学ぶ指導者の三六五日」より
                                                   

メールを頂戴しながら返信が出来ていません。
心より心よりお詫びを申し上げます。
田舞徳太郎


1)
先日は東京の実践後継者育成セミナーでした。
北海道から鹿児島まで幅広く参加されていますが、
今回は自社の経営のポートフォリオを主に行いました。
今回から梅原講師も講義してくれますから私も楽になり、
ご受講生とも余裕をもってコミュニケーションがとれています。


2)
T県のFさんは、洋品店を3店舗経営している繁盛店のお嬢さんです。
決算書もなかなか立派で、BSもPLも優れています。
アパレル関係や洋品店は苦戦を強いられている中での業績ですから、
何が成功の秘訣かをお聞きしました。


3)
「うちは人財をしぼって入社頂いています。
商品が似たようなものだけに、人が決め手です。
自社に合わない人はいない方が良いと思っています!」

答えが明快なだけに「なるほど」と思いました。


4)
お母様は社長塾で長い間学ばれていますが、
一度経営のご相談がありました。
自社の扱っているブランド商品を売るお店が、近所にオープンするというのです。


5)
しかし、近所にオープンしても売上は落ちず、
新しく開店したライバルは赤字を続けているようです。
やはり義理を欠き強引にしたことは成功しませんね。

いつの時代にも人の力が一番です。


6)
今回の短い講義でも申し上げました。
「人脈をつくれよ!
単なる研修参加ではなく、
人脈こそが真に生きた情報を持ってきてくれる!」


7)
アドバイザーの講演は、鹿児島の小正醸造のK専務でした。
いつ聞いても「苦闘時代の話」は感動します。
1992年に会社の売却を計画しますがうまくいかず、
途方にくれて再建計画を立て、今の素晴らしい成功があります。


8)
自己資本比率も50%となり、益々期待される会社ですが、
社長が弊社の研修を受けられたのは1994年度です。
「メローコヅル 磨」が順調に売れ出した頃でした。

(「百年の孤独」の黒木本店さんのご子息も参加されていますが、
お父様同士が仲良く学ばれているように、ご子息たちも仲が良いです。)


9)
また、同じアドバイザーのT社長から、7月の月次決算の報告を頂きました。
単月で700万円の経常利益が出ており、二人で喜び合いました。
もちろん、すぐに業績に結びついたわけではなく、
アイディアからはじめると10年目のビジネスです。


10)
途中は赤字で、お父様から「やめてしまえ!」と叱られましたが、
私は斬新なビジネスモデルと思っていましたから、
色々な人との出会いをつくる手助けをしていました。
T社長は慶応のビジネススクールを出ているだけに、構想力に長けています。

やはり、志と信念の強さですね!

 

11)
月刊『理念と経営』を使って20分の討議をしましたが、
8月号は創刊80号記念誌であり、
無敵の仕事術の特集を組み、「我、かく闘えり。」というテーマで、
日本の社長10人に寄稿していただきました。


12)
一番印象に残ったのは、島精機製作所の島正博社長でした。
原稿のタイトルは、
「優先すべきは作り勝手より使い勝手。
         行き詰まったら原点に戻れ」です。


13)
島社長は8歳の時に戦争で父を亡くし、
空襲後の焼け跡にバラック小屋を建て、耕した土地で野菜を収穫し、
鳥やウナギをつかまえ、生きていくためにいろいろ知恵を絞ったそうです。


14)
その後、生活保護を受けながら暮らしますが、
定時制高校へ通い、そこで、生涯の恩師と呼ぶべき教師に出会うのです。
現役の技術者でもある先生から、
「心理学の要諦は相手の立場に立つということ」だと教えられました。


15)
自分だけ楽をしよう、儲けてやろうという精神ではなく、
最初に相手に利を得てもらい、自分は後からでよいとする
「ギブ&ギブン」の姿勢です。


16)
やはり、立派な経営者には立派な師がいるのですね。
カルロス・ゴーン氏も同じような教えを受けていますが、
やはり王道の経営が大事だと読みながら思いました。


17)
島精機さんは、過去に2度の倒産の危機に見舞われています。
機械が思い描くように動かないことも幾度かあり、
その度に原点に戻って経営の立て直しをされたのです。


18)
やはり、我々も、苦しい時や行き詰った時には、
スタート時点の気持ちに戻るべきですね。
初心忘るべからずと言いますが、原点に戻って、
絶えず自分をリセット出来る人が最後は成功するのでしょう。


19)
1995年頃、日本の繊維産業は海外からの安い商品に押され、
苦境にあえいでいました。
島社長が偉大なのは、
「モノづくりの火を守るには、
海外の安い人件費に太刀打ちできる消費地型生産への転換が
不可欠である」と思ったことです。

 

20)
労働集約型産業といわれる産業を、
人の縫製をなくして、
高付加価値で知識集約型の産業に転換させたのです。
そこで開発したのが、無縫製の横編機でした。


21)
島社長の次の言葉が印象的でした。

1、
50年の歩みを振り返るとき、当社の幾多の創造を支えてきたのは、
「不可能はない。実現するまでやり遂げる」という不屈の意思でした。

2、
社員が「できません」と口にしたら、
それはやる気のない証拠だと指導しています。
できない証明をするために給与を払っているのではありません。


22)
「現代はモノや情報が豊富で、ハングリー精神をもつことが難しい時代ですが、
今日より明日をよくしたいという向上心で日々に創造しなければ、
人も企業も進歩がありません。」とも述べておられます。


23)
創業以来、島精機は「エバー・オンワード(限りなき前進)」
という経営理念を掲げていますが、今回の実践後継者育成セミナーの
ご受講生たちや、起業家養成スクール19期生達にも、
志高く生きて欲しいと思いました。

行き詰ったら原点に戻れ!
頑張りましょうね。

田舞徳太郎

コメントする

プロフィール

  • 日創研グループ 代表 田舞徳太郎
  • 「中小企業の活性化」を事業目的とする日本創造教育研究所グループの代表。
    このブログでは、東奔西走の日々を書きつづります。

月別 アーカイブ

Powered by Movable Type
できる思考で業績アップ 無料・公開セミナー
Facebookページ

このブログ記事について

このページは、田舞通信が2012年8月20日 17:46に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「素直さの度合いが決算書に現れている」です。

次のブログ記事は「人間の一生(菅さんさようなら)」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。